先日総務省統計局による2017年の家計調査報告(平成29年平均速報結果の概況)が公表された。
富山市分のデータもまとめて公表されていたので、見ていたら富山市民のお金の事情が垣間見えた!
富山市の2人以上の世帯は、どれくらいの収入を得ていて、どれくらい支出しているのか?どんなことにお金を使っているのか?
調査内容を見ていきましょう。
家計調査とは
データを見ていく前に、家計調査とはなんなのか、どんなデータなのかを知っておこう。
調査の目的
家計調査は、全国の世帯を対象とし、毎月の家計収支を調査することにより、国民生活の実態を明らかにして、経済施策や社会政策立案のための基礎資料を得るために行う調査であり、主に都道府県庁所在市の調査結果が公表されている。
調査世帯
引用:家計調査
調査世帯は、富山市104(2人以上の世帯96、単身世帯8)。
これ、調査世帯がだいぶ少ない…。と思って、もう少し調べてみるとこの数は月の世帯数ということが分かった。家計調査は6ヶ月行なっているので、利用したデータはざっくりと104×6=624くらい。
富山市の総世帯数ってどれくらいなんだろうと国勢調査を見てみた。平成27年の総世帯数は約16万、2人以上の世帯数は約11万。
調査した世帯は、1%未満ということになる。
調査世帯区分
引用:家計調査
国は、単身かどうかってところをしっかりと区別したデータを取りたいっぽいですね。
勤労者世帯
世帯主が会社、官公庁、学校、工場、商店などに雇われて勤めている世帯。ただし、世帯主が社長、取締役、理事など会社・団体の役員である世帯 は「勤労者以外の世帯」に含める。
勤労者以外の世帯
上記の「勤労者世帯」以外の世帯。例えば、世帯主が自営業者、個人経営者など上記の使用者側にある世帯。
無職世帯
「勤労者以外の世帯」のうち、世帯主が無職である世帯。
富山市の2人以上世帯の家計収支
引用:家計調査
富山市の2人以上の世帯の勤労世帯の家計収支は、上のとおり。
実収入が約59万円、消費支出が約33万円だ。実収入とは、いわゆる税込収入。
世帯主の年齢が約50歳で、2人とも働いていると考えると実収入の平均値はこれくらいになるのだろうか。富山市は、全国9位とかなり上位。富山は全国的にみても、裕福な県に入るようだ。
消費支出については、富山市は全国10位。収入は9位で、支出は10位なので、気持ち節約気味な県民ということになるのかな。
1つ、このデータで勘違いしがちなのは、2人以上の世帯という点。3人かもしれないし、5人かもしれない。そう考えだすと、多いのか少ないのかよく分からなくなるw
富山市2人以上世帯の費用別消費支出
引用:家計調査
これは、勤労者世帯かどうかは関係なく、調査した全世帯の数値。
消費支出約31万5千円は、全国第5位。
勤労者世帯の支出は第10位だったのに、勤労者世帯じゃないデータを入れると5位。ということは、裕福な高齢者が多いってことになるのかな。
何にお金を使っているのかを見てみると、光熱・水道の24743円が全国9位。その他の消費支出の82857円が全国1位ってのが、特徴的。
その他の消費支出ってなにか気になるところだが、どうやら交際費や仕送りあたりに使われるお金なようだ。確かに富山県民って、子どもを県外の大学に行かせる傾向があるから、仕送りは結構必要になってくるっぽい。
富山市の食料品支出ランキング
引用:家計調査
「ぶり」は46年連続、「こんぶ」は57回目の支出金額第1位!
富山県民て全国的に見て、そこまでブリと昆布を買ってるんだなwww 確かに寒ブリの刺身や昆布締めは買うけど、そんな何十年も1位をとるほどだとは….。
逆に支出の下位には、鰹節・削り節が入っていることから、出汁関係は昆布でとることが多いのかもという仮定も成り立つ。北前船で運ばれてきた昆布文化は、超しっかりと富山に根付いているようだw
粉ミルクへの支出が少ないのも、母乳で育てるという子育て文化があるのかな。富山県民は教育にはすごくお金をかける修正があるので、子どもに対しての信念のようなものがあるようにも感じる。
まとめ
2017年度の富山市民の家計調査。
そこまで多くのデータを元にした調査ではないにしても、富山県民のちょっとした傾向や習性が垣間見えていたのではないだろうか?
データを見ながら、仮定を立てて想像していくのって結構面白い☆
自分自身の世帯と比べてどうなのかなど、比較してみるのも自分の生活の見直しにもなって良いかも☆