こんな疑問を解消します!
2021年1月8日(金)、TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開!
舞台挨拶付きの試写会にお呼ばれして早速見てきました。コロナ次第だけど、富山県では2021年1月上旬にも舞台挨拶があるらしいです!
この記事を読むと、舞台挨拶の様子、キャスト、スタッフ、作品の感想が分かります。
映画『大コメ騒動』を見ようか検討中の人は参考にしてください。
映画『大コメ騒動』
2021年1月8日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開
配給:ラビットハウス、エレファントハウス
映画 大コメ騒動とは?
映画『大コメ騒動』についての基本的な情報を順番に紹介します。
公式情報
映画『大コメ騒動』の公式情報は意外と探しづらいので、ここにリンクを貼っておきます。
あらすじ
映画『大コメ騒動』は富山の女性達が中心のお話。
昔の富山はこんな状況で、コメ騒動はこんな流れで起こったのかということがリアルに分かります。
3人の子を持つ“おかか”であり米俵を浜へと担ぎ運ぶ女仲仕として働く松浦いとは、17歳で漁師の利夫のもとへ嫁いできた。小さな漁師町で暮らすおかかたちは、家事、育児、そしてそれぞれの仕事をしながら、夫のために毎日一升のコメを詰めた弁当を作り、漁へと送り出している。ある日、高騰するコメの価格に頭を悩ませていたおかかたちは、リーダー的存在である清んさのおばばとともにコメの積み出し阻止を試みるも、失敗に終わる。その騒動は地元の新聞記者により「細民海岸に喧噪す」と報じられ、またそれを見た大阪の新聞社は陳情するおかかたちを“女一揆”として大きく書き立て、騒動は全国へと広まっていく。そしてある事故をきっかけに我慢の限界がきたおかかたちは、さらなる行動に出るが——。
引用:映画『大コメ騒動』
米騒動とは?
米騒動は歴史的にはどのような事件だったのか、ちょっと調べてみました。
米騒動は、1913年(大正7年)に富山県下新川郡魚津町で発生した暴動事件です。
当時の一般社会人の月収が18~25円の時代、米の価格が1石(約1年分の米)=15円ほどだったのが半年後には30円を超えました。
背景にはシベリア出兵などによって「米の価格がもっと上がる」と考えた地主や商品の米穀投機や、米屋の売り惜しみがあったとされています。
この時代の一般市民は、肉や魚をあまり食べず、米を中心とした穀物が主体。自分や子ども達にご飯を食べさせられない人が増加して、怒りや不満が爆発して暴動に至ったとされています。
富山で発生した暴動が全国的に広まり「米騒動」という歴史の1幕になりました。
主題歌「愛を米て」米米CLUB
映画『大コメ騒動』の主題歌は、米米CLUBの「愛を米て」。
発売日は映画公開直前の2021年1月6日(金)です。
ノベライズ
映画『大コメ騒動』は、文庫本化もされています。
映画 大コメ騒動|舞台挨拶の様子
©2021「大コメ騒動」製作委員会
2020年11月14日にフューチャーシティ・ファボーレ富山のTOHOシネマズで開催された試写会に行ってきました。
その様子を簡単にお伝えします。登壇者は次のとおり。
【舞台挨拶登壇者】
本木克英監督、柴田理恵さん、室井滋さん、井上真央さん、立川志の輔師匠、内浦純一さん
舞台挨拶
舞台挨拶では、登壇者が順番に映画『大コメ騒動』にかける想いやエピソードを話してくれました。
©2021「大コメ騒動」製作委員会
本木克英監督は「米騒動を映画化したら面白いんじゃないか?」と考え始めてから、大勢の人の支援があって上映までこれた話をしてくれました。
©2021「大コメ騒動」製作委員会
井上真央さんは、周りの空気が輝いているんじゃないかってくらい綺麗…
随所に富山弁を織り交ぜて「楽しまんまいけ!」と言っていたのも好印象!
©2021「大コメ騒動」製作委員会
室井さんは、映画内の役オババもそうですが存在感があります。
ちょっとユーモアを混ぜて話をされていて、舞台挨拶のムードメーカーのような存在でした。
©2021「大コメ騒動」製作委員会
志の輔師匠はやっぱり話が上手で面白い!
