僕は、大学で東京の方に行き、そこで7年間ほど暮らして富山県に戻ってきた。
7年間しか富山を離れていなかったが、富山に帰ってくると東京との違いを感じた。それを記事にしたのが、355のイイね!をもらった『富山暮らしと東京暮らしをして感じた「11個の富山の特徴」』
一度富山を離れたことで、ずっと富山にいる人よりは客観的に富山を見られるようになった気でいた。
しかし、違った!
最近、富山に来て2年目になろうという2人と話をする機会があったので、「富山に来てみてどんなこと感じた?」と聞いてみたのだ。
返ってきた応えが完全に僕の意識の外のことで、ちょっとビックリした…。
富山で生まれ育った人間と、県外で育った人間は、どうやらそもそも違う感覚を持っている。7年富山を離れたくらいでは、エセ客観視しかできていなかった…w
富山県民の5つの特徴
次の5つが、純粋な県外人から入手した富山県民の特徴だ。疑問にも思ったことがないことがほとんどじゃないだろうか?
横断歩道でも車が止まらない
そういえば免許を取ったときに「横断歩道を渡ろうとしている人がいた場合は止まらなければならない」って習った気がする…。
知らず知らずのうちに、歩行者の立場では横断歩道で車が止まってくれないは当たり前、運転手の立場では赤信号じゃなければ止まらくてもいい、みたいな感じになってた…。
これは、もしかしたらほとんどの人が運転する富山県ならではなのかもしれない!
ちなみに、【道路交通法第38条】に横断歩道を渡ろうとしている歩行者がいる場合は、自動車は一時しないといけないということが規定されている。もちろん違反すると点数が引かれて、罰金も取られる。
このルール、富山県民のあなたは頭に入ってた??
圧倒的に実家暮らしが多い
富山で暮らしていると当たり前だけど、独身の人はそのほとんどの人が実家暮らし。1人暮らしをしている人の方が珍しい。
僕はいつの間にか、「1人暮らしをしている」と聞くと、「県外からきた人なのかな?」と思うようになっている…。
東京だと、実家暮らしの人にはほとんど会わない。県外から来ている人がほとんどだからなんだけど、富山と東京では、1人暮らしと実家暮らしの割合が完全に真逆になっている。
富山では、結婚するか同棲するときに外に出るって感覚がある。それまでは実家でお金を貯めて、一軒家を買う準備をしていると思われる。
僕ら富山県民にとっては当たり前に思えるこの状況、県外(都会)の人から見たら結構異常に映るらしい。
歩道の雪よけがされていないことに何も思わない
雪国富山では、除雪が必要。
大雪が降った冬、朝起きたときに除雪されていないと、かなり影響が大きい。
でも「除雪されてるかどうか」を判断するときに、歩道のことはほとんど考えない。
子ども達が学校に行くときの通学路は、歩道用の除雪機で除雪されていることがほとんど。しかし、それ以外の道は除雪されていない。富山県民の頭の中は、いつの間にか車中心になっている。
歩きで移動している人は、除雪されていない道では必然的に車道を歩くしかない。運転していると、「危ないなぁ」なんて思うことがあるが、歩行者の立場で考えると除雪されてないんだから車道を歩くしかない。
車社会の脳みそだと気づかないけど、観光客や車をやめた高齢者などの歩行者のことを考えると、もっとなんとかしないといけない問題だ。
県外から来て、車を持っていない人だと、全然歓迎されていないような気分になるかもな。
外に出るときにあまり格好を気にしない
「東京って可愛い人とカッコいい人多くない?」と聞いたときに出てきた意見。
カッコいいとか可愛いじゃなくて、服装などの見た目に対する意識の問題。
確かに都会では、長靴を履いて町を歩いている人を見たことがない。富山では、長靴やジャージ、作業服などで出歩いている人は、当たり前のように見かける。
仮定だけど、これは車社会も関係していると思われる。
通勤通学が車なので、電車などの多くの人の目に触れる場所に出ずとも、車を降りれば目の前が職場や会社。このような状況なら「作業着のまま移動しよう」と思うのも当然の流れ。
あと兼業で農作業をしている人も多く、冬の雪道は長靴必至なので、長靴民も多い。
でもそういった光景は、都会人にはちょっと変わって見えるようだ。
カフェで長居しない
富山の人って、カフェで長居する人が少ないらしい。自分が長居していると、周りの人たちはどんどん入れ替わっていく。そして、都会のように満席になってることが少ない。
これは僕の場合なんだけど、カフェに行くくらいなら家にいたいw
カフェはオシャレスペースなイメージがあって憧れるけど、用事や打ち合わせがあるなら仕方ないけど、休みの日や1人のときにわざわざお金払って行く気がしない…。
僕はカフェがそんなに好きじゃないから特別だと思うけど、純粋な都会人から見ると富山県民はカフェの利用時間が短いようだ。
まとめ
県外から来た人に、富山に来て感じたことを聞いてみると面白い。
しばらく富山県にいると当たり前になってだんだん気づかなくなるので、なるべく富山に来たばかりの人に聞いた方が純粋で面白い意見が聞ける。
その意見は、純粋な富山県民が全く意識していないようなことなので、行動を省みるにはすごくためになる。
観光で人を呼びたいと考えるなら、富山に染まっていない人間の意見が絶対に必要になってくる。富山の観光に携わっているのはどんな人なんだろ?どっぷり富山県民だと、本当に必要な客観的な意見は出にくい。
今回聞けた意見は、個人的にもすごくタメになった。
感じたことは、富山県民の思考回路は、想像以上に車社会に影響を受けているということ。
あなたは、県外からの移住者の意見をどう思っただろうか?
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