富山県の人口推移を見ると、将来がかなりヤバイ気がした…
富山県の総人口は、1,063,928人(2015年時点)。これが25年後の2040年には、どうなっているか分かるだろうか?
とりあえずあなたも下のグラフを見てほしい。
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青が「総人口」
黄色が「生産年齢人口」
緑が「年少人口」
赤が「老年人口」
データ上は25年後の2040年には、841,431人になると予想されている。現在の人口から222,497人、21%も減少すると予想される。1年あたり約8900人ずつ減っていく計算だ。
15歳以上65歳未満の生産年齢人口は、608,235人(2015年時点)。これが25年後には435,133人なると予想されている。現在の人口から173,102人、29%減少すると予想される。1年あたり約6900人ずつ減っていく計算だ。
そして65歳以上の老年人口は、325,250人(2015年時点)。これが25年後には323,178人になると予想されている。現在の人口から2072人減少するが、比率でいうと変化なしだ。
みなさんは、この予想をどう思うだろうか?思ったよりも人口が減るなぁと感じた人の方が多いのではないだろうか?そして生産年齢人口が29%も減るのに、老年人口がほぼ変わらない。
ここに何かちょっとヤバい空気を感じないだろうか?
富山県で使えるお金が減る
生産年齢人口、つまり稼ぎ頭的な人達が25年後に29%も減っているということは、その人達から入ってくるはずの税金も減るということだ。つまり県の予算が30%も減ることになる。
今、富山県が一番お金を使っている項目は、「社会福祉費」だ。
社会福祉費は、「社会福祉総務費(21%)」「障害者福祉費(13%)」「老人福祉費(45%)」「遺家族等援護費(1%)」「国民健康保険指導費(20%)」から成り立っている。
つまり単独で見ると老年人口の人達にかかるお金が一番多いということだ。
一番お金を稼いでくれる人が約30%減るのに、一番お金がかかる老年人口はほとんど減らない。使えるお金が減るのに、使わないといけないものは変わらない。
つまり買わなきゃいけないものは同じなのに、小遣いだけ減らされた状態…
そんな状態では、何か工夫をしないと回りませんよね。ちなみに生産年齢人口が減って老齢人口はほとんど変わらない、もしくは増えるという現状は日本全国に言えること。どこの県も似たような状態に立たされている。
革新的なアイデアがない限り、どこかのお金を削るしかない。
そんな中、革新的な富山市は何かを削るどころか議員報酬を月に10万円UPさせた!みんなが「節約、節約」と言っている逆をついて、まずは市を運営する人達のモチベーションを上げて革新的なアイデアを出させようという作戦をとった!!たぶん…
さぁ、あなただったら小遣いを減らされたらどうしますか?
まとめ
・富山県の総人口は、25年後に21%減少して841,431人になる
・富山県の生産年齢人口は、25年後に29%減少して323,178人になる
・富山県の老年人口は、25年後もほとんど変わらない
今回の記事は、ただ「人口が思ったよりも減るよー」ってことを書こうと思っていたのですが、生産人口の減少と老年人口の関係が思ったよりもヤバそうなことを個人的に実感する結果となりました。
もう僕なんか目の前のことでいっぱいいっぱいですが、たまには鳥の目で広く見てみると面白いですね。