いのくち椿館で、先月の『料理人ガストン・アクリオ』に続いて、今月は「バベルの学校」の上映会が開催される。
同じ国の人でさえうまくやるの難しかったりするんに、国も文化も宗教も違ったらどうなるんやろ!?どんな形にまとまっていくんやろ?もしくはまとまらないのか?
〜 違ってたっていい。違ってるからいい。〜
*** Story ***
アイルランド、セネガル、ブラジル、モロッコ、中国…。11歳から15歳の子どもたちが世界中からフランスのパリにある中学校にやって来た。24名の生徒、20の国籍、そして24のストーリー。家庭的な事情でやってきたもの、辛い母国の生活から逃れてきたもの、亡命を求めてやってきたもの、または単によりよい生活を求めて移民して来たものなど理由は様々。
フランスに来たばかりの彼らが入ったのは適用クラス。このクラスでフランス語を学び、話せるようになるための集中トレーニングを受け、やがては通常のクラスに移るために、他の教科も学んでいく。
国籍も宗教もフランスに来た理由も違う子どもたちの中には時に大声で口論し、泣き、自暴自棄になる子も。ブリジット・セルヴォニ先生は、そんな子どもたちを驚くほどの辛抱強さで見守り、なだめ、そして導いていく。
国籍も宗教も家庭のバックグラウンドも違う十代の生徒たちが、異国の地フランスで、言葉もままならないなか葛藤を抱えて新生活を初め、時にぶつかりながらも様々な壁を乗り越えて友情を育んでいく。そんな彼らの姿は私たちに未来への希望を見せてくれる。
ジュリー・ベルトゥチェリ監督作品(『パパの木』、『やさしい嘘』(カンヌ映画祭批評家週間賞))。
映画「バベルの学校」予告編
いのくち椿館ってこんなところ
いのくち椿館
平成27年度、富山県うるおい環境とやま賞「土の賞」受賞。
土の賞
地域の歴史や文化、自然などを守り、生かした景観づくりの賞
画像引用:富山県HP
富山には意外と綺麗な施設がある。すごい雰囲気のある建物。
いのくち椿館は、田園空間整備事業・まちづくり総合支援事業により2005年に総工費は約3億円建設されたものらしい。
前『ネオセンチュリーランinとやま2016』に参加したときに偶然横を通ったのだが、写真の通り芝生も綺麗に整備されていた。
そのいのくち椿館では、『南砺に灯った町の小さな映画館「いのくちcinemo椿館」』として、月1回映画を上映している。
その光を絶やさぬように育むように1ヶ月に一度の上映会。
決して興行収益は大きくはないけれど、本当に伝えたい。
社会課題の解決の糸口に、世界中の子ども達が子どもらしい夢を描けるように、配給UNITED PEOPLEのドキュメンタリー映画。
約束なんてしなくても行けば誰かに逢える。
子どもが泣き出し騒がしくなっちゃっても、字幕映画だからストーリーが理解できて温かく見守れるような。
ひとりで観るよりも、友達と家族と大切な人を誘って一緒に特別な時間を過ごす。
どんな映画が観たいのか?アンケートで好評だった映画、上映作品を市民が選べる参加型。
鑑賞後映画をこよなく愛する仲間で輪になって映画談義に興じたりそんな映画館。
このような思いで運営する映画館を僕は応援したい。
まだまだ力のないサイトだけど、情報を届けることで一人でも多くの人が動いて笑顔が生まれれば良いと思う。