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富山のまとめ

【富山の日本酒】元蔵人おすすめの地酒3選と全酒蔵まとめ。

2017/05/11

富山の日本酒

水がおいしい富山。必然的に日本酒もおいしい。

そのためどの日本酒銘柄も美味しくて正直ランキングしづらい・・・。

でも実際に日本酒作りに関わっていた僕なりのおすすめを3つにしぼってみた。僕は基本的にはすっきりフレッシュ系が好きなので、それらを中心にランキングしてみた。

また日本酒を選ぶには、その種類と酒米について知っておいた方が絶対にいい。自分の好みを見つけるときの判断基準にもなるので、それについても簡単にまとめてみた。

さらにあまり紹介されない蔵元を含め、富山県内の全酒蔵20箇所をリスト化してまとめてみた。興味がわいた方は自分なりの酒蔵・蔵元を見つけてみてはどうだろう?

おすすめ3選

【銀盤米の芯】(銀盤酒造)

山田錦他(精米歩合35%)の純米大吟醸。

辛口だけど口当たりがすごく綺麗でさらっと吞める。値段が高いので酒だけでゆっくり味わって呑むか、刺身などのあまり味の強くないつまみと一緒に冷やで呑むのがおすすめ。味が飛んでしまうので、間違っても燗などしないように。

【羽根屋翼】(富美菊酒造)

富山県産五百万石(精米歩合50%)の純米大吟醸。

富美菊酒造のブランド「羽根屋」。やや辛口なのに甘い香りと口当たりで呑みやすい。JALのファーストクラスラウンジでも提供された日本酒。

【蔵出し生原酒】(三笑楽酒造)

山田錦・五百万石・はなえちぜん(精米歩合67%)の生原酒。

三笑楽は富山の山奥で作っているからなのか、しっかりとした味でガツンとくる。原酒がより分かりやすくていい。原酒はアルコール度数が18%以上とかなり高めなので、軽い日本酒が好きな方にはおすすめできない。

日本酒の種類

日本酒の種類はたくさんあるように感じるが、いろんなものが組み合わさっているだけなので大筋をつかもう。

ここを押さえれば、「お、日本酒わかってるな」となるw

純米酒と醸造酒

水と米のみで作られたものは、純米酒。水と米に醸造アルコールが加えられたものは、醸造酒

醸造アルコールとは食用に用いられるアルコール分(エタノール)。純米で作ると高つくので、昔は量を水増しするためにも用いられた。

しかし最近では、防腐や香りづけ、飲み心地の調整のためにわざと少量付加する。

吟醸と大吟醸

低温でゆっくりと発酵させる吟醸(ぎんじょう)作りという方法で作られたものは、吟醸。吟醸酒の中でも特に良いものは、大吟醸

これで、日本酒の種類の8割型が理解できた。ここより先は、ちょっと複雑になる。

原酒、生酒、生詰、生貯、ひやおろし、無濾過

水で調整していないものは、原酒
通常日本酒は水を加えてアルコール度数などを調整するのだが、原酒は水を加えない。そのため普通の日本酒のアルコール度数が15%ほどなのに対して、原酒は18%以上と高くなる。

火入れしていないものは、生酒(なまざけ)
通常日本酒は2回火入れ(熱処理)をして菌を殺して発酵を止めるのだが、生酒はその火入れをしないためにフレッシュな味わいになる。

火入れが1回のものは、生詰(なまづめ)生貯(なまちょ)
生詰は貯蔵前に、生貯は瓶詰めする時に火入れをしたもののことだ。
ひやおろしは生詰の一種で、春にできた酒を火入れしてから夏の間貯蔵し、秋から冬の寒い時期に火入れせずに瓶詰めしたものだ。

濾過(ろか)を行っていないものは、無濾過
通常日本酒はしぼった後に濾過を行い味の調整を行うが、無濾過はそれを行わない。

日本酒に使われる米

米の種類

富山県で使われる酒米は主に、山田錦、五百万石、富山錦、雄山錦だ。

山田錦は吟醸や大吟醸に使われる値段の高いお米。五百万石は一般的な全ての日本酒に使われる山田錦に比べてリーズナブルなお米。富山錦雄山錦は富山県で独自に開発されたお米で、富山ならではの珍しいお米。

