先日、iMac 27インチ Retina 5Kディスプレイモデル(3.8GHz)(MNED2J/A)を購入しました!!
今まで使用していた21.5インチiMac[2.9GHz](ME087J/A)からの買い替え。
2013年発売の21.5インチのiMacがかなり重くなり、かなりフラストレーションが貯まってきたので、思い切って27インチのiMacを購入。そしてさらにメモリも32G増設という挑戦もしちゃいました☆
かなり高かったんだけど、正直言って買って良かった!
以前の21.5インチのiMacで毎回感じていた、ちょっとしたモッサリ感が全くなく、体感速度はまさに爆速。クリックしたらすぐ反応して、ほぼノータイムで表示してくれる。
こんなに快適になるんなら、さっさと購入すればよかった!
その感動と、メモリ増設の際にちょっと手間取り不安に感じた部分を、なるべく具体的に整理してまとめてみた。
21インチiMacと、27インチiMacの実際の違い、メモリの増設方法のリアルが伝わるといいなぁ。
以前のが重かったからか、若干盛り気味の感じ方をしているかもしれないので、その点は考慮して欲しい。
iMac起動の速さと圧倒的サクサク感
僕はそこまでPCに詳しいわけではないのだが、色々調べた結果、PC自体やソフトの起動のスピードは「CPU」と「ストレージの種類」による影響が大きいらしいということは分かった。
CPUによる処理速度と、ストレージの読み込み速度が、起動時間に影響するという理屈だろう。
スペックの比較は簡単なのだが、PC初心者もどきにはちょっと分かりづらい。なるべく実際の速さに照らし合わせて簡単にまとめてみる。
PC自体の起動スピードの違い
電源を入れてからPC自体が起動するまでのスピードについて。
iMac21.5インチ(2013発売) | 1.5~3分 |
iMac27インチ(2017発売) | 0.5分以内 |
以前の2013年発売の21.5インチのiMacは、起動までに1.5~3分ほどかかっていた。
結構時間がかかるので、以前まではとりあえず電源ボタンを押してから、他のことをして起動までの無駄な時間を有効活用するようにしていた。
しかし27インチiMacは、30秒ほどでほぼ待ち時間がない。作業を即座に始められるレベルの起動スピードだ。
ソフトの起動スピードの違い
僕は、Adobeのソフトを利用している。
最近使うようになった重いソフトは、動画編集用のアフターエフェクト(After Effects)だ。アフターエフェクトの起動時間は、次の通り。
iMac21.5インチ(2013) | 2~4分 |
iMac27インチ(2017) | 0.3~1分 |
重めのプロジェクトファイルを開こうとすると以前のiMAC21.5インチでは2~4分くらいかかっていた。
2017年発売の27インチiMacでは、それが1分以内には確実に起動する。
ハイスペックPCでは、重いソフトの起動時間に明確な差が出ることを実感した。
CPUの比較
CPUのスペックの違いは次の通りだ。
iMac21.5インチ(2013) | Core i5(2.9GHz) |
iMac27インチ(2017) | Core i5(3.8GHz) |
CPUのスペックについては、2017年発売の27インチiMac上位機種の標準装備ではCore i5(3.8GHz) 。
2013年発売の以前のiMacと同じCore i5なので、初心者もどきの僕は正直迷った。
これってほとんど処理速度変わらんがじゃない?
