「TJとやま」といえば、富山県で生まれ育った人であれば知らない人はいないくらい有名。
その「TJとやま」が、2018年の2/25発売の3月号で休刊するというニュースが!!
TJとやまと、情報取得とこれからの未来についてちょっと考えてまとめてみた。
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TJとやまとは
TJとやまは、株式会社シー・ピー・エーが発行している富山のタウン誌。
地元のグルメやファッション、イベントなどを紹介してきた情報誌で、コンビニや書店で410円で販売。
ニュースによると発行部数は、ピーク時で4万弱。近年はその半数以下になっていたとのこと。
僕がまだ学生の頃は、「街中でTJに写真を撮られたから、今度載るじゃ」なんて言ってる友達が周りにいた。
病院や飲食店などに雑誌が置いてあることも多く、ちょっとした情報を入手するのに利用したことがある人も多かったはずだ。
なぜTJが休刊するのか?
休刊の要因について、創刊から関わってきた舘良一会長(61)は、「ネットや会員制交流サイトのSNSで、街の情報を得る人が増えたことが最大の要因」と話したそうだ。
確かに、その通りかもしれない。
僕はイベント情報などは、基本的にフェイスブックなどのSNSを利用して入手している。
本当に気になる情報が載っている場合しか、お金を払ってTJとやまを購入したことがないのが現状だ。
わざわざお金を払って、情報を得るという行為が減ってきている。収入が少ないというのも、それに拍車をかけているのだろう。
TJとやまのビジネスモデル
TJとやまは、冊子自体の売り上げと広告収入で成り立っていたと考えられる。
しかし、発行部数が減ってくれば、それに比例して広告を出そうとする企業が減ってくるのも当然の流れ。
さらに、「ターゲットが広く、誰に向けて発行しているのか分かりにくくなってきた」というような情報も載っていた。
情報をまとめることで付加価値をつけるビジネスモデルは、少ない資本で利益をあげるには適している。
ただし、発行部数が減ってしまえば、途端に立ち行かなくなるようだ...。
これは雑誌でもネットでもいえるのだが、広告費をもらって書いている記事などは、その情報の真否がちょっと怪しく見える。
これだけネットリテラシーが上昇してきた現代では、そのカラクリが消費者にバレてしまっている場合が多い。
今時の人は、ツイッターやインスタなんかで、なるべく素人の人のレビューを参考にするらしい。
今までのように特別な人や企業のみが、情報を発信する時代は終わっている。消費者全てが発信者になれる時代なのだ。
これからの富山の情報収集は?
では、これからの富山についての情報収集は、どうなっていくのか?
これまでの流れ通りに、ネット上の無料の情報を獲得していく流れは、もはや変わらないだろう。
実際に、この「とやま暮らし」でさえ、月間のPV数が5万以上は確実にある状態になってきた。
いち個人がやっている富山の情報発信ブログが、見ている数という点では、富山のメジャータウン誌TJの最大発行部数よりも多く見られているという事実。(PVと有料誌は、考え方が違うが。)
お話があれば、富山についての広告なども実験的に載せてみたいとも思っている。
費用対効果の面で、雑誌よりもかなりお得なんじゃないだろうか?
有料誌のこれからは?
じゃあ、有料の雑誌は、どのように戦うのか?
ターゲットを絞って、深く掘り下げた情報を発信していき、お金を払ってでも欲しいと思うものにしなければならないだろう。
だがその点も、ネット上の記事のクオリティがあがれば、雑誌として原価がかかる分、ネットには太刀打ちできなくなる可能性が十分にある。
消費者として、スマホですぐに見られるという利点も、雑誌はネットに敵わない。
これからの有料誌は、何か新しい工夫が確実に必要になってくる。
まとめ
人口減少、富山市中心商店街の衰退とともに、確実に何か新しい段階の時代の流れがやってきている。
なんとなく思ってはいても、シアター大都会の休業もそうだが、想像よりも早くきている気がする。
これと同じようなことは、新聞にもいえると思っている。
富山で一番の新聞会社でも、広告収入が全盛期の半分以下くらいになっているという話も聞いたことがある。
新聞は、高齢の人の読者はまだいて、広告の効果も多少はあるのだろうが、僕と同世代の人で新聞をとっている人はほとんどいない。
人口減少の関係で、あるタイミングで急に立ち行かなくなるのは、確実といえるのではないだろうか?
確実に人口は減り、AIが現れ、単純作業はほぼロボットに取って変わられる時代は、ほぼ確実にくる。
今まで通りではない、何か新しい価値や工夫。
空気を読んで人と同じことをしているだけでは、富山はダメになってしまうんじゃないだろうか?
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