TOYAMAキラリは2015年に完成した。
でもいまいち何なのか分からなかったので整理してみた。
TOYAMAキラリとは
TOYAMAキラリとは、建物の名前だ。図書館の名前でも、美術館の名前でもない。「TOYAMAキラリ」という複合施設の中に、図書館や美術館が入っているのだ。
これは意外と勘違いしている人が多いのではないだろうか?というか僕はつい最近まで完全に混同していた。
建築設計
TOYAMAキラリの建築設計を手掛けたのは、隈研吾(くまけんご)氏だ。
隈研吾氏と言えば、いろいろと揉めた2020年の東京五輪・パラリンピックの主会場になる新国立競技場で、最終的に設計が採用された人物。そのほかにもJR新品川駅なども手がけている。そんな有名な建築家がTOYAMAキラリの建築設計をしているのだ。
所在地
〒930-0062 富山県富山市西町5
TOYAMAキラリの施設案内
- 富山市立図書館
- 富山市ガラス美術館
- ミュージアムショップ
- 不室屋(ふむろや)カフェ
- 富山第一銀行
TOYAMAキラリ内には、以上5つの施設が入っている。
1Fと3〜6Fが富山市立図書館。2Fが不室屋カフェとミュージアムショップ。
またそれらと隣接する形で富山第一銀行本店が1F、7~10Fまで入っている。9F部分は300人収容の大ホールになっていて、富山第一銀行のお得意様か市のイベントなどに使用される。外へ出られるテラスなどもあることは、あまり知られていない。
管理運営
TOYAMAキラリの管理運営は、TOYAMAキラリ管理協議会という組織がありそこが行っているようだ。
複合施設内のそれぞれ図書館、美術館、第一銀行、カフェ、ショップの部分は、それぞれで管理している。共有部分は、図書館、美術館、第一銀行で管理しているとのことだ。
事務局は、富山私立図書館、富山市ガラス美術館、富山第一銀行で年によって交代で持ち回りにしている。
TOYAMAキラリ|駐車場
TOYAMAキラリには駐車場がないとされているが、実は地下に駐車場がある。しかし、この駐車場は富山第一銀行の所有なので富山市立図書館、富山市ガラス美術館の利用者は駐車することができない。
TOYAMAキラリを図書館や美術館だと勘違いしていると、ついつい普通に駐車してしまいそうだが、それは人の会社に勝手に車を停める行為になるので気をつけよう。
まとめ
僕のように色々と混同してしまっている人は、実は多いのではないだろうか?
なんでこんな分かりにくい感じになっているのか?どうして第一銀行としての駐車場はあるのに、図書館と美術館の駐車場は確保できなかったのか?
このちぐはぐさと協力関係のなさが、なんだか富山らしいと言えばらしい…。
さらに言うと、カフェを運営するのは石川県の株式会社加賀麩不室屋、ミュージアムショップを運営するのは東京都の株式会社オークコーポレーションである。富山の中心地にある複合施設なのだから、富山の企業でなんとかならなかったのかなぁ?
富山市立図書館も富山市ガラス美術館も素晴らしいし、富山第一銀行も思い切って本店をここに移転したのだと思う。どうせなら相乗効果でお互いにいいイメージを市民に与え、そして利用者が使いやすいように説明してまとめて欲しかったなぁ。どうしてもなんかもったいないと思ってしまう。
これでいいのか富山県!
という本が2016年11月12日に発売されているが、こういうような「富山県ちょっとどうなの?」みたいなことも県外の方の目線で書かれているので富山県を理解するのに役立つ。気になった方は読んでみて、「これは違うだろ!」みたいな感じで楽しむのもありかもしれない。
『「これでいいのか富山県」富山県民なら気になる項目がズラリ!』