不安をかき消す何かがないかとネットを調べていたら、ドスパラのHPに「Intel CPUスペック性能比較」なる記事を発見。
型番 | 性能目安 |
Core i5(2.9GHz) | 612 |
Core i5(3.8GHz) | 733~ |
正式な型番が分からなかったので、○GHzで比較を試みたところ3.8GHzがなかったので、3.5GHzで比較。
性能目安でいうと、約100程度の差。これがCore i7になると200以上の差が出てくる。100の違いがどれくらい大きいものか不安は解消できなかったが、実際に使ってみてかなりの爆速感に十分満足している。
フュージョンドライブとHDDの比較
PCのストレージの種類の比較について。
HDDというのは今までの形式で、安価で大容量のストレージ。最近よく聞くSSDというのは、読み込みスピードが早いけど、高価なので大容量のものを揃えるにはかなりお金がかかる。
一方、AppleのiMacが採用しているのがフュージョンドライブ(Fusion Drive)。これは、HDDとSSDを組み合わせたストレージのようだ。
よく使用する部分はSSDが担いスピードを早め、あまり使わない部分はHDDが担うことで、大容量で安価で読み込みスピードも早いというイイとこ取りのストレージとのことだ。
注意が必要なのが、フュージョンドライブの容量による内臓SSDの容量の違いだ。
1TBフュージョンドライブ | 32GのSSD |
2TBフュージョンドライブ | 128GのSSD |
2017年度発売のiMacからは、フュージョンドライブの容量が1TBだと32GのSSD、2TBだと128GのSSDだということだ。
使うソフトにもよるが、この差は結構大きいのではないかと思う。僕は2TB、128GのSSDで十分な速さを感じている。
フュージョンドライブは当然フルSSDのストレージよりは遅いと思われる。
iMacディスプレイの綺麗さと大きさ
iMacの大きさ。
購入する前は気づかんかったけど、物理的な大きさと、解像度的な大きさが関係してくる。
ディスプレイの大きさ
iMacの21.5インチと27インチの物理的な大きさの違いは、次の通りだ。
iMac21.5インチ(2013) | 幅52.8×高さ45.0×奥行き17.5、5.68kg |
iMac27インチ(2017) | 幅65.0×高さ51.6×奥行き20.3、9.44kg |
ディスプレイのサイズの違いは、幅12.2cm、高さ6.6cm、奥行き2.8cm、重さは3.76kg。
写真をみてもらうと分かるが、そこまで劇的に大きさが違う!というレベルの差ではない。
購入前は、Google Chromeを左右に並べて、ブログを書くにはちょっと狭いかなぁと思っていた。そして、古いiMacを利用してマルチディスプレイ化しようかとも。
しかし色々調べていくと、古いiMacと2017年発売以降のiMacは、それぞれThunderbolt2とThunderbolt3で規格が違うことが分かる。その変換のためにさらに変換ケーブルが必要で、それが7~8000円とまぁまぁな値段する。
という訳で保留にした。
でも、実際にiMac27インチを購入してみて、マルチディスプレイにする必要は全くないほど、作業画面を大きく使えた。
その理由は、ディスプレイの擬似解像度を設定できたからだ。
ディスプレイの解像度
PC知識があんまりない僕は、27インチのiMacを購入して初めてディスプレイの解像度の設定に気づいた。
実際の2013年発売のiMac21.5インチと、2017年発売のiMac27インチRetina 5Kの解像度の違いは次の通り。
iMac21.5インチ(2013) | (1920×1080) |
iMac27インチ(2017) | Retina 5K(5120×2880) |
解像度が倍以上違う。
解像度
画像を表現する格子の細かさ。一般に1インチをいくつに分けるかによって数字で表す。
解像度が高いディスプレイの方が、より細かくて滑らかに表示できるという理解で大体あってるはず。
5KのiMac27インチの解像度は5120×2880あるのだが、デフォルト設定の擬似解像度は2560×1440になっている。
これは5120×2880で表示すると、文字などが小さくなりすぎてしまうからだ。(1920×1080の解像度ディスプレイの半分以下の小ささになる計算。)
実際5KのiMac27インチでも、擬似解像度が一番高い設定でも 3200×1800までとなっている。
数字が色々出てきて分かりにくくなってきたが、27インチのiMacでは、文字を少し小さく表示することでディスプレイに多くのウインドウを表示することができる。
文字は小さくなるが、表示がかなり綺麗なので特に読みにくさは感じない。
当初やりたかった「Google Chromeのウインドウを横並びにしてブログを書く」という作業も、27インチのディスプレイであれば何の問題もなくできた。
メモリ増設の効果はあったのか?
