車社会の富山県。夏休みが近づいたからか、最近教習中の自動車をよく見かけます。
「この道なんでこんな混んどるん?」なんて思うと、先頭に自動車教習中の車がいたりします。
こんなとき、ちょっとイラッときたりしませんか?
急いでいるときなんかは「はよしろや!」なんて思いがちだけど、そんなときこそ落ち着かないと危険。
交通事故の背後にある焦りやイラ立ち
交通事故を起こすときの原因に、「焦り」や「イラ立ち」の心理状態がある。
仕事やスポーツについてもそうだが、心理状態が人間の行動に及ぼす影響はかなり大きい。それはプロスポーツ選手が必ずと言っていいほど、イメトレなどのメンタルトレーニングをしていることからもよく分かる。
「練習では普通にできていたのに、本番の緊張感にさらされて失敗した」なんて経験をしたことがある人は、多いと思う。
車の運転も同じで、平常心で運転している限りほとんど事故は起きない。
講習中の車が20〜30kmくらいのスピードで走っていると、「追い抜きたい」という思いから変な焦り状態が生まれやすい。
でもそんなときこそ冷静に「今の心理状態、ちょっと危険だぞ」と落ち着いた方がいい。
あおり運転には罰則もある
「焦り」の心理状態で、「いつ抜いてやろうか」と思っている状態であれば、最悪事故らない限り損失はない。
でもその焦りやイラ立ちから、「車間距離を異様に詰める」「クラクションをならす」「ハイビーム、パッシング」などのあおり運転という行動に移ってしまうと、法律違反の可能性が出てくる。
ざっとネットで調べてみると、道路交通法 第26条には次のように定めてある。
(車間距離の保持)
第二六条 車両等は、同一の進路を進行している他の車両等の直後を進行するときは、その直前の車両等が急に停止したときにおいてもこれに追突するのを避けることができるため必要な距離を、これから保たなければならない。
これに違反すると、減点や罰金の処分が下されるようだ。
ほんのちょっとの焦りやイラ立ちで、罰金払った上に、警察にいろいろ注意され、免許更新のときに長々と違反者講習を受けないといけなくなったら本当にバカらしい。
しかも、無理して追い抜いたり、煽ったりしても、ほんの数秒〜数分の違いしか生まれない。
万が一捕まったときのリスクの方が断然大きい。
自分も昔は運転講習中だった
そして、よく考えて欲しい。
自分も昔は、運転講習受けてノロノロ走ってたじゃん!
これは電車の中で泣いてる赤ちゃんと同じで、昔は自分も赤ちゃんで泣いてたんだから、そこはみんなで見守ろうよ!ってやつだ。
自分の昔のことを棚にあげて、今の若い人にだけキツく当たるような歳の取り方はしたくないもんだ。
初めは誰でも初心者なんだし、焦りやイラつく気持ちはグッと抑えて暖かい気持ちで見守ろう。
まとめ
自動車講習中のノロノロ走る車に前を塞がれると、追い抜きたくなったり、イラついたりするのは、ある程度はしょうがない。
でも、それによって自分の事故リスクが急上昇していることを自覚しておこう。
そしてできれば「昔も自分はああだったなぁ」なんて広い気持ちで、見守る自分に自己満足しよう。その方が、気持ちよく運転できる。
車社会の富山県。
どんなに急いでも、結局信号につかまったりして目的地に着く時間は変わらないことを理解して、ゆったりと気持ち良い運転を心がけたいところだ。