【富山の空き家を売却】販売から1日で売れた話！不動産屋の選択が大事

こんなボロい空き家が売れるわけない…

と思ってましたが、まさかの販売から1日で即売…

しかも、空き家の中の物など全てそのままで売れました。

自分もそうだったのですが、空き家についての捉え方がズレていると、行動の選択肢が少ないとかなり損をします！

今回は、叔母が高齢で商売から引退するため、富山県の店舗物件の売却した体験談です。

「店舗と空き家は違うだろ！」ってツッコミがあるかもですが、大枠は変わりません。

持ち家率No.1といわれる富山県では、ほとんどの人が直面する空き家問題。大事なお金にも関わってくる問題なので、ぜひ最後まで読んでお金を損しないようにしてください。

今回の要点は次のとおりです。

ここで読むのを止める人向けに、少なくとも押さえておくとよいことを2つ。

知識がゼロの状態では売却価格の相場が分からず、販売価格を決められません。

査定はあくまで目安にはなりますが、ざっと相場を知っておいた方が色々スムーズです。最低限の知識をつけておくことで、変な不動産屋に騙されるリスクも減ります。

ちなみに、空き家の解体にも興味あるって人は、下記記事が参考になるので併せて読んでみてください。

▶︎ 【富山で空き家を解体】費用は300万円以上！補助金は使えなかった

それでは、空き家売却の本編へ！

空き家で損する人を減らすために、空き家を1日で売却してもらった不動産屋さんと「富山の空き家相談所」を作りました。

ちょっとしたことでも、なにか疑問などがありましたら気軽に活用ください！

空き家の売却｜いくらで売れたの？

1番気になるであろう売却価格は、50万円です。この書類の受領金額+手付金10万円。

手数料など様々な費用を引いて、手元に残ったのは20万円強です。

「空き家売却｜失敗するパターン」で詳しく説明しますが、自分の中で空き家売却は損切りだと思っています。

価値観は人それぞれなのですが、以前の空き家解体の場合は300万円ほど払っているので実質数百万円は得しているという計算です。

空き家売却の価格の相場は、事前に一括査定サイトなどで把握しておくことをオススメします。

▶︎ 不動産売却一括査定

さらに後半の「今回の空き家売却のポイント」で詳しく説明しますが、残置物の処理費用を全部買主持ちにしているからこその価格設定です。

空き家売却にかかった費用内訳

司法書士 根抵当権抹消登録登記など	80,275円
不動産屋 仲介手数料	198,000円
契約書印紙代	900円
合計	279,175円

空き家の売却には、意外と費用がかかります。

不動産屋の手数料は税抜きで、400万円以下までは18万円。400万円超は、取引価格の3％+6万円です。

高いと思うかもですが、たぶんこの手数料がなかったら、そもそも不動産屋は低価格の空き家の売買はやらないと思います。

今回の空き家売却のポイント

空き家の売値は50万円ですが、これには物件をほぼそのままの状態で引き渡すという条件をつけています。

簡単にいうと「建物の中に残っている物は全部そのままだけど、それでも良いなら買ってね」ってことです。

この条件によって、こちらには不用品処分などの費用が一切かからなくなります。

「空き家解体」の場合は処分費が20万円かかっていたし、多少の掃除の時間や手間もかかっていたので、それらからも解放されます。

こんな風に思い込んでいましたが、安ければそれだけでニーズがあることを今回の体験で実感しました！

このような売り方ができることは、すべて空き家専門の不動産屋に教えてもらいました。プロの知見がなかったら、また解体で無駄にお金を払って損していたかもしれません。

空き家売却｜売れた物件の状態

どれくらいの物件が販売開始後たった1日で売れたのかというと、昭和43年に建てられた築55年、52坪3階建の物件です。

昔ながらの物件だからか、以前紹介した解体物件と同様に隣と壁がくっついています。

事務所兼住宅として使っていたので、机や棚、ベッドなどはそのまま残った状態で売却しました。

店舗としても使っていたので、一見そこまでボロいって感じはしないと思います。

在庫の商品も多数あったので、一部はチャリティーに出しましたが、大半はそのままで受け渡し。

そのままといっても、受け渡し前に金目のものや思い出の品などは選別しました。

ヴィトンのバッグなど価値のつくものは、不用品の高価出張買取などで売却がオススメです。明らかに価値のあるものを残すのはさすがに損なので、そこらへんは事前にしっかりチェックしましょう！

