書籍「お金2.0」は、発売2週間で5万部を突破した人気の本。
僕は人に勧められて手にしたが、「未来のお金の考え方」「未来の経済」について少し分かった気がする。
ビットコインやクラウドファンディングなど、従来の経済では理解不能なことが起きている現代。これからの若者達が中心となる新しい経済のことを少しは知っておくときっとメリットがあるはず。
お金2.0を読んだ感想についてまとめてみた!
お金2.0の出版情報
お金2.0 新しい経済のルールと生き方
著者:株式会社メタップス 代表取締役「佐藤航陽(さとうかつあき)」
出版社:幻冬社
編集者:箕輪厚介
編集者があの箕輪厚介氏。
ホリエモンの「多動力」などを世の中に出した人なので、この本も間違いなく面白い☆
あわせて読みたい
お金2.0がオススメの人
お金2.0がオススメだと思ったのは次のような人。
- 株や仮想通貨に興味がある
- 部下の考えが全く分からない
- 年配上司の考えがよく分からない
- お金や経済についてもっと知りたい
- これから世の中がどうなるか知りたい
30代くらいの人は立場的にもちょうど良いタイミングで、読んでみると新たな発見が沢山あるはずだ。
お金2.0|目次
それぞれの章内にさらに細かい分類されているけど、お金2.0の大まかな内容は次のとおり。
- 第1章 お金の正体
- 第2章 テクノロジーが変えるお金のカタチ
- 第3章 価値主義とは何か?
- 第4章 「お金」から解放される生き方
- 第5章 加速する人類の進化
「第1章 お金の正体」も面白いんだけど、個人的には「第3章 価値主義とは何か?」や「第4章 お金から解放される生き方」が面白かった!
興味深かった箇所や表現5つ!
お金2.0を読んで「ハッとしたこと」や「気づきがあったこと」などをいくつかピックアップしてまとめてみた!
世代間の価値観の違い
一番興味深かったのは次の言葉。
イギリスの作家ダグラス・アダムス
人間は、自分が生まれた時すでに存在したテクノロジーを、自然な世界の一部と感じる。15歳から35歳の間に発明されたテクノロジーは、新しくエキサイティングなものと感じられ、35歳以降になって発明されたテクノロジーは、自然に反するものと感じられる。(P207)
世代間の価値観の違いをうまく言い表していて「なるほど」と思わさせられる。
上司と部下、それぞれ世代が違う人と接しないといけない人はすごくよく分かる表現じゃないだろうか?
テレビがなかった世代、ネットがなかった世代、スマホがなかった世代、価値観は違ってきて当然。その違いをどう受け止めるかが重要!
経済は選べばいい
今までは「資本主義」という「お金」が指標だったが、「価値主義」などの様々な経済が並存する世の中になると自分が生きる経済を選べる。(P188)
これはすごいことだなと思った。
僕たちはなんだかんだで「お金」を評価判断の指標にしている。
「年収〇〇円」「月給〇〇円」「高収入の男」「高収入のバイト」などなど、仕事を選ぶ時や結婚相手を選ぶ時に必ずといっていいほど「お金」が重要になってくる。
だからこれまでの資本主義経済では「お金を稼ぐのが得意な人」は「勝ち組」と呼ばれて生きやすかったけど、そうでない人は「負け組」と呼ばれて生きにくかった。
しかし
様々な経済が並存する世の中では、自分が生きやすい経済を選べる!
資本経済では輝けなかった人が輝ける世界が待ってる。
学校教育
近代の学校教育は兵士を作るためのものだったので、画一的に動いてくれる人を育てるように作られている。
日本の学校教育とは反対の、モンテッソーリ教育という、子供の興味をとことん伸ばしていくという教育方法が注目されている。Google、Amazon、Facebookの創業者はいずれもこの教育を受けていた。(P226~)
これはずっと日本にいると気づきもしないかもしれない…。それほど「教育」というものの影響は大きい!
例えば、
日本では授業が終わった後に先生に質問に行くことは褒められたりする。しかし、外国では休み時間は先生にとっても休み時間なので質問を受け付けない(NZではそうだった)。
例えば、
日本企業では有給を取ることすら難しいし、仕事が終わってなければ休みの日にも働くことがある。しかし、外国では土日にバスも動かないことがある。家族との用事などがある場合は、無給でも平気で休む。
僕たちが当たり前だと思ってる文化や習慣って日本の教育の中で作られたもので、日本の外では通じないことが多い。日本はどの分野も平均的になるような教育をしているけど、外国ではその子ども独自の特徴を伸ばす教育をする。
これからの世の中は、平均的な人間より、偏ったオタクのような人間の方が強くなっていくはずだ。
働くことの考え方
お金のためではなく、価値を上げるために動く。
価値主義の世界では就職や転職に対する考え方も変わってくる。自分の価値を高めておけば何とでもなる世界が実現しつつあるから。(P228)
これはAIも関係してくる話。
単純な作業はほぼ確実にAIに置き換えられる。すでに経理の単純作業などは置き換わっていっている。
そうなっていった時に、今の会社でしか通用しない人の価値はどんどんなく減っていく。仕事を選ぶときに「この仕事をすると自分にどんな力・経験値が貯まるか?」は意識しておきたい。
終身雇用が崩壊したら、会社の看板は関係なく自分自身の看板勝負になってくる。
パレートの法則
上位2割が全体の8割を占める。
上位1%の富裕層が世界全体の48%の富を所有し、上位80人と下位35億人の所得が同じ。(P46)
これは様々なビジネスでも同じことが言える。
人は失敗をしたくないから、「売れてるもの」「人気があるもの」などを購入する。ネットが発達して、田舎でも都会でもアマゾンや楽天などで簡単に商品の比較ができるようになったから特に偏りが増えた。
パレートの法則による偏りは商品だけでなく、当然人でも起こる。人気のある人に様々な依頼が殺到し、富や信用も集まる。
平等平等とはいっても、自然界においては絶対にこのような偏りが起こることは頭に入れておきたい。
まとめ
幻冬社の箕輪厚介編集の佐藤航陽の「お金2.0」の感想レビューをまとめてみた!
これからの経済の変化を考えるとワクワクする。このワクワクはスマホが出てきたときに近い☆
変化は怖いものでもあるけど、一度クーラーを知ったらクーラーのない生活に戻れないように、一度ネットを知ったらネットがない社会は考えられないように、この流れはどんなに拒絶しても止まることはない!
どうしようもない流れに逆らっても仕方がない。変化していく人間が生き残る人間。未来の経済にことについて知っておいて損はないはずだ。
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