精米歩合

日本酒を作るときには酒米を削って使う。その削り具合が精米歩合(せいまいぶあい)だ。一般的に多く削れば削るだけ雑味がなくなり、綺麗な味になる。

吟醸と大吟醸の違いは精米歩合で、吟醸は60%以上、大吟醸は50%以上である。つまり米の4〜5割を削って使っていない。だからすーっと呑める綺麗な味になって値段も高くなる。

ここまで読んだあなたは、もう日本酒にかなり詳しくなって裏のラベルに描かれている精米歩合や、原材料に醸造アルコールが入っているかなどを見てしまうようになっているはずだ。

富山の全蔵元

現在まだ日本酒を造っている富山の蔵元は、全部で21ある。

昔はもっと多かったが時代の流れとともに大分減ってきた。担い手の問題と日本酒自体の消費量の減少でもっと減っていくことが予想される。

資金を投入できる蔵元は、ネット販売や海外への販売に活路を見出しているが、家族経営のような小さな蔵元は厳しい。

だが富山でしか呑めないという限定の価値もつく。ぜひ富山に来た際は、富山でしか呑めない日本酒を飲んで欲しい。このサイトがそれらの蔵元の告知に少しでもなればいいとも思う。

富山の日本酒はどれも本当に甲乙つけがたいので、いろいろと試してみて欲しい。

並び方は、住所の地区順でおすすめ順などではない。商品画像がないものは、通販を行っていない富山でしか味わえない日本酒だ。

桝田酒造店

銘柄:満寿泉(ますいずみ)
明治26年(1893)に北海道で創業後、出身地である富山県の岩瀬に戻ってくる。「満寿泉」というめでたいブランド名で、お祝いの品としてもよく選ばれる。オシャレな限定干支ボトルやワインボトルに詰めた日本酒なども提供している。

株式会社桝田酒造店
住所:富山市東岩瀬町269
TEL:076-437-9916

富美菊酒造(ふみぎく)

銘柄:富美菊
大正5年(1916)創業。品評会での金賞多数。全てのお酒に大吟醸並の手間暇をかけて醸すという理想を掲げている。

富美菊酒造株式会社
住所:富山市百塚134-3
TEL:076-441-9594

吉乃友酒造

銘柄:よしのとも
昭和40年(1965)代より、他社に先がけて純米酒の製造を開始。「純米酒なら富山で一番」を目指し、純米酒にこだわっている。富山では根強い人気。

吉乃友酒造有限会社
住所:富山市婦中町下井沢3285-1
TEL:076-466-2308

福鶴酒造

銘柄:風の盆
嘉永元年(1847)創業、「おわら風の盆」で有名な八尾町にある。伝統の技と妥協を許さないこだわりで、創業以来良質な酒造りを続けている。

福鶴酒造株式会社
住所:富山市八尾町西町2352
TEL:076-455-2727

玉旭酒造

銘柄:おわら娘
文化5年(1808)創業と伝えられる県内有数の酒造所。顔の見える酒造りを心がけ、消費者と酒米の稲刈りや田植えなども行っている。

玉旭酒造有限会社
住所:富山市八尾町東町2111
TEL:076-455-1331

林酒造場

銘柄:黒部峡
寛永3年年(1626)創業で、約400年の伝統と英知を結集した昔ながらの寒造り。蔵人杜氏の一心の自戒により真心こめて芳香美味に醸している。

林酒造場
住所:下新川郡朝日町境1608
TEL:0765-82-0384

有澤酒造店

銘柄:白緑
創業年度など不明。富山の駅前が綺麗になる前に、「初音」という僕の中で一番最高だと思う居酒屋に置いてあって、店のおばちゃんが熱燗で出してくれた白緑が最高だった。「初音」はなくなったが、どうやら富山駅前CICビルB1Fのちょい呑み居酒屋「あらさん」で呑めるようなので、気になる方は富山駅のすぐ目の前なので行って味わってみてほしい。

