追記
利賀元気市の一環として、2017/2/25.26日にトガプロカフェが限定オープンすることが決まった。
『利賀そば祭り』は、利賀村上百瀬中村地内地滑り災害によって残念ながら中止になった。
この災害により直接被害にあって怪我をした人などは、どうやらいないようだ。
しかし南砺市HPの情報によると、数世帯の方々が百瀬川コミュニティセンターに避難していたりするらしい。
そんな中、「なんとか力になりたい」という想いの方々によって「利賀元気市」が開催される。
利賀元気市の内容
利賀元気市では、利賀の特産品の販売がされる。会場によってはちょっとした雪遊びやかまくらなども作られるようだ。
『五箇山で大人が本気で雪遊びしてみた』でもかまくらを作ったが、もともと雪がたくさん積もっているので、結構簡単に大きいものが作れる。雪の量が多いので、雪遊びも中心地なんかでは味わえない楽しさがある。
利賀元気市の会場は、次の2カ所だ。
利賀そばの郷
11:00~15:00の時間に、特産品の販売が行われる。
そのほかにも100食限定で、十割そばが販売され、屋外ではミニかまくらや雪遊びも行われる。
日時:2/11(土),12(日),18(土),19(日)
住所:富山県南砺市利賀村坂上149
TEL:0763-68-2963
天竺温泉
11:00~15:00の時間に、特産品の販売が行われる。
入浴は11:00~17:00。レストランの営業は11:00~14:00だ。入浴料は600円だが、多少割引される。
日時:18(土),19(日)
住所:富山県南砺市利賀村上百瀬482
TEL:0763-68-8400
トガプロカフェ
2/25.26、10:00~16:00の2日間限定で、うまいもん館隣のそば打ち工房にトガプロカフェがオープンする。
ホットコーヒー、里芋スープ、ガレットなどを味わうことができる。
うまいもん館は、利賀そばの郷の道を挟んだ向かい側だ。
トガプロ
2012年度から本格始動した利賀プロジェクト。慶應義塾大学商学部牛島利明研究会に所属するメンバーが活動している。
日時:25(土),26(日)
住所:富山県南砺市利賀村坂上149
TEL:0763-68-8400
利賀元気づくり応援セットの販売
どうやら利賀そば祭りに向けて、地域の生産者は多くの食品などを用意していたようだ。
考えてみれば、あれだけ大規模なイベントをやろうとすれば当然のことだろう。
そのイベントが中止になったのだから、用意していた食品等は当然余ってくる。人が来ないのだから、その分が全部赤字になる。
災害にあった利賀村の人にとって、それはあまりにも酷だ。
用意していた分の食品等を無駄にしないために、「利賀元気づくり応援セット」が販売されるのだろう。
多くの人に届けるという意味でも、利賀を元気づけるという意味でも有意義なセットだ。
利賀元気づくり応援セット内容
利賀元気づくり応援セットの内容は次の6品。料金は、5000円(消費税込、送料込)だ。
・半生そば2人前(そばのみ)
・利賀豆腐1丁
・とち餅(のし餅4切れ)
・利賀産コシヒカリ1kg
・赤かぶ漬け200g
・おやき4個入り
売上の一部は、被災者への支援金として利用される。
申し込み期限は、2/28(火)まで、お届け期限は3/1(水)〜10(金)の間で指定できる。
利賀村へのアクセス
利賀村へは、富山市内からだと余裕で1時間以上かかる。
ちょっと道を間違うと本当にとんでもないところに行ってしまうし、今の時期は雪で通行できない道もあるかもしれない。
行く前に『利賀村へのアクセス完全まとめ』を参考に、行き方を事前に確認しておくことをおすすめする。
自家用車で行く場合は、八尾の方からの”国道471号線と国道472号線のルート”は、本当にやめておいた方がいいと思う。
利賀地内土砂災害対策関連費
イベント情報からはちょっと話がそれるが、南砺市のHPを見ていて災害の復旧にかかる費用に驚いた。
【1月補正予算(専決)】「利賀地内土砂災害対策関連費」
一般会計補正額 7,631万円
土砂流出防止対策工事 | 2,000万 |
簡易水道事業特別会計繰出金 | 1,420万 |
電柱移設工事負担金 | 600万 |
避難所等運営経費 | 487万 |
光ファイバー仮移設工事 | 400万 |
電柱移設工事に伴う除雪車借上げ料 | 220万 |
被災者生活再建支援金 | 500万 |
南砺市HPに掲載されているものだと、上記の合計額と、一般会計補正額の合計の計算が合わない…。
僕は市の予算などについて詳しいことは全然分からないのだけど、あの災害一回で約7631万円の税金が飛んでいくのか…。
さらに利賀そば祭りの用意にかけた費用と、入ってくるはずだった収益も全部飛んだことになる…。
今まで災害を税金の目線で見たことがなかったけど、相当エグいな…。
というか、これから人口が減っていくというのに、こんなことが起こっていたら破綻するのが目に見えているのではないだろうか..。
まとめ
僕は今年初めて『利賀そば祭り』に行こうと思っていたので、中止は本当に残念。
でもこのように「利賀を助けたい」という人々の想いから、「利賀元気市」という形でイベントが生まれるのは素晴らしい。この記事が少しでもその力になれば良いと願う。
でも一方で、リスクとお金の使い方について、もっと考えなければいけないのではないかとも思ってしまった。
これからは人口がどんどん減って、もちろん税収もどんどん減っていく。人口減少に伴い、絶対的に施設も減らしていかなければならない。
そんな状況の中で、災害があって不運だったとはいえ今回のようなことがまだ続くと、本当にどうしようもなくなる。
小さな村などでの大規模イベントというのも考えもので、お金をかけずにアイデアで集客するような、身の丈にあったものを考える必要もあるんかもなぁ。
勝手なことを言っているが、災害で死傷者が出なかったことは不幸中の幸いだし、避難している方々が早く日常の生活に戻れることを祈る。