【飛行機の手荷物預け入れ】PCやタブレット利用者必見!違反者には罰金も。

リチウム電池内蔵機器、飛行機内預け入れルール厳格化

出張や旅行などで飛行機を利用する場合、PCやスマホ、タブレット、モバイルバッテリーなどの電子機器はどうしているだろうか?

僕の場合壊れたら嫌なので機内に持ち込んでいる。でもタブレットなどは面倒くさいから、キャリーバッグの中に入れっぱなしにしてたこともあった気がする。

今回初めて知ったのだが、PCやタブレットなどのリチウムイオン電池内蔵機器を預けるときは、かなり注意しないといけないらしい。

航空機内にリチウム電池内蔵の電子機器を預けるときのルールが、7月から厳しくなる違反者には50万円の罰金の可能性もあるようだ。

2017年6月28日の朝日新聞に書いてあったのをキッカケに調べてみたのだが、僕はこんなルールがあることすら知らなかった。

でも知らなかったじゃ済まされないので、理解しておくことにする。

目次

リチウム電池内蔵機器の預け入れ厳格化

機内預け入れのルールは、どのように厳しくなるのだろうか?

 

預け入れルールの変更点

これまでもリチウム電池を預け入れ荷物として旅客機に持ち込むことは禁止されていたが、それについての変更はない。

今回変わったのは、リチウム電池内蔵の電子機器の取り扱いについての次の2点だ。

・今まではスリープモードでも預けることが可能だったが、7月からは必ず電源をOFFにしなければいけなくなった。

・またスーツケースなどの硬くてしっかりしたものに入れて、衣服で包むなど衝撃に耐えられるような梱包もしなければいけなくなった。

この2点が今までよりも厳しく変更された点だ。

 

ANAとJALにルールについて聞いてみた

2017年7月からリチウム電池内蔵の電子機器の預け入れについて、ルールが厳しくなる。そこで、国内線ではどこまで影響があるのか、ANA(全日本空輸)とJAL(日本航空)に電話でちょっと確認してみた。

 

ANA(全日本空輸の現在の手荷物ルール)

ANA全日空空輸の手荷物規定

画像引用:ANA

ANAの問い合わせ先に電話をすると、若い女性が出て対応してくれた。

2017年7月からリチウム電池内蔵の電子機器の持ち込みルールが厳しくなることを話してみたが、ほぼ現状と変わりはないとのことだった。

いまいちな反応だったので「あれ!?」と思い、JALの方にも確認してみた。

JAL(日本航空の現在の手荷物ルール)

JAL日本航空の手荷物規定

画像引用:JAL

JALに問い合わせてみると、若い男性が対応してくれた。

リチウム電池内蔵危機のルールについて確認すると、「確認してみます」とちょっと保留になった後、丁寧に教えてくれた。

やはり国交省からの通達があったようで、リチウム電池内蔵の電子機器については調べた通り、電源をオフにすること、衣服などで包むことが必要なようだ。

罰金についても聞いてみたところ、「罰金を課される可能性はある」とのことだった。

100Whや160Whの基準だが、ざっと調べたところほとんどの場合それ以上になることはなさそうだったので、今回の記事で割愛する。その基準についてもっと詳しく知りたい人は、Google先生に聞いてみてほしい。

リチウム電池内蔵機器の預け入れ厳格化の理由

そもそもなぜ、リチウム電池内蔵機器の預け入れのルールが厳しくなっているのだろうか?

その理由は何度もトラブルが起きているからだ。調べてみると想像以上に多くの事故が起こっている。

 

リチウム電池絡みの事故事例

ざっと調べてみたところ、次のように様々な事故の事例が見つかった。

・2010年9月にUPS航空が、リチウムバッテリーの発火が原因で墜落。
・2011年アシアナ航空が、リチウムイオン電池の発火が原因で墜落。
・2016年5月と8月にカンタス航空機内でリチウムイオン電池が発火。
・2016年8月にスカイマーク機内でモバイルバッテリーが発火。
・2016年8月にサムスンのスマホが発火、爆発事故。

豪州当局の発表では、6年間で17件も発火事故が起こっているようだ。

リチウム電池が危険な理由

リチウムイオン電池は、軽量でエネルギー密度が高いので、電子機器などの精密機器には必需品だ。

そして高エネルギー密度なために、少しの製造ミスでも事故につながる恐れがある。

飛行機は気圧や気温が急激に変わる環境、しかも機内への預け入れになるとそこに衝撃も加わることになる。

精密なリチウム電池に不具合が生じて、発火事故が起こっても全然おかしくない環境だ。

便利で身近な製品によく使われているので、僕らはそんな危険をほとんど感じることなく利用している。モバイルバッテリーなんかも今回知らなかったら、絶対になんの疑問もなく飛行機に預けていた気がする。

まとめ

リチウム電池内蔵の電子機器の機内預け入れルールが厳しくなって、かなり気をつけないといけないのかなぁと思ったが、どうやらそこまででもないらしい。

PCなどのリチウム電池内蔵電子機器を預けるときに気をつけることは、次の2点だ。

  • 電源を切る
  • 衣服などで包んで衝撃に備える

これさえ守っていれば、日常的な範囲では大きな問題はないだろう。

もちろん、リチウム電池自体は預け入れできないので、機内に持ち込む必要がある。

電子機器はキャリーバッグで運んだだけでも、その衝撃で故障するリスクが高まる。よっぽど面倒くさい場合以外は、機内に持ち込んだ方がいろんな意味で安全だ。

僕のようにリチウム電池の危険性について無知だった人は、その危険性は頭に入れておいた方がいいだろう。富山きときと空港を利用するときも注意せねば!

リチウム電池内蔵機器、飛行機内預け入れルール厳格化

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