食品ロスやSDGsってなんだか難しそうで、基本的にスルーしてる人が大半ですよね?
でも、4人家族の家庭から月に約7,700円分の食品ロスが出てるって聞いたらちょっとびっくりしませんか?
日本の食品ロスの状態は次のとおりです。
- 年間の食品ロスは600万トン!
- 食品ロスの約半分は家庭から!
- 富山県では手付かずの食品ロスが約7割!
- 日本では1人あたり毎日茶碗一杯分の食品を捨てている!
- 食品を輸入しているのに、一方では捨てている!
食品ロス削減は「家庭の節約」にも「地球の環境」にも繋がります。
未来の子ども達のためにできる食品ロス削減の活動について簡単にまとめてみました!
富山県は手付かずの食品を捨てている
日本と富山の食品ロスについて、簡単に基本情報を抑えておきましょう!
思っているよりも深刻な現状が分かるはずです。
引用:とやま食ロスゼロ作戦
食品ロスは、まだ食べられるのに捨てられている食品のことです。
日本は世界の食料援助量の1.4倍の600万トンも食品ロスを出しているので、世界からみると環境への配慮が足りない国と映ってしまいますよね…
引用:とやま食ロスゼロ作戦
家庭からは約276万トン、食品ロスの約半分は家庭から出ています。
ちなみに世界の食品援助量が420万トンなので、日本の家庭から出る食品ロスで約65%をまかなえる計算…
日本の食品ロスを食品援助に回せれば、世界中の飢餓に苦しむ人々をもっと救えます。
引用:とやま食ロスゼロ作戦
富山県民は、全国平均よりも23%も多く手付かずの食品を捨てています。
世界や日本で食品ロスが出てるのは知っていましたが、「なんとなく富山は大丈夫」と思っていた僕のような人もいるのではないでしょうか?
手付かずの状態で食べ物を捨ててしまっている富山県民が多いことをちゃんと認識した上で、削減の行動に移していきたいところです。
フードドライブはすぐに取り組める
食品ロスを減らすために、私たち一般市民がすぐにできることは次のように意外とあります。
- 食べ切れる量を購入する
- 不要な食品を買わない
- 賞味期限に気をつけて食べ切る
- 友人や家族でシェアする
でもお中元やお歳暮、友達から貰うこともありますし、どうしても食べきれずに余ってしまうこともありますよね?
フードドライブとは?
引用:富山県フードドライブ
フードドライブは、簡単にいうと食品の寄付です。
家庭で余っている食品をフードドライブ実施施設で集めて、食品を必要としている団体に届けます。
直接届ける場合もあれば、フードバンクや社会福祉協議会を通じて届ける場合もあります。
対象の食品
フードドライブでは、どんな食品でも集めているわけではありません。
困っている人たちに安全に届けるために次のような条件があります。
- 賞味期限が1〜2ヶ月以上あるもの
- 未開封で包装が破損してないもの
- 常温で保存できるもの
- 日本語表記で説明されているもの
具体的には、乾麺、乾物、インスタント・レトルト食品、缶詰、瓶詰、お菓子、飲料、調味料、お米などです。
対象外の食品
次のように対象外となる食品もあります。
- 生鮮食品(野菜、魚、肉)
- 冷蔵・冷凍食品
- アルコール類
- 手作りの食品
フードドライブ実施者の手間にもなってしまうので、必ずチェックしておいてください。
フードドライブの手順
フードドライブで食品を寄付するのはすごく簡単です。
- 受付で住所と氏名を記入
- 持ってきた食品をチェックしてもらう
- 完了!
