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ドクターヘリを見てきた!富山県内は10分以内に到着、北陸新幹線よりも早い速度だ!

富山県のドクターヘリ

ドラマ「コードブルー」で知ってる人も多いドクターヘリ。

富山県にもあるん知ってた??

全国に51機あるうちの1機が、富山県立中央病院にある(このような病院のことを基地病院と呼ぶ)。

今回は『富山のドクターヘリ見学会』があったので、ちょっと覗いてきました。

周りはほとんど子供の中、「あいつヘリマニアだぜ...」的な視線に耐えつつ、普通じゃ入れない中央病院のヘリポートにも行って、一般人には見られない景色も見てきたぞ。

マジで周囲の視線が痛かった...

ドクターヘリとは?その役目と効果

ドクターヘリとは、医者を患者の元へ乗せて運ぶところからその名前がついたようだ。

海外では「Air Ambulance」「HEMS(Helicopter Emergency Medical Service)」と呼ばれているらしい。

ドクターヘリの基本的な役割

病院の敷地内に、医療機器や医薬品を搭載したヘリコプターを待機。出動要請があるとすぐに医師と看護師が乗りこみ救急現場へ。患者のそばに着陸し、その場でけが人や急病人を治療し、病状に適した医療施設へ患者を搬送すること。

これがドクターヘリの基本的な要件だ。

救急車のように患者を病院へ搬送するだけではなく、医者と看護師を乗せて飛ぶことですぐに治療を開始できるのが特徴だ。

ドクターヘリの効果

ドクターヘリの効果

ドクターヘリの導入で、治療開始までの時間を31分短縮。

たかが31分かもしれないが、救急現場の31分はものすごく影響が大きい。重症事案の軽減がその結果として出ている。

ドクターヘリの機体・運用費用・数

富山県のドクターヘリは、アグスタウェストランド社というイタリアの会社の「AW109SP」という機体だ。

この機体を利用する理由は次の性能に優れているからだ。

ドクターヘリの性能

(1)速度が速い
(2)最も安全なドクターヘリ
(3)高高度性能が高い
(4)7名[キャビン5名]登場可能

ドクターヘリの速度はなんと約300km/h!

北陸新幹線の速度が約260km/hなので、それよりも速い。なんか意外な感じがする。

その上安全性に優れた最新航法システムも取り入れている上にキャビンに5名、災害時は重症患者を2人搬送できる。

ドクターヘリ運用にかかる費用

ドクターヘリを運用するには、もちろんお金がかかる。

いくらかというと一機について年間2億。国と自治体が負担しているが、この費用は人間の命に比べれば安いのではないかと思う。

逆に言うと、国が払った国立競技場の違約金(最大10億とか言われている)とかの無駄なお金がどれだけ高額かがよくわかる。

これだけの費用はかかるが、年々全国でドクターヘリの配備が進んでいる。

全国に配備されているドクターヘリの数

全国に配備されているドクターヘリの数

画像引用:救急ヘリ病院ネットワーク

日本でドクターヘリが最初に配備されたのは2001年の4月。それが2017年の3月現在で全国41都道府県に51機が配備されている。

その有効性が大きいのだろう。

北アルプスのある地域には、2機ずつ配備されているようだ。北海道はさすがに広いので4機配備されている。

ドクターヘリ出動までの流れ

ドクターヘリ出動までの流れ

ドクターヘリの出動までの流れは、図のような感じだ。

(1)119番通報
(2)消防機関からドクターヘリ要請、ランデブーポイントの決定
(3)ドクターヘリ出動、ランデブーポイントへ
(4)病院へ搬送

僕は救急車に乗ったのなんて、牡蠣食って腹痛くなったときの1回くらいで、「深夜に病院の治療受けると、専門医じゃない上に高い」という印象しかない...w

それだけの知識しかないので全然流れが分からんかったけど、119番通報があるとまずは消防機関に連絡がいくようだ。全然知らんかった...。

119番通報があれば消防機関の救急車がすぐさま出動する。

それと同時に、通報から消防機関がドクターヘリの出動が必要だと判断すれば、ドクターヘリの基地病院(富山の場合は中央病院)のCS室(コミュニケーション・スペシャリスト(Communication Specialist))に連絡が入る。

119番通報に特定のキーワードがあると、消防機関がドクターヘリの要請を行う「キーワード方式」というシステムになっているらしい。

連絡があった時点でドクターヘリの機長・整備士は、すぐさまヘリの起動に動き出す。医師と看護師も乗り込む準備に入る。

そこからランデブーポイントを決めて出動。

初めて知って驚いたのは、医師はヘリに乗って出動した後に無線で患者の状態や行き先を聞くということだ。

現場に1秒でも早く着くための流れ。ヘリの中で状況を聞いて、ヘリに常備してある中から必要な機材の準備をする。

全ての状況に対応できるレベルの高い医者と看護師しかできないことだ。

富山中央病院のCS室

富山中央病院のCS室1

CSとは、コミュニケーションスペシャリスト(Communication Specialist)の略だ。

出動要請がかかると真ん中の電話が鳴る。

富山中央病院のCS室2

CS室は富山県立中央病院の場合、高い位置にあり自分の目でもある程度まで周りを見渡せる。

出動に備えて、天気などの確認を常にしているようだ。

CS室内には病院のヘリポートが見えるライブカメラが設置されていて、上の様子がすぐわかるようになっている。

ドクターヘリのスタッフ

ドクターヘリの中

ドクターヘリが出動するとき、どんなスタッフが乗り込んでいるのだろうか?