メモリも増やした方がいい!ってのは、ネット上でよく見かけていた。
メモリ
データ・プログラムの一時保存、記憶をする部品。
机の広さに例えられて説明されることが多い。一度にたくさんの処理ができるようになるという理解でいいはずだ。
iMacの場合は、多ければ処理速度にも影響を与えるらしい。
21インチのiMacは、購入後に自分でメモリを増設することができない。自分でメモリを増設できるのは27インチのみなのだ。
実際のメモリの消費量は?
iMac27インチのデフォルトのメモリは4G×2枚=8G。
そこに僕は結構多めに16Gのメモリを2枚追加し、32Gメモリを増設した。iMacの合計メモリは40Gだ。
実際にメモリはどれくらい使用されているのかを見てみよう。
これは2013年発売の以前のiMac21.5インチのメモリ使用量だ。
フォトッショップやアフターエフェクトという重いソフトを使っているため、全8Gメモリのうち、6.97Gが使用されている。
一方こちらは、メモリを40Gに増設した2017年度発売のiMac27インチ。
先ほどと同様にフォトショ、アフターエフェクトに多くのメモリを消費し、37.21Gのメモリが使用されている。
「iMacでは積んでいるメモリの8割を利用して、処理速度をあげる」というのをどこかで見たが、このことだろう。
重いソフトには、メモリをつぎ込んでなるべく早く処理するということだと思う。
21.5インチの古いiMacでは、途中で落ちたり、フリーズしそうになることが多かったが、メモリを40Gに増設した最新のiMacでは、一度もそんな現象は起こっていない。
ちなみにこれは、40Gの増設メモリのiMac27インチ。
重いソフトを利用しなくても、Google Chromeでたくさんのタブを開いていると、10Gくらいのメモリは使用する。
8Gメモリのみでは、少し負担がかかっているのだろう。その分、処理スピードにも影響を与えていたと考えると筋が通る。
iMacのメモリ増設の方法
購入時にアップル側でメモリの増設をしてもらうと、かなり高つく。27インチのiMacであれば、自分で購入したメモリを増設できるので少しでも節約したい場合は、自分で増設した方がいい。
メモリの増設作業自体は簡単なのだが、初めてだったので不安要素が2つあった。
・どのメモリを買えばいいのか?
・どのようにメモリを差し込み増設するのか?
とりあえず、不安ではあったが現在は何の問題もなく動いているので、メモリ増設の手順と購入したメモリについて記述しておく。
作業自体は全然難しくないが、メモリの増設については、自己責任でお願いします。
どのメモリを買えばいいのか?
生まれて初めてメモリの増設をした。
「メモリ」って言葉は知っていても、実物を見たことはない…。Amazonなんかで見てても、使用を見てもどれを買えばいいかよく分からん…。
そんな僕のようなPC初心者には、「iRam」をオススメする。下に商品リンクを貼っておく。
なぜなら、商品説明欄に次の3つがしっかりと明記されているから。
- 2017年6月発売のiMac27インチモデル対応
- お買い上げより5年間の製品保証
- 国内正規品
PCのような精密機器には、なるべく安牌を切っておいた方がいい。
何か不具合が起こるリスクと、その対応の手間を考えると、僕はその方が最終的には得だと思っている。ちょっとケチったせいで、本体やその性能に影響があっては元も子もない。
実は、とりあえずそれっぽいのをアマゾンで注文したらサイズが全然違ってたので返品した…。素人が変に頑張ると危険だと実感…。
この「iRam」のメモリ以外にも、もうちょっと安い増設用メモリもあるのだが、あんまりオススメはできない。が、何を使うかは全て自己責任なので、そこはお任せする。
他にも探していたら、「Apple純正メモリと完全互換製品」の表記があるメモリもあったので、リンクを貼っておく。でもiRamよりもちょっと高かった。
iMacのメモリ増設手順
ちゃんとした種類のメモリが手元に届いたら、メモリの増設自体は実はそこまで難しくない。
1.iMac裏のメモリを入れるための蓋を開ける。
2.スロットにメモリを入れる
3.蓋を閉める
シンプルにいうとこの3手順だけなのだが、つまずき易い部分もあるので、実際の手順を説明する。
iMacの裏の電源ケーブルを挿す部分にボタンがあるので、そこを押してメモリを増設するための蓋を開ける。
このボタンはかなり小さく硬いので、手では押せない。僕は爪切りの後ろの丸い部分で押した。
iMacを立てたままでも作業可能だが、ディスプレイが傷つかないように柔らかい布を敷いて倒しながら作業した方が楽。
ボタンを押すと、写真のようにその上の蓋が取れて、増設用メモリーを差し込むスロットが現れる。
購入時は、上から1番目と3番目に4Gのメモリが差し込まれている。
空いている2番目と4番目のスロットに購入したメモリを差し込めば作業は終了なのだが、その差し込み方が一番不安だった。
メモリには切り欠きという切り込みがあり、それをどっち向きに差し込めばいいのか迷うのだ。その点について次の項目で詳細に説明する。
どのようにメモリを差し込み増設するのか?