めちゃくちゃ簡単ですね。
それでも実施側の手間などもあるので、富山県では無人でのフードドライブを実験的に開催していきます。
フードドライブのメリット・デメリット
余った食品を寄付するフードドライブに協力する意味についても考えてみました。
メリット
フードドライブに参加することのメリットは次のとおりです。
- 食べ物に困っている人達の助けになる
- 自宅の不要食品を整理できる
- 未来の地球環境の維持につながる
- 企業や団体は新しい顧客との出会いやPRになる
どれも実感しづらいので「参加しなくてもいっか…」ってなる人もいるかと思います。
でも自宅に余っている食品が、子ども達や困っている人の笑顔につながっていることを想像すると心の満足感がすごいです。
企業にとっては、環境や地球環境に興味がある新規顧客との繋がりになりますし、何よりPRにもなります。
そしてフードドライブを実施している団体や企業は、富山県の公式HPで情報を発信してもらえます。県の公式HPで紹介してもらえる機会なんてそうそうないので、信頼やPRに繋がるはずです。
デメリット
物事はメリットだけではないですよね?
フードドライブにも次のようなデメリットがあります。
- 対象の食品を探すのがめんどくさい
- 寄付しに行くのがめんどくさい
- 企業や団体は、実施するのに人手や場所が必要
食品を寄付する参加者の立場で考えると、やっぱり現地に行くのが一番大変です。
自宅の近くのいつも行っているスーパーなどで開催されれば、買い物ついでにフードドライブができるようになります。
無人フードドライブの実証実験が終わり、多くの場所で開催されるような未来が早くくると良いですよね。
富山県内で今までフードドライブが開催された場所をGoogleマップにまとめたので参考にどうぞ。
フードドライブを実施する企業や団体についても場所や人員、道具などの手間がかかります。
実施側については運用マニュアルやボックス、のぼりなどの貸し出しがあるので想像よりも手間なく開催できるはずです。
フードドライブ無人化実証実験
富山県高岡市アルビス美幸町店で、無人フードドライブ実証実験が行われています。
実施期間は2021年11月10日(水)~30日(火)。
約3週間に渡って無人のフードドライブブースが設置されるので、家に余った食品がある人はぜひ足を運んでみてください。
アルビス美幸町店はケーズデンキ高岡店のすぐ隣、駐車場も広いので車でも行きやすいです。
実際の様子
実際にアルビス高岡美幸町店へ、無人フードドライブ実証実験を見に行ってきました。
数日間は、お客さんに食品ロス削減のフードドライブについての実地調査も開催。
時間帯もあるのかもしれませんが、多くの方が嫌な顔一つせず協力して他のが印象的でした。
食品ロスの視点でアルビスの売り場を見てみると、賞味期限が近い商品を割引で販売しているのを発見!
以前はただの割引でお得!ってしか思っていませんでしたが、無駄になっている食品を減らすことを考えると意味のあることだと実感しました。
食品ロスの現状を知ってみると、日常生活の見え方も変わってきます。
3日で集まった食品&アンケート結果
フードドライブの無人化実証実験では、これだけの食品が集まりました。
3日間でこんなに集まるのは意外…高岡のこのエリアの意識が高いのですかね…?
3日間行ったアンケート結果はこんな感じです。質問は次の2つ。
- フードドライブを知っていますか?
知っている58(27%)/聞いたことある46(21%)/知らない112(52%) - あなたはどんなことに取り組んでいますか?
冷蔵庫チェック使い切る146/残さず食べ切る/手前から取る73/フードドライブに協力17
フードドライブの認知度はそこまで高くないのが現状です。
冷蔵庫の食品を無駄なく使い切る、料理を食べ切るという意識は多くの人が持っていますが、フードドライブへの協力までいっている人はほぼいない形です。
まとめ
食品ロスについて富山県が取り組んでいる「フードドライブ」についてまとめてみました!
無人フードドライブの実証実験が終わったら、富山県全域でフードドライブを展開していきたいとのこと。
お時間の都合がつく方は、高岡市のアルビス美幸町店や、その他地区で開催されるフードドライブに参加してみてください。
今回はフードドライブについてでしたが、富山県では食品ロス削減のために「フードバンク」「サルベージ・パーティー」といった活動も行っています。
食品ロスをなくし、一緒に未来の地球や富山をより良くしていきましょう!