漫画インベスターZで、企業の時価総額ランキングの話をしていた。
それを読んでいると、ふと
富山県ってどれくらいの企業が上場していて、その時価総額はどれくらいなのか?全国的に見るとどうなのか?が気になった。
都道府県の企業時価総額を見れば、富山県の価値がちょっと見えるかなと思ったのだ。
株式時価総額
株式時価総額とは、ある上場企業の株価に発行済株式数を掛けたものであり、企業価値を評価する際の指標である。
ネットで調べてみると、東洋経済オンラインが、2016年10月4日時点で「会社四季報」の本社所在地で調査したランキングを発表していた。
富山県は全国20位!
この順位はいいのか悪いのか?北陸三県の中ではどうなのか?
ちょっと調べてまとめてみた。
都道府県企業時価総額ランキング2016
富山県の企業時価総額の結果は以下の通り。
・時価総額は、9,390億円。
・上場会社数は、23。
・上場会社数は、16位。
・1万人あたり時価総額は、12位。
トータル的にみて、結構いい順位なのではないだろうか?
特に1万人あたりの時価総額12位というのは、かなりの高順位。効率的に価値を生み出していると見ることができる。
北陸三県の順位
富山、石川、福井の北陸三県の中での富山の順位はどうだろうか?
石川県は28位。福井県は29位。
20位の富山県は、北陸では頭ひとつ出ている。
富山県の企業時価総額の上位の企業は?
このような企業時価総額ランキングでは、ほとんど上位数社の時価総額が大半をしめる。
富山県内の企業で時価総額が高い企業はどこなのか、ちょっと調べてみた。
しかし富山県内だけのランキングはなかった...。
でも、北國新聞に「クスリのアオキ、時価総額で北陸トップ。上場企業、北電上回る。」という気になる記事が載っていた。
2017年9月9日の記事なのだが、そこにはクスリのアオキホールディングス(石川県白山)の株式時価総額は2155億4900万円で、北陸電力(富山)の2151億7100万円を抜いた。それに続く企業としては、ほくほくフィナンシャルグループ(富山)が2097億4300万円と書かれていた。
北陸電力とほくほくフィナンシャルグループの2社で、4200億円くらいになる計算。
富山の企業時価総額が9390億円なので、約5割がその2社の企業価値だということだ。
現在の上記北陸3社の株価
現在の株式時価総額がどうなっているのか気になったので、計算してみた。
(2018/1/14のYahoo!ファイナンスを参考にして算出)
僕の計算が間違ってなければ、ほくほくフィナンシャルがトップ、次に北陸電力、クスリのアオキホールディングスとなっている。
クスリのアオキホールディングスが、北陸トップになったのは2017年9月のときだけだったようだ。だからニュースになってたんだな。
株って全然詳しくないけど、そして当たり前なんだけど、株価が上がればその企業の時価総額は、発行株式枚数に比例して上がる計算になる。逆もしかり。
発行株式の多い企業は、株式時価総額=企業価値の上下動が激しくなるんだな。上がるときは一気に上がるし、下がるときは一気に下がる。
株とか買う人は、色々と計算が大変そうだ...。
株価:5720円
発行株式数:31,494,860株
株式時価総額:180,150,599,200円
株価:912円
発行株式数:210,333,694株
株式時価総額:191,824,328,928円
株価:1801円
発行株式数:132,163,014株
株式時価総額:238,025,588,214円
まとめ
全国における富山県の企業時価総額ランキング。
富山が結構上位で、北陸でもトップなことを初めて知った。
富山の企業ではないけれど、「クスリのアオキ」で馴染みのあるクスリのアオキホールディングスが北陸トップとは...。もちろん上場していない会社もあるのだけど、結構意外だった...。
株式時価総額が企業の価値の全てではないけれど、きちんとした数値で出ている以上、ある程度信頼できる目安にはなる。
その3社の見方がちょっと変わった...。
企業の時価総額なんて、インベスターZを読むまで特に考えたことがなかったけど、なかなか面白いな。
漫画「インベスターZ」は、「ドラゴン桜」などを描いている三田紀房先生の作品なんだけど、世の中のことがすごく分かり易く描かれている。
巻末の話に関係のある人物のインタビュー記事も、考えさせられることが多い。
お金や社会に関わる話って日本ではあんまり表立ってされないけど、中学生くらいからでも知っておいて損はないんじゃないかなぁと思う。おすすめ漫画☆