【クラウドファンディング】富山のような地方でも資金集めができる!

クラウドファンディング

少しずつ認知度が出てきたクラウドファンディング 。

AIの登場や人口減少など、今までとは違った流れが確実に押し寄せてきている今、資金調達の方法として知っておいて損はない。

実際にクラウドファンディングに挑戦してみた経験も踏まえて、簡単にまとめてみた。

目次

クラウドファンディングとは

富山で「クラウドファンディング」という言葉を出すと返ってくる反応は、ほとんど「クラウドファンディングって何?」だ。

知っている人は知っているけど、知らない人は全く知らない。

クラウドファンディングを知っている人や自分でやったことがある人は、さも当然のように「クラウドファンディングやっとるから協力して」みたいに言う。実際に僕もそうだった…。

この両者のギャップが「怪しい」に繋がっているような気もしている。

クラウドファンディング
インターネットを通してクリエイターや起業家が不特定多数の人から資金を募ること。群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語で、製品開発やクリエイティブ分野などで利用されることが多い。

すごくざっくり言うと、
「こんなことやりたいんだけど、みんなお金を支援してくれない?支援してくれたら、額に応じてこんなお返しするよ」って感じ。

普通の寄付と違うのはお返しがあること。

だから寄付よりもお金を出しやすいし、達成するかというドキドキや応援という要素も出てくる。

実際に「居場所を作るためのカフェを作りたい」とか「個展を入場料無料でやりたい」とか「田舎の自然を残したい」とか、多くのプロジェクトが立ち上がっている。

全国のみんなから資金を集める時代

今まではインターネットというものがなかったので、資金を集めるには銀行から借りるか、お金持ちに借りるくらいの選択肢しかなかった

しかし、インターネットが世に現れてからそういった障壁が一気に消える可能性が出てきた。富山の小さな酒屋の酒が沖縄や九州、世界にだって売れる可能性が出てきた。

おそらくあなたもインターネットを利用してどこか県外のお店から商品を購入したことがあるはずだ。

資金集めも同じで、インターネットを使えば全国、全世界の人に一瞬で呼びかけることが可能になった。

例えば今までは、富山市もしくは富山県の人口100万ほどの人にしか告知できなかった。それだけの人数に呼びかけて支援をしてもいいという人が100人いたという場合、呼びかけに対する支援者率は0.001%。

もし全国1億2000万人に呼びかけたとしたら、12000人が支援してくれるかもしれない。

もちろんそんな単純計算でコトは運ばないんだけど、そんな可能性がクラウドファンディングにはある。

実際に『富山に明るい話題を!キンコン西野亮廣「プペル展」を富山県内各地で開催したい!』というクラウドファンディングを立ち上げてみたところ…

約2週間で60万円ほどが集まった

キングコング西野亮廣さんの知名度の影響が強いが、単なる一個人がこのようにお金を集められる可能性を実感。

クラファンは富山のような地方に相性がいい

私がクラウドファンディングに興味を持ったのは、キングコング西野さんが3000万以上を集めているのを知ったからだ。

正直すごいと思った。

そしてこの方法は、富山のような地方に相性がいいのではないのか?と漠然と思った。

富山は都会になろうと思っても、どうあがいても東京には勝てない。石川にも勝てない。

都会に勝つにはもっと別の観点、軸、土俵で勝負をしなければならない。

例えば「田舎」ならではの自然という土俵で都会と勝負してみよう。

富山には3000m級の立山連峰がある、水不足ともほとんど縁がないほど豊富、そして富山湾の魚は最高に美味い☆

自然という土俵では、富山は東京に圧倒的な勝利を収めることができる!

しかし自然を保つのは思った以上に大変だ。しかもその自然の大切さは身近にありすぎて気づきにくい。富山県民にとって水も自然もほぼ当たり前に周りにあるから特にありがたみを感じることはない。

だから放っておいたら、行政にあっさりとコンクリートにされちゃったりする…。

ではその自然を貴重だと感じられるのは誰か…?

それは都会の人だ。

都会では広い空も綺麗な水も美味い魚もとても貴重なものだ。そして都会にはお金があるし、ネットに対する理解も進んでいる。

だったら都会の人に助けてもらえばいい。
「ありがたみを実感している人に支援してもらって自然を残せばいい」という単純な考えなのだが、あながち間違ってはいない気がしている。

例えば「富山の海を綺麗にしたい」と思ったらクラウドファンディングを立ち上げて、支援のお返しに「日本海側の綺麗な海でサーフィンができる権」や「綺麗な海でとれた魚を郵送権」などを用意する。好きな人は支援してくれるのではないだろうか?

クラウドファンディングの良さ

クラウドファンディング には次のような大きく2つの良さがある。

  1. リスクなしで世の中の反応を知れる
  2. 収益の見込めないものでも資金が集まる可能性がある

 

リスクなしで世の中の反応を知れる

まずクラウドファンディングの良さの一つは、「ほとんどリスクなしに市場の反応を見られる」ということだ。

例えば「富山のホタルイカ」と「立山の水」でホタルイカジュースを作ろうと考えたときに、200万円の資金が必要だとする。

もしそのお金を銀行から借りたとすると、売れなかったら全てが借金だ!

