書籍「モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書」は、あのNewsPicks Book!
「ザ・プラットフォーム」「ITビジネスの原理」で2作連続Amazon Kindle 総合ランキング第1位をとった人気作者「尾原和啓」の本でもある。
NewsPicksが面白くて、その関係とタイトルに惹かれて読んでみたが想像以上に面白かった。
世代間の価値観の違いや、「働くことの意味」などに迷いや悩みがある人は、読むとちょっとした解決に繋がるはず。
「モチベーション革命」を読んだ感想についてまとめてみた!
モチベーション革命|出版情報
モチベーション革命
稼ぐために働きたくない世代の解体書
著者:尾原和啓(おばら かずひろ)
出版社:幻冬社
発行者:見城徹
モチベーション革命がオススメの人
モチベーション革命がオススメだと思ったのは次のような人。
- 部下の何を考えているか分からない
- 年配上司が何を考えているかよく分からない
- 人の強みをうまく生かして活動を行いたい
- お金や出世に興味が湧かない
- これからの時代を幸せに生きたい
僕はあまりお金と出世に興味がわかなくて、「特定の好きなこと」にはある程度夢中になれるタイプ。
「お金ってなんなのか?」「自分が社会に貢献できることはあるのか?」でちょっと悩んでいるタイミングだったので、利用できる考え方が多くあった。
モチベーション革命|目次
それぞれの章内にさらに細かい分類されているけど、モチベーション革命の大まかな内容は次のとおり。
- 第1章 「乾けない世代」とは何か?
- 第2章 偏愛こそが人間の価値になる
- 第3章 異なる「強み」を掛け算する最強のチームの作り方
- 第4章 個人の働き方
- おわりに
「第1章 乾けない世代」の表現が、現代の世代間の価値観の違いをぴったり表現していてかなり納得できた。
個人的には「第2章 偏愛こそが人間の価値になる」「第4章 個人の働き方」の内容に共感する部分が多かった!
興味深かった箇所や表現5つ!
世代間の価値観の違い
何もなかった世代と「すでにある世代」
p16
この表現が、まさに世代間の価値観の違いを表している。
TVも車も冷蔵庫も洗濯機もなかった時代、それらを作り出し手に入れること、何かを達成することはそのまま社会貢献に繋がっていた。
世の中の空白を埋めるように仕事をすることで、自分が裕福になり、同時に社会もよくなっていった「乾いている世代」。
だが現代では社会がほぼ作り上げられていて、生きていくために明確に足りないものはない「乾けない世代」。
足りないものがほとんどない時代なので、「社会を大きく変える」「裕福になる」みたいな欲望よりも、「家庭」「友人」「自分」との時間を大事にする価値観がある。
生きがいの4つの重なり
自分の仕事の意味や役割、生きがいについて迷っているときにすごく参考になる「生きがいの図」。
自分が本当に好きなことはいつまでもやり続けられる。普通は面倒だと思うことも出来るし、その過程で人よりもどんどん得意になっていく。それが「社会がのためになること」や「稼ぎ」に繋がってくると、明確に「生きがい」が見えてくる。
好きを、「生きがい」に変えていくってことは、自分の幸せに繋がる。
ライフワークバランスの時代
ライフワークとは、たとえお金にはならなくてもついつい取り組んでしまうような、好きで好きでたまらない”生きがい”です。
p59
どんな人にも「このために生きているな」と感じるほど、好きなことや瞬間がある。
それは人や社会に押し付けられた虚構のものではなく、人それぞれ形は違う。
「ライフ=余暇」と「ワーク=仕事」を切り離すのではなく、それが一体となったときに人生はきっと今より楽しくなる。
時代の混乱を呼び起こす、4つの革命
- グローバル革命
- インターネット革命
- 人工知能革命
- 実世界指向革命
p84
本の中の落合陽一さんの話で出てくる、今の時代に起こっている革命の話。
簡単にまとめてみる。グローバル革命は国内だけ、日本人だけの比較ではなくなったこと。インターネット革命は、コミュニケーションしたり情報発信したりするときにかかる時間と距離がなくなったこと。人工知能革命は、ロボットが今まで人間がしていた仕事をかっさらっていくこと。実世界指向革命は、実世界指向、たとえば紙の質感などもデジタルに置きかわること。
こうして考えてみると、今はすごい激動の時代だということがよく分かる。
どんな大会社でも一瞬で不要になり潰れてしまう可能性がある。もし自動運転が実現すれば、バスやタクシーの運転手は不要になるし、寝ながらでも好きな場所に移動することが可能になるかもしれない。そのような可能性を常に秘めている時代なのだ。
ライスワークとライフワーク
「ライフワーク」での稼ぎが、「ライスワーク」に頼らなくてもよくなってきたころ、あなたが「生きがい」を追求して生きていく人生が本格スタートしていくのです。
p225
自分が食べていくためにやるべき仕事が「ライスワーク」。
「好き」が「得意」になり、「お金」になり、社会が求めていることと合致したとき、「生きがい」で稼げるようになる。
「ライスワーク」に頼らなくても食っていけるようになると、より好きなことに打ち込めるようになる。
自分が本当に好きなことだけをして生きていける世界が実現すれば、こんなに幸せなことはない。
まとめ
尾原和啓(おばら かずひろ)さんの「モチベーション革命」の書評・感想をまとめてみた!
時代の変化の中で、世代によって価値観が変わってくるのは当然のこと。
各世代の価値観の違いを理解しておくことは、上司や部下とのコミュニケーションをとるときに非常に役に立つ。
「お金のためだけに働きたくない」そんな価値観を持つ人にも、少なからず役に立つ良書だ。
Amazonキンドルやオーディブルをまだ利用したことがない人なら、「
Kindle Unlimited
気になった人はぜひ読んでみてほしい。