有澤酒造店
住所:富山県中新川郡上市町北島40
TEL:0887-33-2117

皇国晴酒造(みくにはれ)

銘柄:幻の瀧
明治20年(1887)創業。時代の流れを取り入れながらも、昔ながらの手法を大切に、「毎日気軽にのんでいただける美味しいお酒」を心がけ酒造りに取り組む。

皇国晴酒造株式会社
住所:黒部市生地296
TEL:0765-56-8028

銀盤酒造

銘柄:銀盤
明治43年(1910)に醸造を始める。黒部川扇状地湧水群の名水を仕込み水とし、酒造好適米山田錦を惜しみなく磨き、日本酒の研究を重ねる。

銀盤酒造株式会社
住所:黒部市荻生4853-3
TEL:0765-54-1181

本江酒造

銘柄:北洋
大正14年(1925)に、宮内吉次郎により富山県魚津市本江にて創業。当時、地元魚津港が鮭鱒船団で賑わう北洋漁業の船団基地であったため、銘柄を「北洋」と命名。のどごしがすっきりとして富山湾で獲れる新鮮な海の幸に合うお酒。

本江酒造株式会社
住所:魚津市本江新町6番1号
TEL:0765-22-0134

千代鶴酒造

銘柄:千代鶴
明治7年(1874)頃の創業。江戸末期から桜井酒として愛好され、裏の田んぼに丹頂鶴が折々舞い降りたことから酒の銘柄を「千代鶴」と命名。早月川の清冽な伏流水、名水百選の穴谷の霊水など全国有数の名水が湧き出る恵まれた地域に立地。それら名水を仕込み水とする。また米は富山県産にこだわり、この土地ならではの名酒を目指して酒造りに取り組む。家族経営の小さな酒蔵。

千代鶴酒造合資会社
住所:滑川市下梅沢360
TEL:076-475-0031

高澤酒造場

銘柄:曙
明治5年(1872)頃にこの地でどぶろく造りを手掛けたのが当酒造場の始まり。一麹、二酉元、三造りの基本を守り、品質第一に酒造りに取り組んでいる。富山県内の酒蔵で唯一、昔ながらの「槽搾り」を守り伝えているのが大きな特徴。醪(もろみ)を入れた袋自体の重みで自然に搾られるため、口当たりがやさしく、繊細な味わいの酒になる。

高澤酒造場
住所:氷見市北大町18-7
TEL:0766-72-0006

清都酒造場

銘柄:勝駒
日露戦争から帰還した初代の清都慶介が明治39年(1906)に創業。戦勝を記念して勝駒と命名。「富山でいちばん小さな造り酒屋」をモットーに、地元高岡の銘酒として親しまれてきた。

有限会社清都酒造場
住所:高岡市京町12-12
TEL:0766-22-0557

戸出酒造

銘柄:勝鬨(かちどき)
江戸時代後期、この地で酒造りをしていた上杉屋の後を受け、明治23年(1890)創業。秘境五箇山に源を発し、豊穣な砺波平野を流れる庄川。その伏流水と越中の好適米「五百万石」により醸し出されるすっきりと口当たりの良い手造りの酒。

戸出酒造有限会社
住所:高岡市戸出町三丁目8番7号
TEL:0766-63-0027

黒田酒造

銘柄:北一(ほくいち)
明治20年(1887)創業。「北陸で一番であれ」との願いを込めて「北一」と命名。地元小矢部の米と水を使って、創業当時からの名前を絶やすことなく酒造りに取り組む。

黒田酒造株式会社
住所:小矢部市西中323
TEL:0766-67-1803

若鶴酒造

銘柄:若鶴
文久2年(1862)の創業。2013年、に「苗加屋」ブランドをリニューアル。「純米吟醸」、「特別純米」は、無ろ過・生酒・原酒にこだわり、濃醇でありながらも旨みとキレを併せ持つ。淡麗辛口一辺倒の風潮に飽きた方や、いい酒を少量だけ飲みたい方、また燗酒の香りが苦手な方におすすめの酒。ウイスキーも作っている。