パイロット・・1名
整備士・・1名
医師・・2名
看護師・・1名

出動時はこのような内訳だ。

現場について搬送するときはこの5人に、

傷病者・・1名
患者の家族・・1名

が乗り込んで7名になる。写真を見てわかるとおり、結構キツキツに座る形だ。

富山県のドクターヘリの出動範囲

富山県のドクターヘリの出動範囲

画像引用:富山県ドクターヘリ

富山県のドクターヘリの出動範囲は、図のとおりだ。

富山県全域および岐阜県飛騨地域北部をカバーしている。

驚くべきはその速さ。空を飛ぶのと時速300kmなのもあって、富山県内であれば、ほぼすべての地域に10分以内に到着できる。

富山県のランデブーポイント

ヘリが着陸するポイントのことをランデブーポイントと呼ぶが、富山県内にはランデブーポイントが2017年9月時点で539地点ある。

富山県東部消防署
消防本部魚津市26富山県東部消防署
消防本部魚津市26

富山県東部消防署
消防本部魚津市26

消防本部 市町村 箇所数
富山市消防署 富山市 93
高岡市消防署 高岡市 80
射水市消防署 射水市 28
富山県東部消防署
消防本部
魚津市 26
滑川市 22
舟橋村 3
上市市 16
氷見市消防本部 氷見市 38
新川地域消防本部 黒部市 40
入善市 17
朝日町 17
砺波地域消防組合
消防本部
砺波市 41
小矢部市 21
南砺市 69
立山町消防本部 立山町 28
合計 539

救急の現場はチームワーク

ドクターヘリだけがあれば、救命救急がうまくいくわけではない。

ドクターヘリが来るまでの処置など、その現場に関わるスタッフのチームプレーが人間の命を救う。

なんにでも言えそうだが、そのチームプレーの極意とかちょっと知りたいな。命が関わると、いろんな雑念やエゴなく自然と協力できるもんなんかな。

ドクターヘリについてよくある質問

ドクターヘリについては、いろいろと質問事項があると思うが、今回は僕が気になった3つを聞いてみた。

ドクターヘリを呼ぶといくらかかるのか?

これはもしかしたら、みんなが一番気になることかも。

山に登る人の間では、滑落するなら富山県側にと言われたりもする。これは山岳警備隊がいて救助確率が高い上に無料だからだろう。

気になるドクターヘリの費用は、

...

無料。

無料といってもドクターヘリ利用について特別な費用はかからないという意味だ。投薬や輸液、診療を受けた場合の費用は当然かかる。救急車と同じだ。

そしてドクターヘリの要請は、誰でもできるわけではない。あくまで消防機関が必要だと判断したときのみ出動になる。

ドクターヘリのドクターになるには?

実際にドクターヘリのドクターに聞いてみたが、基本的にはほとんど自分で志願してなるようだ。

ヘリで空を飛ぶので、その分普通の医師に比べてリスクが高い。強制的にはやらせられない。

逆に言えば、それだけのリスクを冒してもなりたい人がなっているので、本当に救命の意識が高い人が多いと言える。

救命救急で働ける医師なので、一つの分野だけ詳しくても対応できない。すべての分野に精通していないといけないようだ。

1日にどれくらい出動があるのか?

富山県のドクターヘリの出動回数

平成27年8月〜平成29年2月の548日の間で、1日の平均出動件数は1.69回。

1日2回弱も出動しているというのは、結構多いなという印象。

出動後のキャンセルなんかも約16%と結構な回数ある。

まとめ

富山県立中央病院の屋上からの眺め

救急車のこともよく分からない人間が、なぜかドクターヘリに惹かれて、痛い視線を浴びながら見学会に参加してみた。

ヤマピーとガッキーのドラマ「コードブルー」もほとんど見てないんに、今回の見学会と自分で調べてみていろいろ分かった。

富山県内なら大抵10分以内に到着すること、ヘリに乗り込む時点では医師は何も知らないこと、ドクターヘリの運用には年間2億かかることなど、とても興味深いことばかりだ。

そして僕たちの知らないところで、人命救助のために働いている人がいるんだなぁ、としみじみ実感。

富山県立中央病院の横を通ったら、思わず屋上のヘリポートを意識してしまいそうやw

普段は絶対入れん中央病院からの眺めもまた良かった。

今回のドクターヘリ見学会で、また見聞を広げさせてもらった。こう見ると、富山は実は結構退屈せんな。

アドセンス

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