3階の物置にもかなりの不用品がありましたが、これも全て込みでそのまま売却です。

こうして改めて写真で見ると、自分で不用品の処分をしてたとすると20万円以上は余裕でかかってそうだなと感じます。

空き家売却｜売却の流れ

今回の富山県の空き家物件の売却の流れは、ざっくりとこのとおり。

実際に問い合わせをしてから、すぐに現地調査や売値などが決まり、売却＆引渡しまでトータル1ヶ月くらいしかかかっていないはずです。

売値などが決まって、売却物件として買主の募集を開始した翌日には売れました。

物件の買主は富山の人だったため、そのまま顔合わせをして契約しました。

細かい契約書類などは、すべて不動産屋が進めてくれるため、自分たちは必要書類を用意するだけ。超簡単に売買が完了します。

ここまでスムーズにいったのは、物件の権利者が叔母と父の2人で、その関係がしっかりしていたからです。

相続により、顔を見たことがない人や関係値がない人が間に入っていたら、ここまでスムーズに話は進まなかったと思います。

空き家の相続＆処分は、権利関係者が少ないうちに行うスピード勝負だと実感しました！

空き家売却｜売却の圧倒的メリット

今回、空き家物件の売却を経験して圧倒的にメリットが大きいと感じました。

主な理由は、次の3つです。

手出しがないのでノーリスク

空き家の売却は、解体と違っていきなり大きな金額の手出しが発生しません！

しかも建物を壊すわけではないので、更地になったことによる固定資産税増額のリスクもありません！

リフォームしてキレイにして高く売ろう！と考えると話は別ですが、今回の自分のように全てそのまま売りに出す分にはほぼほぼノーリスクです。

ほぼ確実に手元にお金が残る

空き家の売値は、自分自身で設定できます。

もちろん相場より高ければ売れないだけですが、司法書士や不動産屋に払う手数料を計算して確実に手元にお金が残るように設定することも可能。

自分の懐からお金が減るかどうか、これはかなり重要な要素です！

とりあえず売りに出せる

前述のとおり、空き家はほぼノーリスクで売りに出せます。

これは、空き家処分の第一歩としてめちゃくちゃ優秀です！

とりあえず売りに出してみて売れればOK、もし売れなかったら解体やリフォームなどの次の手を考えれば良いからです。

「解体します、300万円必要です！」は正直ハードル高すぎですが、とりあえず希望価格で売りに出しておくことは、ほぼ手間がかからずできます。

相談なども同じですが、自分の中に正解がない場合は、すぐに専門家に相談するのが正解です。相談にお金がかかる場合は少し躊躇しますが、無料ならノーリスク。自分の人生を楽しむためにも、ずっと悩みを抱えている状態は避けましょう！

空き家売却｜失敗するパターン

実際に空き家を売却してみて、このパターンに当てはまると失敗するな…と感じたことがあったので共有します。

高く売ろうとする

せっかく高いお金をかけて建てた家だから、最後もちゃんと儲けたい！

人間は損をしたくない生き物だし、さらに自分が苦労して建てた家だとしたら、気持ちは痛いほど分かります。

でも、この考え方は結構リスクがあります。

もちろん高値で売れる空き家物件もありますが、大半の空き家はそんな高値では売れません。

立場を逆にして考えてみてください。自分なら築数十年の空き家を高いお金払って買いますか？

大半の人の答えは「ノー」だと思います。ある程度の金額以上になったら、「これだけ払うなら自分で新築建てたい！」と思うはず。富山県民なら特にそうではないでしょうか？

「富山の空き家解体の体験談」でも少し話しましたが、そのときの空き家物件は0円どころか100万円付でも誰ももらってくれませんでした。そういうことです。

不動産屋さんと話をしていても、「高値で売りたい」という欲求はよくあるとのこと。

事前に一括査定サイトで、ざっとでよいので相場を把握しておいてください。ただし基本的に一括査定は高い価格で出ますが、それは確実に売れる価格ではないので注意が必要です。

空き家はあなたの代できちんと処分しなければ、死後も家族や親族に迷惑をかけ続けることになります。

赤字にならなければOK！くらいで処分する方が、家族や親族も見ていて気持ちがよいはずです。

変な不動産屋に頼む

頼む不動産屋を間違えるとマジで失敗するな、と実感しました。

「空き家の売却｜いくらで売れたの？」の項目で、不動産屋の手数料の話を少ししましたが、これが関係しています。

不動産としては、100万円くらいの物件売買の仲介をしても20万円くらいしか儲からないわけです。しかも手続きなど色々あるので、割に合わないわけです。一定以上の売り上げが必要な大きな不動産屋の場合は特に。

そこで何が起こるかというと、「とりあえず解体しましょう！」みたいな交渉が起こるわけです。

「富山の空き家解体の体験談」を読んでもらうと分かりますが、解体してしまえば300万のお金が動くわけです。どういうことか分かりますよね…

もちろん場合によっては、解体が良い場合もあります。

ても一部では、無理な解体で、数百万円の解体費用がかかった上に固定資産税が上がって、更地になったことでさらに売りにくくなったという最悪のパターンが起こっているのも事実です。