しかしクラウドファンディングで資金調達すれば、「誰も支援をしてくれない」だけで借金を背負う必要がない

実際にリスクを負わなくても、市場の反応が見られるのはとてもありがたい。

クラウドファンディングは、挑戦に対するリスクを限りなく下げてくれる!

 

収益の見込めないものでも資金が集まる可能性がある

クラウドファンディングのもう一つの良さは、「収益が見込めなくても資金が調達できる」ということだ。

例えば先ほどの「海を綺麗にしたい」というものや「古民家を修復したい」というようなものは、お金にならない。

こんな収益の見込めないプロジェクトで銀行にお金を調達に行っても、100%お金を貸してはくれない。なんとしても貸してもらおうと思ったら、それをうまく収益と絡めた事業計画書を提出して納得させなければならない。

しかし、クラウドファンディングは違う。

収益性がなくても、世の中の多くの人の賛同を得て支援さえしてもらえれば資金が集まる。

資金面がネックで自分の熱い想いに挑戦できなかった人に、大きな道を与えてくれるのだ。

クラウドファンディングの楽しさ

クラウドファンディングは、本気で達成しようとすると相当大変…。

だけどもちろん楽しい瞬間もある。

 

プロジェクトの主催者

プロジェクトの主催者は、正直むちゃくちゃ大変w

全ての文章を考え、写真を加工して貼り付けて、お返しを考えて、更新をして、拡散して、支援者に連絡を取って、やることが山積みだ…

でも楽しい瞬間がある。

私はCAMPFIREというクラウドファンディング会社を利用した。この会社は挑戦者を心から応援するという姿勢が出ていて、他社が20%ほどの手数料がかかるのに対してここは5%しかかからない。

ココに注意

2019年4月現在は17%

目標達成型のクラファンであれば、目標達成した場合のみ手数料が発生する。目標額に達せずクラウドファンディングが失敗したら、会社の利益が0。クラウドファンディング会社が収益を上げるためには、必然的に挑戦者を応援しないといけない。

CAMPFIREでは、支援された場合にメールが来る。

CAMPFIREのメール

まるでドラクエでモンスターが現れたかのようなメールw!

これが待ち遠しくて楽しい☆
そして支援者から寄せられるコメントも地味に嬉しい!

直接「応援してます!」なんて言われること、人生でそんなにないよね?

 

プロジェクトの支援者

支援者は達成するかしないかを見るのが楽しい。

達成型クラウドファンディングの場合、支援したプロジェクトが達成したらリターンがもらえるけど失敗した場合は支援したお金が手元に戻ってくる。

支援額で気に入ったリターンを選択している限り、100%損をしないのだ。

だから客観的に今日はこれだけ支援者が増えた、こんなリターンが追加された、なんて感じで客観的に過程を覗き見ている楽しみがある。一種の競馬みたいなものだろうか?

そしてそこからさらに、次のような感情に移行する人がいる。

応援したい、人に伝えたい。

見とるだけだったはずなんに、知らん間に応援したくなってくる。目標額を達成させたくなってくる。

与えられる側から与える側になったときの感覚が面白い。

クラウドファンディングのハードル

富山のような地方でクラウドファンディングに挑戦するときには、2つのハードルがある。

  1. クラウドファンディングの認知度が低い
  2. 登録や支援の方法が分かりにくい

まずクラウドファンディング自体の認知度が低いことが挙げられる。

実際にそうだったのだが、クラウドファンディングという聞きなれない言葉と、お金の話になった途端に急に引いていく。

クラファン自体の認知度を高めないと、一番重要な地元の人に協力してもらえない。

次に登録や支援のしにくさが挙げられる

田舎でさらに年齢層が高くなるにつれて、クレジットカード登録などのハードルがめちゃくちゃ高い。さらにわざわざ会員登録するのが面倒ということで、支援してもいいって言っていたのに離脱していく人がかなりいる

これは絶対的な課題だ。

Amazonなどの登録情報をそのまま使えるような感じで、手軽に支援できるようになればもっともっと面白いプロジェクトが各地で発生するだろう

まとめ

こうやってクラウドファンディングについて書いてきたけど、

可能性は多いにあるけど、正直いって楽ではないよ」と言っておく。

とりあえずプロジェクトを立ち上げれば、みんな支援してお金集まるんでしょ?
って思うかもしれないけど、そんなことは絶対にない!

クラウドファンディング開始前に、いろんな人に声をかけて支援してくれるように頼んだり、魅力的なリターンを考えたり、自分の想いがしっかり伝わるように文章を推敲したり、めちゃくちゃ工夫しないと支援者は集まらない。

でも
銀行という枠を取っ払って、全国や世界の多くの方から支援を受けられる可能性を大いに秘めている
ことは間違いない!

もし与える側の気持ちを体感したい場合は、支援してみてねw

【追記】

皆様のおかげで、クラウドファンディング達成しました。
ありがとうございました!

「トークショー」と「プペル展」の開催日時も決定しました。
2017年7月30日(日)!
プペル展は29日も開催するかもしれません。また他の市区町村でも開催予定です。

情報発信用のFacebookページを作成しましたので、
もしよければリンク先で「いいね!」を押してチェックしてみてください。
えんとつ町のプペル展&トークショーin富山

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