先日、同じお店に2週連続で行く機会があって不思議な体験をした。
全く同じお店の料理なのに、1週目に行ったときより2週目に行って食べた料理の方が格段に美味しく感じたのだ!
富山の人って美味い水と新鮮な食材を当たり前のように食べてるから、普通よりも舌が超えてる気がしてる。
僕は食通ってわけではない。近所の魚屋で買ってきた富山の魚や肉屋の肉、農家から直接買ってるお米など、日常的に「あぁ、美味いなぁ」って実感しながら食べている。変にお店に行くよりも、自宅で食べるのがコスパ的にも一番だと思っている人間だ。あまり好んでは外に食べに行かないし、行くときも料理が目当てってよりは人との会話が目当て。
でも2週連続で行ったお店は美味しかったし、こんなちょっとしたことでさらに料理が美味しくなるのかとハッとした。
美味しい料理がさらに美味く感じる方法
料理を美味しく感じるための方法は、すごく簡単なこと。
料理を作っている人から、使っている食材について、作り手・店長の想いなど裏にある情報を知ることだ。
言われてみれば当たり前なんだけど、最近の僕は全然できていなかった。ネットで人のレビューを見て、なんか美味そうだと思って行く。友達が食べログの評価良かったから予約したよーって言われて行く。
最近って結構そうなんじゃないだろうか?
僕の甥っ子や姪っ子も、あんまり食にこだわりがない。嫌いなものや苦手なもの、未知のものは、相当言わないとほとんど口にしない。
現代の日本では、飢餓でなくなるなんてことはほぼ起こらない。食べられることは当たり前。
そんな時代だからこそ、「想い」に触れると味が変わる。
美味しく感じる理由
あたらめて思い返してみると、小学生の頃の立山少年自然の家での宿泊学習、そこの野外調理で作ったカレーはいまだに美味かった記憶が残っている。自分たちで苦労して作ったものはプロに比べると全然なんだけど、想いの分だけ美味しく感じる。自分たちの想いが最高のスパイスになる。
僕のような庶民の舌は、結構いい加減なものw
例えば、
普通の日本酒でも「1号3000円」と言われると美味しく感じるし、ただの水道水でも「立山の頂上の氷河を溶かして濾過した水」と言われると美味しく感じる。グチャグチャに盛り付けられた料理よりも、彩りを考えて綺麗に盛り付けらた料理の方が美味しく感じる。気まずい上司と食べるよりも、仲の良い友達とわいわい食べた方が美味く感じる。
僕たちが実際に感じる美味しさってのは、食材+見た目+匂い+料理人+ストーリー+一緒に食べる人といった具合に様々な要素が乗っかっているのだ。
色々と話を聞けたワケ
想いを知って食べると美味いと感じたお店は、1回目は東京から友達が帰ってきたからその集まり。2回目は、ほとり座の田辺くんとのおしゃべり会。そのお店のオーナーが田辺くんの友人ということで、色々と話を聞けたのだ。
普通は、料理のメニューから「ホルモン」とか「ステーキ」とかの文字を見て注文する。1回目に来店したときがそうだった。
でも2回目は、「これいつも頼む料理で美味いんだよ」って勧められたものや、直接オーナーから「今日の肉は、朝日町の牛肉使ってて」「このシイタケは、富山県のどこどこので」「今日はこの肉いいやつ入ってるから絶対美味い」とかを聞きながら食べた。
1回目の来店のときも「普通に美味いなぁ」とは思っていたけど、色々話を聞きながら食べると全然味が違って感動すら覚えるレベル☆
本当に満足したし、誰かに伝えたいとも思った。
想いのあるお店は意外と少ない
ここまで来てふと思ったことが、料理についてその想いを熱く語れるお店って少ないんじゃないかってこと。
ほとんどのチェーン店では、実際に自分が仕入れているわけではないし、思い入れのある食材を使っている店も多くないだろう。ましてや、接客するのはほぼバイトなのだから想いを語れるはずがない。
チェーン店じゃなくても、使っている食材について熱いこだわりがあるお店はどれくらいあるのだろう?うまくいっているうちはいいけど、経営が厳しくなると安い一般的な食材を使ってしまう気持ちも十分に分かる。
そうやって考えていくと、料理についての想いを熱く語れるようなお店ってかなり少ない。
お高い店なら当たり前なんだろうけど、庶民でもいけるレベルのお店と考えるとさらにその数は減る。
お店のことを知ること
美味しい料理を食べるために、お店のことをちょっと調べてみるといい。
HPがある店も多いので、何かこだわりがあるのであれば脚色はされているだろうが色々と書いてあるはずだ。
そうやって調べた後に来店して、店員にも話を聞けるとさらにいい。(お店によっては忙しくて客と話をしている暇なんてないって店もあるだろうし、もしかしたら迷惑になってしまう可能性もあるので配慮が必要)
メニュー表にちょっとした一言があるだけでも味は変わる。
知るだけで美味しいものを食べられるのであれば、それくらいの手間はかけても損はない気がする。しかも特別な技術も費用もかかるものではない。
まとめ
食べる料理についての情報を知ると、料理が美味しく感じる!
まぁ当たり前のことなんだけど、なんだか新鮮なことのように感じた。
会社やサービス、人についても同じことが言える。小説やドラマ、アニメに出てくる悪役も、そのバックボーンを知ると妙に親近感が湧いたりする。ちょっと高いサービスでも、働いている人や経営者の想いを知ると、それくらいのお金はこの会社になら落としてもいいかなと思える。
お金をかけずにできる、ちょっとしたスパイス。あなたも一度試してみては?