山口県の小さな酒蔵は、どうのようにして世界ブランドになっていったのか?
日本酒を嗜むものなら知らぬ者はいない、というほど有名になった旭酒造の「獺祭」。
その獺祭をここまでのブランドに育て上げた、会長の桜井博志(さくらいひろし)氏。その桜井さんが今度、富山県のウイングウイング高岡で、セミナーの講師をつとめるようだ。
経営手法や商品開発、サクセスストーリーから、学ぶことが多くありそうだ。
なにより日本酒好きなら、大人気の獺祭について会長本人から話を聞けるこの機会を逃すわけにはいかない!
獺祭(だっさい)とは
山口県岩口市、地域住民500人ほどの過疎地域にある小さな酒蔵「旭酒造株式会社」。
その酒蔵のプランドが「獺祭(だっさい)」だ。
獺祭といえば、酒米を磨きに磨く「獺祭磨き二割三分」という酒が特徴的。
日本酒を作るときには、基本的には酒米を削って使用する。この削り具合を「精米歩合(せいまいぶあい)」という。
「獺祭磨き二割三分」の精米歩合は、その名の通り二割三分、23%。これは酒米の7割6分、76%を削って捨てているということだ。
一般的に酒米は、削れば削るだけ雑味が取れると言われている。この「獺祭磨き二割三分」は、酒米の7割以上を削っているだけあって、すごく綺麗な味をしている。
価格は4合瓶で2800円ほど、一升瓶で5000円ほどだ。
さらに、最近では「磨きその先へ」なる酒も発売している。これは4合瓶で4万円、一升瓶で7万円ほどだったと記憶している。精米歩合は非公表。
僕が獺祭を初めて知った7〜8年くらい前までは、ある程度普通に購入することができたが、人気に火がついた現在では定価で入手することはなかなか難しい。
セミナー講師
桜井博志(さくらいひろし)
旭酒造株式会社会長。
1950年、山口県生まれ。1973年、松山商科大学(現松山大学)卒業。西宮酒造(現日本盛)を経て、1976年に家業の旭酒造に入社する。しかし先代と対立して退社。しかし、先代の急逝を受けて1984年に家業を継ぐ。社長就任は焼酎ブームの影で日本酒が全く売れない冬の時代であった。だが試行錯誤の繰り返しから精米歩合を23%にまで高めた純米大吟醸『獺祭 磨き二割三分』を開発、大ヒットとなる。2016年10月に長男一宏氏に社長職を譲り会長に就任。
現在、旭酒造は年商16億7000万円、社員35名。
富山・ミラノデザイン交流倶楽部とは
富山の企業とミラノのデザイナーとの交流をより一層深め、相互の情報交換を通じてビジネスの創出につなげることを目的として、平成18年6月に創設された。
富山県では平成14年度からジェトロの「ローカル・トゥ・ローカル産業交流事業」を活用したデザインミッションの派遣等、世界のデザイン先進地イタリア ミラノと工業デザイン分野での交流を行ってきた。
その結果、富山県の企業が誇る高度な技術力と、イタリア ミラノのデザイナーの独創的なデザインとが融合した、魅力的な新商品が生まれるなどその成果は着実にあらわれている。
こんな組織があったのを初めて知った…。
セミナー申込方法
メールまたはFAXで申込。定員は50名。
TEL:0766-63-7141
メール:info@toyama-da.jp
すぐ定員に達しそうなので、興味がある人は速攻で申し込もう!
富山で獺祭の会長の話が聞ける機会なんて、たぶん生きてるうちにはない。
まとめ
僕が獺祭を初めて呑んだとき、かなり衝撃を受けた。
基本的に僕は富山の日本酒を飲んでいたので、日本酒は辛口なものだとばかり思っていた。
それが獺祭は甘い。というか辛くない。飲みやすい!
それ以来、夏以外の時期は手に入るなら獺祭を呑んでいる。購入先は、富山駅北口の「リカーポケットみずはた酒店」。
富山駅北口から徒歩5~6分。ここは自分の中では富山県で一番愛用している酒屋だ。かなり珍しいお酒も置いてあるし、おばちゃんの雰囲気もいい。
県外から来ている人も、いつも富山駅内で日本酒を買っている人も、一度行ってみてほしい。夜も22時まで開店しているし、徒歩5~6分の価値は確実にある。
住所:〒930-0805 富山県富山市湊入船町12-18
TEL:076-441-3450
営業時間:8:00~22:00