若鶴酒造株式会社
住所:砺波市三郎丸208番地
TEL:0763-32-3032

吉江酒造

銘柄:太刀山
昭和23年(1948)創業。富山県の象徴霊峰太刀山にちなんで「太刀山」と命名。全国でも珍しい杜氏(とうじ)を雇わない蔵元杜氏。蔵を閉じようと家族会議を行っている最中、横ですやすや眠っていた娘の寝顔を見 て、「この娘に自分の造った酒を持たせて嫁がせたい!」と考え、ひたすら頑張ってきた。娘は酒を持って嫁ぎ、息子が酒造りのために蔵入り。そんなストーリーのあるお酒。

吉江酒造株式会社
住所:砺波市若草町5番5号
TEL:0763-32-2232

若駒酒造

銘柄:若駒
南砺市井波の瑞泉寺の門前町に、明治22年(1889)創業。天までかけのぼる天駒のように広く親しまれ愛されるようにと「若駒」と命名。

合名会社若駒酒造場
住所:南砺市井波3601
TEL:0763-82-7373

成政酒造

銘柄:成政
明治27年(1894)創業の小さな蔵。戦国時代越中の国主であった武将、佐々成政にちなんで「成政」と命名。日本で初めて基金による酒造り「成政トラスト吟醸の会」を始めた。良い酒を造りたいという造り手の希望と多少のお金を出しても極上の酒が飲みたいという消費者の欲求が噛み合い実現。「自分たちのお酒を」と地元の有志十数人で始まったものが、現在700余名の会員を持つまでになっている。

成政酒造株式会社
住所:南砺市舘418
TEL:0763-52-0204

三笑楽酒造

銘柄:三笑楽

明治13年(1880)創業。富山県南西部に位置する五箇山は、急峻な山々と深い谷が続き、冬の積雪は2メートルを超える豪雪地帯で、秘境と呼ばれた。五箇山の厳しい気候風土は、三笑楽の味の大事なエッセンス。雪崩から集落を守るために守り継がれてきたブナ原生林からわき出す仕込み水、厳しい冬の寒さ、日本有数の降雪量が育む酒。

三笑楽酒造株式会社
住所:南砺市上梨678番地
TEL:0763-66-2010

立山酒造

銘柄:立山
天保1年(1830)創業。富山県内の居酒屋で置いてないところはない位の知名度。テレビCMなどもバンバン放送して、東京の酒屋でも売られているほどの販路を持っている。お祝いごとなどでもらうことも多い。比較的手頃な値段で手に入るので、日常的に呑んでいる人も多い。

立山酒造株式会社
住所:富山県砺波市中野217
TEL:0763-33-3330

まとめ、富山でしか飲めない日本酒

今回改めて富山の日本酒の蔵元をリスト化したのだが、富山県酒造協同組合に入っていないと全国的には存在していないものと見られてしまいそうだなと思った。

実は、富山でもおそらく全国的にも知名度の高い「立山酒造」は組合に属していない。組合に入るには組合費なども必要で、どうやらそこでちょっといざこざがあるのかもしれない。

組合に属すことでイベントなどにも参加できるし、少なからず販路や告知の部分で有利になることも多い。でも立山酒造のように全部自分でやるという蔵元が出てきても、これからの時代としてありなのではないかと思う。

そして白緑の有澤酒造店のように、知る人ぞ知るみたいな日本酒もあっていいと思う。

さらに僕が知りうる限り少なくとも1つは、日本酒好きの有志が出資して特別に仕込んでいる特別な日本酒もある。時間があるときにまとめたいと思うので、もうしばらく待ってほしい。

これからの日本酒はどうなるのか?その行く末も楽しみだ。僕は変わらず秋から冬にかけて冷やで呑んでいることだろうw

僕はすっきりタイプの日本酒を冷やで呑むのが好きなのと、分かりやすい三笑楽をおすすめに上げさせてもらった。

富山では、やはり立山も人気だし、勝駒や満寿泉だという人いる。本当にどれも大差なく出来がいい。

自分の好みや呑む場所や人、雰囲気で味は大きく変わったりする。ぜひ富山にたくさんある中から自分のお気に入りの日本酒を見つけて、自慢気に話してほしい。

アドセンス

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