でも、映画内では全然富山弁を話していないんです。そこも注目ポイント。
©2021「大コメ騒動」製作委員会
「魚津のあっちのへんちゃ、キッツイおっかさんがおって…」と、富山弁全開で話し出す柴田さんの親近感はすごい。
米騒動について真面目な意見を話しておられました。
この映画は男社会での女の人についても考えさせられる映画なので、女性目線で見るとまた違う楽しみがあるはずです。
©2021「大コメ騒動」製作委員会
内浦純一さんは「有名になって富山で舞台挨拶をするのが夢だった」という話をされていて、すごくいい人だなと感じました。
©2021「大コメ騒動」製作委員会
舞台挨拶では、富山市の森市長も登壇して本木監督への花束贈呈もありました。
裏話
撮影時、井上さんが担いでいた米俵は実際に結構重かったそうですw
でも、実際の米俵は60kg。当時の女性はそれを2つ担いでいたりしたとのこと…。
そして、映画『大コメ騒動』にはかなり多くのエキストラが出演しています。
井上真央さん曰く「富山の撮影は初めてだったけど、エキストラの人達がえらいパワフルだった」。
女性たちが米の積み出しを襲撃する場面には、大勢のエキストラが出ています。
撮影風景など展示
ファボーレ富山での試写会時は、井上真央さん、室井滋さん、夏木マリさんが映画撮影時に実際に着ていた衣装が展示されていました。
©2021「大コメ騒動」製作委員会
映画の撮影シーンを紹介した写真の展示もありました。
井上真央さんが叫ぶシーンは写真で見ても大迫力!
©2021「大コメ騒動」製作委員会
映画で上映されるのは出来上がったシーンですが、ここでは監督と話す姿も写っていて新鮮です。
©2021「大コメ騒動」製作委員会
何度見ても、室井滋さんのオババの迫力と存在感がすごい…w
映画 大コメ騒動|ロケ地&ロケーション協力
映画『大コメ騒動』は、富山ロケというだけあって富山県内各所で撮影が行われています。
ロケ地マップに記載されているのは、次の8地点。
- 魚津水産株式会社
- 旧宮崎酒造
- 岩瀬浜海岸
- 北前船廻船問屋 森家
- 富山県庁
- 浜子橋
- 射水市 小杉展示館
- 射水市 竹内源造記念館
この他にも様々なロケ地があるので、映画のエンドロールに「ロケーション協力」として載っていた部分をピックアップしてみました。
知っている場所もあれば、初めて聞く場所もあります。
気になる人はチェックしてみてください!
- 富山市
- 富山フィルムコミッション(JFC)
- 魚津市
- 滑川市
- 射水市
- 滑川市観光協会
- 魚津水産
- 旧宮崎酒造
- 森家
- 竹内源造記念館
- 小杉展示館
- 高岡フィルムコミッション
- 氷見天馬船実行委員会
- 番匠造船
- 北陸銀行 岩瀬支店
- 岩瀬カナル
- SOUTH WIND
- 海岸通新町町内会
- 婦中町浜子自治会
- 永応寺
- 射水市生涯学習センター
- 魚津市大町公民館
- 魚津保育園
- 滑川商工会議所
- 有隣庵
- 関口組
- 村本組
- 八人町地区ふれあい会館
- 富山地区広域圏事務局
- ダイワロイネット
- となみ観光交通
- サガレンタリース
- スカイワーク京都
- アクティオ
- 富山市教育センター
- 協同組合富山問屋センター
- 富山県
- 富山県ロケーションオフィス(JFC)
映画 大コメ騒動|キャスト
映画『大コメ騒動』のキャスト、俳優陣は、次のとおりです。
公式HPには役名が意外と載っていないのですが、舞台挨拶付きの試写会時は写真で紹介されていました。
映画を見る前に簡単にチェックしておくと、より映画を楽しめるはずです。
©2021「大コメ騒動」製作委員会
©2021「大コメ騒動」製作委員会
©2021「大コメ騒動」製作委員会
- 井上真央
(松浦いと)3人の子を持つ女仲仕 - 三浦貴大
(松浦利夫)いとの夫 - 夏木マリ
(松浦タキ)いとの姑 - 立川志の輔【富山出身】
(尾上公作)富山日報の記者 - 吹越清
(水野源蔵)仲仕の親分・トキの夫 - 鈴木砂羽