Appleが説明するやり方と実際のメモリの差し込み方向が若干違うので、その点だけ注意して欲しい。
Appleのサイトに、記載されているメモリー増設方法を見ていると切り欠きは右寄りにあるとの記載がある。
メモリスロットの蓋の裏にも説明が記載してあり、切り欠きは右寄りということになっている。
しかし、実際に元から入っているメモリを取り出してみると、切り欠きの位置は左寄りになっている!
Apple社の説明とは逆の方向だ。アップルの説明を信じるか、実際の現場を信じるか、難しいところだ…。
不安なので、アップルに電話確認。
メモリの切り欠きは左寄りでOK。というか、逆向きだと多分入らないとのこと。
ということで、自分で購入した増設用のメモリの切り欠きは左寄りにして差し込む。
4つのメモリが全て4Gや8Gなど同じ容量であれば、4つのスロットへの差し込む場所はどこでもいい。しかし、今回のように4G×2枚と16G×2枚のように種類が違う場合は、ちょっと気をつける必要がある。
上から1番目と3番目、2番目と4番目がセットになっているので、同じ種類のメモリをそのセットで挿入する必要がある。
今回は1番目と3番目に4Gのメモリを、2番目と4番目に16Gのメモリを挿入した。
これで、自分で購入したメモリの増設は完了だ!
購入時に増設するよりもかなり安いし、なんの問題もなく使用できている。
スペックのいいPCを使うと行動が変わる
以前は起動が遅かったので、PC自体もソフトもなるべく起動したままにしておこうという意識が強かった。
Google Chromeでもタブで、複数のサイトを開いたままにしていた。
それらがメモリを消費し、さらに重くなるという悪循環だったのだ。
だが、高スペックのPCを買ってからは、同時に開くソフトも減ったし、iMac自体もなるべくシャットダウンするようになった。
起動スピードがめちゃくちゃ早いので、複数のソフトをずっと起動して置かなくてもよくなったのだ。
今まで起動まで数分かかっていたソフトが数十秒で起動するのだから、ほとんど無駄な時間が発生しない。
WEBの閲覧も、クリック→(表示がクルクル)→表示だったのが、クリック→即表示になったので、あのちょっとしたイライラ感が全くなくなった。
まとめ
2013年発売のiMac21.5インチから、2017年発売のiMac27インチへの買い替え。
値段はかなり高いが、それ以上の満足感を感じているので、購入して良かったと思っている。
靴やスーツ、筆記用具に手帳など、毎日利用するものは、多少高くても自分が使いやすく気に入ったものを利用する方がいい。
ちょっとの時間のロスやストレスも毎日使うものだと、かなりのロスに繋がる。
その逆に、自分の気に入ったものを毎日使うと気分もいいし、効率も格段に上がる。初期のちょっとした金銭的負担など、すぐに取り返せる。
もしあなたが僕のように、27インチの最新iMacを購入することを検討して迷っているのであれば、購入することをオススメしておく。
気持ちの中で5割以上買う気があれば、27インチiMacは後悔しない性能のパソコンだと思う。