【県政報告会】富山県の政務活動費の現状についてスッキリ分かる!

富山県政報告会

県政報告会なるものが存在することすら初めて知ったほどの政治無知。

そんな僕が今回の平木柳太郎さんの政務報告会を聞いて分かったこと、感じたことを自分なりにまとめてみた。

目次

政務活動費とはどんなもの?

まず議員になると議員報酬がもらえます。

これは給料と同じようなもので、その使い道についての報告義務はありません。自由に使えます

政務活動費は、議員報酬とは別に使用可能なお金で、富山県議会議員の場合は議員一人につき30万円、会派に支給されます。この政務活動費は、議員報酬とは違って使い道について報告する必要があります

一般家庭でいうと、
小遣いはもらっているけど、部活の合宿に行くからその分のお金を親に請求するようなイメージですね。

会派とは、自民党や民進党などのことです。一人会派も存在します。

政務活動費は、30万円すべてが使用可能なわけではありません。会派で10万円ほど使用して、個人の上限は20万円みたいな感じになります。

どうやったらもらえるの?

政務活動費を使用可能と書いたのは、使用しなくてもいいからです。

富山県議会議員の場合は、活動報告書と領収書を添付して会派に請求する形になります。それをチェックする事務員などがいてそこではねられる可能性もあります。

正当なもので請求が認められると1週間後くらいに請求額をもらえます。

一般家庭でいうと、
部活の遠征費はOKだけど、友達と映画を見に行くお金はNGとかそういう感じですね。

政務活動費の歴史

実は政務活動費(政活費)は、ずっと昔からあるものではありません。

政務活動費は、2012年に誕生しました。その前は政務調査費と呼ばれていました。

なぜ政務調査費から政務活動費に改称されたかというと、

不正受給があったから

人間とは同じことを繰り返す生き物ですからねw

政務調査費と政務活動費の違い

政務調査費は「議員の調査研究に資するため」なのに対し、
政務活動費は「議員の調査研究その他の活動に資するため」と拡大された。

さらに「政務活動費の範囲については条例で定めなければならない」とされたので、都道府県市区町村によって多少の違いが出てきた。

3世帯の家庭(A>B>C)でいうと、
祖父Aが[孫Cの勉学に使うお金」として子供Bに与えていたお金の使用範囲が、「孫Cの勉学その他の生活に使うお金」と使用範囲が広がった感じだ。

なぜここまで使用範囲を広げたのかは、政治無知の僕にはレベルが高くてちょっとよく分からない。

とにかく以前よりも自分たちの意思で自由にお金を使えるようになった。

不正受給は2種類に分類される

世のマスコミが富山の政務活動費の不正受給について叩きまくっていますが、その内容によって2種類に分けられる。

それは、犯罪ミス

領収書を偽造とかして完全なる悪意があるのが、犯罪。

正しいつもりでやっていたけど、実はそのやり方が間違っていたのが、ミス。

偽造までしてると完全にアウト。

だけど、そこまではやってなくてもダメなことは分かって不正受給していた悪意の人と、正しいと思っていたことが違っていた善意の人の見分けがつかない。

そこはもうその人本人にゆだねるしかないんだけど、
なんでそんなミスが起こっているのだろうか?

ミスが起こる理由

善意の議員も不正受給をしてしまう理由は、活動の内容が多岐にわたるからだ。

例えば、県政報告会をするために公民館費を払って場所を借りたとする。

この公民館費は、正当な政務活動費として認められる。

しかし、報告会の後に来ていた人と交流会を行ったとなると少し話が変わってくる。

その活動は後援会にあたるのではないか?その場合の公民館費は、政務活動費なのか?じゃあその時にお菓子や飲み物を提供していたら?次回の選挙の投票のお願いをしていたら?

その内容がごちゃごちゃになってくる。

単純に県政報告会なら話は簡単で、公民館費を政務活動費として請求すれば済む話だが、大体においてそんな単純じゃないのだ。

何割分が報告会で、何割が後援会で、何割が選挙活動なのか?考えただけで面倒くさい。

ここら辺を分かりやすく整理するか、いつでも聞ける部署が必要な気がした。

罰則規定

不正受給をした場合はどうなるのだろうか?