売却の場合はいくら手元に残るのか、解体の場合はいくら手元にのこる可能性がありどんなリスクがあるのか、しっかり説明してくれる信用できる不動産に頼みましょう！

僕が頼んだのは小さい不動産屋だったのもあり、しっかり仕事をしてくれました。どこに頼めばいいか分からないって人は、とりあえず下記LINEから相談してみてください。合わなければ頼まなければ良いだけです。

不動産屋にしっかり任せない

信用できる不動産屋を見つけたら、基本的にはお任せしてしまった方がよいです。

なぜなら、何回も売買しているので相場感や売り方の知見が、ぼくら一般人とは段違いだからです。

「なぜそうするのか？なぜそうした方がいいのか？」などの確認は必要ですが、素人が下手に口を出すと失敗の原因になるなと思いました。

手元に残したいお金や、いつまでに売りたいかという期限など、条件をしっかり伝えたあとはプロに任せつつ、説明をちゃんとしてもらうというスタイルが失敗しにくいです。

空き家売却｜頼んだ不動産屋が良かった

今回の空き家売却では、頼んだ不動産屋が良かったなと思います。

写真は、空き家売却の現地視察と境界確認の様子なのですが、細かい質問に対してもしっかり答えてくれました。

個人でやってる不動産屋だったので、一つ一つの案件を丁寧にやってくれるのかなと。

大きな不動産屋とは違い、そこまで大きな売り上げがなくてもやっていけるというのが背景にあるのかもしれません。

この物件には駐車場がなかったので、近くの駐車場の情報など、歩いて実際に見てまわっていました。

空き家売買に慣れているので、どのような情報が重要なのかを知見として知っているのも強かったです。

こんな風に書いていると、「その不動産屋を紹介して」というDMがくるのでLINE貼っておきます。特定の不動産屋の知り合いがいない人は相談してみてください。

空き家売却｜1つ絶対的な注意点！

今回の空き家売却、すべて上手くいったように感じると思いますが、後日少し問題が起こりました。

それは、この物件で商売をしていた叔母の痴呆です。

売却のときはしっかりしていたのに、いざ売ったとなると急に不安になったのか「売ると言った覚えはない」といって精神的に少し不安定になったのです。

これはちょっと想像していなかったのですが、長年商売をした場所を失うということは精神的にかなり大きな出来事だったのだと思います。

しばらくして落ち着き、しっかり理解もできるようになりましたが、このようなこともあるので頭に入れておいてください。

事前にこのリスクを知っているかどうかで、できる対処法はかなり変わってくるはずです。

まとめ

富山の空き家物件を売りに出したら1日で売れた体験談をまとめてみました。

「空き家の解体」と「空き家の売却」、どちらも人生で1回あるかないかの話なので、両方を体験した人は意外といないのではないでしょうか？

持ち家率No.1ともいわれる富山県では、空き家問題は大半の人にいずれ降りかかる問題だと思います。

なるべくリアルに体験を書き残したので、ぜひ役立ててください。

今回の記事をまとめると…

相談で最低限の知識を、一括査定で相場感を把握しておくと、空き家の売却がスムーズに進みます。

少しの手間がかかってもよいので手残りを多くしたいって人は、高く売れそうなものを出張買取してもらって、その後一括査定で物件内のゴミを処理。その分販売価格を上げるってのも一つの手です。

空き家の解体については、次の記事が参考になるので併せて読んでみてください。

▶︎ 【富山で空き家を解体】費用は300万円以上！補助金は使えなかった

何度も何度も繰り返しいいますが、空き家のことは空き家専門の不動産屋に相談するのが一番早くて確実です。餅は餅屋ってやつですね。

実際に体験してみて、空き家問題は分からないことだらけです。ネットを調べても、専門用語が多いし、地域によって補助金なども違うし、無限に時間がかかります。

正直自分は「不動産屋は怪しい…」って思ってた派の人間で、なるべく自分で調べていたのですが、今回の一件で見方が変わりました。

冷静に考えると分かるのですが、怪しいかどうかは相談してみないと分からないですよね。明らかに自分より知識と経験を持っているのは確かなので、とりあえず相談してみて良ければお願いする、いまいちなら聞くだけ聞く、これで良かったなと。

今回お世話してくださった不動産屋が、LINEで無料相談やってます。信頼できるプロに聞くのが一番の近道なので、忘れないように登録だけしとくのもアリなのかと。

僕のように答えのないことに悩んで時間を無駄にせず、取れる人から情報を取って人生の貴重な時間を楽しいことに使ってください。