文化祭、学園祭、この響きには青春のテイストが含まれていて、大人になった今でも十分魅力的。
今年は、富山大学の学園祭と、金沢美術工芸大学の学園祭に行って、若者のエネルギーを感じてきました。
そして、今度は立山町でちょっと変わった文化祭が!
富山地方鉄道、五百石駅直結の「立山町元気交流ステーション みらいぶ」を学校に見立てて、立山町の魅力を体感するイベント。
大人も子供も楽しめる企画が満載。
どこかから借りてきた内容ではなく、地元立山町に元々ある資源を利用したイベントなのが☆
実行委員のメンバーは、未来の立山町への想いに溢れる方達。実際にこの立山まちなか文化祭への、熱い想いを送ってきてくれました。
立山まちなか文化祭2017について、ちょっとまとめてみた。
立山まちなか文化祭2017とは
「まちなか」をもっと賑やかに。 そのまちに住み続けることの意義を考えてみよう。 自分らしい新たな価値を見つけてみよう。
富山県民ならば、すごく共感する想いなのではないだろうか?
立山まちなか文化祭は、このような想いで企画運営されているイベント。
どこかの誰かが運営するわけではなく、立山町に想いのある人が運営する文化祭。
図工や音楽、社会、体育、家庭科など、それぞれの企画を学校の授業に見立てて体験することができる。
「図工」とか、小学校のことを思い出してちょっとワクワクしてしまう。子供と一緒に家族づれで行っても楽しめそうなイベントだ。
立山まちなか文化祭の授業内容
立山まちなか文化祭では、上記のようにかなり多くの体験をできる。
興味が惹かれるものが一つはあるんじゃないだろうか?
今年の3月にオーバードホールで開かれたビックイベントで活躍した「清川北斗さん(造形作家)」や「平井千香子さん(画家)」の作品の展示もあるようだ。
さらに清川北斗さんのトークショーや子供ワークショップなども開催される。
あのステーブジョブズも魅了した、釋永由紀夫の「越中瀬戸焼」のワードも工芸の部分に書かれているので気になる。
社会:
まちなかに住むことの意義、すまいのモケイ展
図工:
こどもワークショップ、クラフト作品展示・販売
体育:ヨガ教室
音楽:こどもライブほか
家庭科:
子供でもつくれる美味しいごはん
課外活動:
まちなかカフェ、まちなかフットパス
ゲストアーティスト:
清河北斗、平井千香子、大久保貴之、neutral production
立山まちなか文化祭イベントスケジュール
立山まちなか文化祭では、先ほど説明した様々な授業が、2日間に渡って「イベント広場」「プロムナード」「サテライト会場」の3箇所で開催される。
気になる授業がある場合は、時間と場所をしっかりと把握してから行こう。また事前予約が必要な授業もあるので、注意しよう。
不安な方は、記事最後に記載した問い合わせ先に確認した方がいい。
18日(土)のスケジュール
19日(日)のスケジュール
実行委員の想い
実行委員からいただいた熱い想いを転載。
富山の未来についての不安や、自分達のできることを行動に移していく姿勢など共感できる部分が多くあった。
是非とも一度目を通して欲しい。
立山町には年間約100万人の観光客、登山客が訪れる「立山」があります。
観光客等の目的地はあくまでも「立山」であり、立山町のまちなかにソトの方が訪れて賑わうことは少なく、 空家・空店舗も増加しているのが現状と捉えています。
近年は行政による移住定住策の推進により、「地方」への意識も少しずつ変わりつつありますが、 我々(実行委員会メンバー)は、今現在「地方」に住んでいる者の意識こそ変えていく必要があるのではないか、 と考えています。
実行委員会メンバーには、富山県内の建築家もおり、これまで数回、立山町の中山間地である新瀬戸地区にて「かなくれ食堂」を開催しました。
その際、「続いていく郷土の暮らし」というテーマで地方における空家対策や増改築の事例発表やトークセッションを通して、その地域に住み続けることを議論しましたが、さらに多くの方(街なかに住む方、行政、関係団体ほか)にも聴いていただきたいという課題を残しました。
我々は、大変微力かもしれませんが、まちなか・地方が抱える問題解決の一助になればと…。
富山県内にて活躍する建築家・地元立山町の事業者・食育リーダー・ヨガインストラクター等が実行委員会を結成し、「地方に住み続ける意義を考える場を創りあげたい」という意志のもと「立山まちなか文化祭」を開催することを企画しました。
実施内容としては、立山町(一部は富山県内)を中心に活動するクラフト作家やアーティストが集まり、物販及びワークショップを実施するほか、ヨガ教室、料理教室、ライブ、講演等も実施し、会場「立山町元気交流ステーション(みらいぶ)」を学校に見立て、文化的かつ地域の魅力を創出・再発見できるイベントとします。
小さい子供たちから中高生、子供を持つお父さんお母さん、日頃から五百石駅を利用する方、図書館を利用する方、近くのまちなかに住む方々、多くの方が楽しみ、考える場を創ります。
「まちなか」学校で開催される楽しい文化祭のはじまりです。
来場時の注意事項
会場となる「みらいぶ」周辺の駐車場には限りがある。
会場は富山地方鉄道「五百石駅」に直結しているので、公共交通機関を利用していただくと渋滞待ちのリスクを減らせるし、電車からみる景色など、普段は見られない富山の良さを発見できるかもしれない。
近場の人は、徒歩や自転車で来場して欲しい。
そのようなちょっとした協力や思いやりも含めて、いいイベントになれば良いと思う。
まとめ
富山のような田舎に暮らしていると、ふとした時に未来の富山の姿に不安になる瞬間がある。
都会とおんなじような駅や店、町。「富山」という町には「富山」にしかない、都会人が羨むような環境が確実にある。
当たり前のように身近にあって気づきにくいんだけど、そのような富山ならではの資源に注目するところから、地方創生は始まると思う。
「立山町という神秘の地形」をもつ立山町でどのようなイベントが出来上がるのか、個人的にとても楽しみなイベントだ。