領収書の偽造とかの場合は、訴えれば詐欺罪などの刑事罰に問うことが可能だろう。

ではミスの場合は?

これはすごく微妙なところだろう。

例えば、明らかに殺そうと思って人を殺せば殺人罪だが、動機が認められなければ傷害致死罪となるように、難しい部分だ。

実際は明確な罰則規定もないようなので、不正受給した分のお金を返還すればそれ以上追求できないのが現状なようだ。

不正受給がなぜ起こったのか?

そもそもなぜ不正受給が起こったのだろうか?

人は常にお金を欲しがるものだからとしてしまうと元も子もないので、僕は何か理由があるんじゃないかと思う。

お金が足りない

事の発端の中川勇氏がテレビで「どうやって生活していけばいいんですか?」と言っていたのが、ずっと頭に残っている。

議員報酬は少ないのか?

例えば議長などではない富山県議会議員の場合、議員報酬が78万円だ。プラスボーナスもあるので、この時代においては十分多いと思う。

では何でお金が足りない!ってなるのか?

贅沢しとるからだろ!って思うのが普通だと思う(僕もちょっと思う)けど、他の理由があるとしたら政務活動費なんじゃないか?

例えば、企業の従業員だったとする。

出張費を自腹で払わせる会社はない。そもそも利益につながらない出張に何度も行かせる会社はない。

もっと多くのことを知って、富山のために役立てたいと思って、いろんなところに視察に行く。海外になんて行ってしまえば、あっさりと上限の20万円なんて超える。

上限を超えると当然自腹となる。だからお金が足りなくなる。

だったらどこも行かなければいいのか?というとそれもちょっと違う。

自分でしっかりとお金の管理をしながら政治活動をしないといけない。

そしてちょっと思ったけど、議員報酬減らしてその分政務活動費とした方が正当にお金が使用できるんじゃなかろうか?

政務活動費の使い方の工夫と知識の共有

以前から少し疑問に思っていたのだが、視察はバスなどを借りて大勢で行くことが多い。

僕は政治無知なので、正直よく分からないがそんなに大勢で大量のお金を使って視察に行く意味はなんだろうか?

企業でいうと絶対こんなことはしない。

誰か優秀な人が行って報告会などをする。もしくはレポートなどを書かせて社内で共有する。

政治家の場合、会社の社長のように全責任を持って指示を出せるトップがいないような気がする。だからどうしても視察に行くかどうかの選択を迫られたときに、「政治家として頑張っていかなければ」という正義感が出てしまうのではないだろうか?

そして政治家の場合、個人でどんなに視察に行って知識を蓄えても次の選挙で当選しなければ全て水の泡だ。

これも結構皮肉な話だ。

頑張って視察に行って勉強していると、地域の人からは「あの人全然地域行事に顔出さん!」と支持を落としてしまう。

僕たち市民は、トータルで富山がよくなればいいと思っているだけで、「誰か特定の議員じゃないとダメだ!」なんて思いはない。

ましてや、不正をしてまで視察に行って欲しいとなんて思っているわけもない

誰かが経てきた知識や経験をうまいこと、議員全員の資産として共有できることができればいいのではないかと思う。

そして税金で得た知識や経験は、僕たち市民のものでもあるんじゃないだろうか?

自民党だ、民主党だ、とかは全く関係なく情報の共有をして欲しい。

まとめ

政治無知なりに今回の県政報告会を聞いて思ったことを好き勝手書かせてもらったが、間違いがあればメッセージなどで教えて欲しい。

今回の平木さんの県政報告会は、めちゃくちゃ面白かった。

ネットでどんなに調べているよりも、実際の議員から聞く言葉の方がすっーと入ってくる。そして平木さんの話は分かりやすい。

今回の参加者は30人弱だったが、30代は多分2〜3人。それより若い人はゼロ。その他は高齢者だった。

平木さんは現在32歳。

せっかく分かりやすい説明が聞けるのだから、もっと若い人に来て欲しいなぁ。

10/28、29も次の場所で平木さんの県政報告会が開催されるので、政治に興味がある人もない人も都合が合えば聞いてみて欲しい。

富山県政報告会3

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富山県政報告会

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