(水野トキ)夫が中仕の親分 - 舞羽美海
(小川サチ)7歳の子を持つシングルマザー - 左時枝【富山出身】
(鷲田とみ)鷲田商店の女将 - 柴田理恵【富山出身】
(鷲田きみ)とみの妹 - 木下ほうか
(鳥井鈴太郎)大阪新報社のデスク - 一ノ瀬実
大阪新報社の若手記者 - 西村まさ彦【富山出身】
活動家 - 中尾暢樹
- 冨樫真
(沢辺フジ)清んさのおばばの腰巾着 - 工藤遥
(池田雪)池田模範堂・私塾の先生 - 吉本実憂
(ヒサ)源蔵の妾 - 内浦純一【富山出身】
(熊澤剛史)警察署長 - 石橋蓮司
(黒岩仙太郎)大地主・街の権力者 - 室井滋【富山出身】
(清んさのおばば)おかかたちのリーダー
映画 大コメ騒動|監督・スタッフ
©2021「大コメ騒動」製作委員会
映画『大コメ騒動』を作り上げ、世の中に公開した監督やスタッフは次のとおりです。
- 監督:本木克英
- プロデューサー:岩城レイ子
- プロダクション統括:木次谷良助
- 配給統括:増田英明
- 脚本:谷本佳織
- 音楽:田中拓人
- キャスティングプロデューサー:福岡康裕
- 音楽プロデューサー:佐々木次彦
- ラインプロデューサー:石川貴博
- アシスタントプロデューサー:谷口夏美
- 撮影:南野保彦
- 美術:倉田智子
- 証明:江川敏則
- 録音:山本研二
- 装飾:鎌田康男
- 編集:川瀬功(J.S.E)
- 整音:小林喬
- 音響効果:堀内みゆき
- メインタイトルデザイン:赤松陽構造
- スタントコーディネーター:東山龍平
- VFXスーパーバイザー:鎌田匡晃
- スクリプター:小林加苗
- 俳優担当:高橋雄三
- 助監督:井上昌典
- 制作担当:曽根晋
- プロダクションマネージャー:杉崎隆行
- プロダクション協力:東映東京撮影所
- 制作プロダクション:エース・プロダクション
- 配給:ラビットハウス、エレファントハウス
- 協賛:池田模範堂 YKK 北陸銀行
映画 大コメ騒動|感想
映画『大コメ騒動』をみて、一番実感したのは「米騒動ってこんな事件だったのか…」ってことです。
でもこの映画を見ると、当時の富山県魚津市の人たちがリアルに想像できます。
舞台は大正7年の富山県。
この時代は1日に、男は一升、女は8合の米を食べていたそうです。
それだけ米に頼って生活していたのに米の価格がどんどん上がって生活が苦しいなっていく、旦那は出稼ぎで留守、そんな状況の中でどうやって子どもを育てていくか…。
でも、ユーモアを交えてそこまで重くなくエンタテイメントとして仕上がっています。
あと当然かもしれませんが、富山弁が満載すぎますw
生まれも育ちも富山県民の僕でも、初めて聞く富山弁もありました!
富山弁
映画『大コメ騒動』の舞台は富山なので、本気で富山弁だらけです。
とりあえず聞き取れた富山弁を箇条書きにしておいたので、参考までに見てみてください。
- だらが!
- か、また綺麗なって
- 文句あんがか!
- ちょんこい
- ぜん積まれたって
- ほんでいかろげ
- わかったちゃ
- 浜の女は強てかなわん
- そんなが言われても
- かえっぞ
- わかっとろー
- たよりにしとっぞ
- 誰がくれるがけ
- 何書いてあんが?
- やぁわ、なんでよー
- たのんちゃ
- いい加減な気持ちでこと起こしたらきゃんなんがやぞ
- いっちゃんやーがいね
- だっかおちたぞー
- あんたらち、なんすがけ
- かちこくさい
- だらどもめが
- はがやしないけ
- おらっちゃ
- ごっつぉ
- きっかんばーはんやのー
- こっでおわり
富山弁は可愛い方言として、意外と人気があるそうです。
富山弁番付表も売られているので、実際に買って色々まとめてみました。
まとめ
映画『大コメ騒動』についてまとめてみました!
米騒動の起こった背景を知ることで、富山県への愛着もさらに湧きました。
富山県が舞台、富山県がロケ地の映画なので、様々な場面で見たことがある景色が出てきます。
富山県在住の人も富山県出身者も、そうでな人もぜひ劇場に足を運んで見てください。