キングコングの西野亮廣さん。7/30に富山県射水市の太閤山ランドに、トークショーのために来てもらう。
西野亮廣と言えば、ご自身でも言っているほど「アンチ西野」がいる。しかしそれ以上に、クラウドファンディングで4000万円以上を調達するほど、応援する人が多い。
今回、7月に富山でえんとつ町のプペル展を開催することになったので、フェイスブックページを立ち上げた。
フェイスブックページでは、「いいね!」を押してくれた人の性別などの大まかなデータを見ることができる。このデータを見て僕はびっくりしたのだが、女性の割合が7割を超えている。
最初は、「やっぱり女性はイケメンが好きなんだなぁ」なんて単純な分析をしていた。しかしもっとイケメンは沢山いるし、イケメンなだけでここまでの人を惹きつけることはない。そこで西野亮廣さんが女性に人気がある理由を、もうちょっと真面目に考えてみた。
なぜ西野亮廣さんの話を聞きたいと思ったのか?
まず自分自身は、なぜ西野亮廣さんのえんとつ町のプペルや、トークショーをやりたいと思ったのかを再度整理してみた。
富山でえんとつ町のプペル展を開催する理由は、『富山を明るい話題を!』に書いた。富山市議会議員の不正がきっかけではあるのだが、ファンでもない西野亮廣さんのイベントを開催しようと思ったことには理由がある。
最初は分からなかったが、その理由を冷静に考えてみると、西野亮廣さんは常識を疑って行動しているからだということに気づいた。
僕は「常識」「当たり前」という感覚が好きではない。
大学を卒業して最初に働いたリクルートメディアコミュニケーションズという会社も、その姿勢や社員の働く姿勢に惹かれた。「Follow Your Heart」「まだ、ここにない出会い」というスローガンが、変な常識の縛りにとらわれずに働く姿勢を示していた。
クラウドファンディングで資金を集めたり、ひな壇に上がることを辞めたり、絵本を書いたり、ツイッターを使って直接集客したり、西野亮廣さんの行動は、今までみんながなんとなくやっていた常識を覆しているのだ。
これは物事に対して、常に「なぜ?」という問いかけをしていなければ、できることではない。「常識」や「当たり前」は、社会に溶け込み過ぎていて、それに気づくことすら難しいからだ。
常識を覆すことがなぜ女性人気に繋がるのか?
西野亮廣さんは常識を疑い、本来の目的を達成するために一番いいと思う行動を起こしている。批判されながらも、常識を覆している。
この「常識を覆す」という行為が、女性の人気を呼ぶ理由なのではないかと思った。
その理由は、今までの常識というものは、女性を縛ってきたものだからだ。
僕は「とやま暮らし」というブログをやっている関係上、今年は多くの富山の祭りを見に行った。そこで感じたのは、神輿や山車に女性は触れることができないというしきたりが未だにあるということだ。
思い返すと、酒蔵で働いたときも女人禁制などのしきたりがまだあった。昔は女性は子供を産み、育てるものだという常識が絶対的にあった。
今でこそ男女平等となり、職場の改善や女性のキャリアについて考えられたり、女性の議員なども出てきてはいるが、本質的にはまだまだ平等とは言えない。
つまり、常識を覆すということは、女性の本来の力を発揮する場を作り出すことに繋がるのだ。
女性のトイレ行列問題の指摘
以前、西野亮廣さんが自身のブログで、女性のトイレの行列問題を指摘していた。
これが常識が女性を縛っている一例として、分かりやすい。
僕はイベントのときなど、女性のトイレが混んでいることには気づいていたが、「それは仕方のないこと」だと思い込んでいて特に疑問にも思わなかった。
しかし、もうその時点でおかしいのだ。
男女の排泄の関係上、確実に女性の方が時間がかかり混むことは誰もが分かっている。男性の小便器は小さいので多く設置できるが、女性の個室はそこまで多く設置できない。
ここで西野亮廣さんは、男女の便所の面積が同じことがおかしいと指摘していた。
気づいてしまえば単純なことなのだが、確かにそうなのだ。男女のトイレの面積が同じことは、本質的な平等ではない。個室しか設置できない女子トイレの面積を増やし、一個でも多くの個室を設置することが本質的な平等なのだ。
変に常識にとらわれず、物事の本質への気づきを持っている西野亮廣さんは、だからこそ女性に人気があるのだ。もちろんイケメンだという理由と相まって。
大人の常識と子供の常識は違う
10年前、スマホを使って場所を選ばず、ここまで快適にネットを閲覧できることを予想していた人はどれだけいるだろうか?
時代はものすごいスピードで変化している。ひと昔前の常識の元で作られた仕組みなどが、現代でそのまま通じることはほとんどない。
しかし、そのひと昔前の仕組みやしきたりが、現代でも平然とそのまま使われている環境が、めちゃくちゃ多くある。
子育てが終わった女性の社会復帰、自分の子供たちが大きくなったときの社会は、どんな風になっているのだろうか?どんな価値観や考え方で生きて行けばいいのだろうか?
西野亮廣さんのトークショーでは、そんなヒントが聞けるのではないかと思っている。
『プペル展やトークショーに来て欲しい人はどんな人?』でも書いたが、現状に満足している人ではなく、これからの社会の変化に対応してイキイキと過ごす人たちに、是非とも西野亮廣さんの話を聞きに来て欲しい。