あなたは、「富山県は地震もないし、安全だ」なんて思っていませんか?
僕は思いっきり思っていました。だって記憶にある限り、震度3以上の地震は東日本大震災くらいだし。「まさか田舎の富山を震災も襲わんやろ!」なんて思っていました。
しかし、ちょっと調べると実は危ないことが分かってきました。
富山は大地震に襲われている
安政飛越地震
1858/4/9(安政5年2月26日)午前1時頃、越中・飛騨国境(現在の富山・岐阜県境)の跡津川断層を震源に発生したM7.0〜7.1と推定される地震。北陸地方や飛騨国を中心に大きな被害をもたらし、死者426人、負傷646人、家屋の全半壊・流失2190戸とされている。家屋の倒壊も著しく、飛騨では700戸余りが損壊し、200〜300人の死者が出た。(wikipedia)
158年前にこんな大地震の被害を受けています。最近起こった大きな地震は熊本地震(2016/4/14)ですが、熊本では過去一度もマグニチュード7以上の地震が起こっていません。それが突然、あのような大きな地震が発生したのです。
これを考慮すると富山は安全とは言えません。しかも富山には、砺波平野断層帯・呉羽山断層帯があります。大抵、災害は忘れた頃にやってきます。油断している今が一番危険です。
そこで富山県防災・減災アイディアソンが開かれます。
概要
・アーバンデータチャレンジの紹介
・安政飛越地震について
・もしもの災害に備えて
・防災の啓発・防災に役立つITツールや活動を考える
過去の事例から考察し、実際に災害が起こった時の対応を学び、ITを防災に役立てるアイディアを考えるというような構成です。
ここで「アイディアソン」と「アーバンデータチャレンジ」という2つのワードが気になるかと思います。
アイディアソン
グループ単位で特定のテーマについてアイディアを出し合い、それをまとめていく形式のイベント。アイデア(Idea)とマラソン(Marathon) を合わせた造語。
アーバンデータチャレンジ
自治体をはじめとする各機関が保有するデータの公開・流通促進に向けた取り組み
難しそうなイメージがありますが、ものすごくざっくり言うと「役所が持っているデータを使って、防災に役に立つアイディアをみんなで考えよう」という理解で間違いではないと個人的に思っていますw
一番面白いのはアイディアソン
みなさん、心の隅のどこかには防災に対して考えていたりすると思います。でもわざわざ足を運んでまで何かするには、この手の企画って退屈だしと思っている方は意外と多いと思います。
そんな方には、アイディアソンがおすすめ☆
利害関係なしで、人と真剣に話し合う体験ってあんまりないですよね?「個人的にこんな心配もあるのだけど」ってことも誰もが持っていても、気軽に話す機会ってないですよね?
このアイディアソンでは、富山に住んでいる同じような立場の人と気軽にいろんなことを話し合えます。「こんな危険性もあるのだな」なんて発見も周りの人の意見から気づくことができます。
役所の方はデータを持っているけれど、県民はどんなことに困っていて、これらのデータをどのように使えば一番役に立つのかが分からずに困っています。実際に富山で暮らす方の意見が必要とされているのです。あなたのアイディアですごいことが生まれる可能性もあります。
スケジュール
10:00~10:30 受付
10:30~10:35
アーバンデータチャレンジのご紹介
10:35~11:45
講演1
富山大学人文学部 大西宏治 准教授「オープンデータを活用する防災教育」
11:45~13:00 休憩
(昼食は周辺店舗をご利用ください)
13:00~14:00
講演2
富山県立山カルデラ砂防博物館 丹保俊哉 主任学芸員「富山平野の地震災害の記録 -安政飛越地震史料より」
いまを遡る158年前、跡津川断層で発生したM7クラスの大地震によって富山県下は大きな被害を受けた。詳細に残されていた被災史料を基に、その全貌に迫る。
14:00~14:30
講演3
富山市防災対策課 林 雅文 主任
「もしもの災害に備えて」
14:30~14:40 休憩
14:40~16:50
防災の啓発・防災に役立つITツールや活動を考える。
終了後, 交流会(希望者・会費制)を予定。
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申し込み方法
無料のイベントで出入りも自由なので、是非お気軽に参加してみてください。もしもの時に家族の命を守れるのは、あなたのちょっとした知識かもしれませんよ。