富山市議会を傍聴してきた!誰でもできる傍聴の方法と傍聴席の様子。

富山市議会傍聴の流れ

2016年、富山市議会議員の不正が大問題となり日本を騒がせた。

そこから少しずつ変化が起こっているような気もするが、僕自身、一度も市議会を傍聴したことがなかったので行ってきた。

目次

富山市議会傍聴の流れ

まずざっくりと富山市議会傍聴の流れを説明する。

(1)車で来た場合、富山市役所の地下駐車場に駐車する。
(2)駐車チケットを持ってエレベーターで市役所の8Fへ。
(3)エレベーターを降りたら左側の東館へ。
(4)第二傍聴受付で手続き。
(5)駐車券を持っている場合はここでハンコをもらう。
(6)傍聴席へ案内されて、傍聴。

基本的にはこの流れで、誰でも傍聴できる。だが部分的にもうちょっと詳しく説明する。

 

市議会傍聴席までのルート

富山市役所8階の地図

市役所のエレベーターを降りたら、目の前に地図が貼ってあるので、それを参考にしよう。

富山市役所8Fエレーベーター前

エレベーターを降りると向かって左側が富山市議会議場がある東館だ。

 

傍聴受付室

富山市役所第二傍聴受付

吹き抜けの通路を進むと、写真のような第二傍聴受付の部屋が見える。

ここには一人の職員が待機している。ここですることは次の3つだ。

(1)用紙に氏名と日付を記入
(2)携帯電話の電源を切る
(3)駐車チケットにハンコをもらう

この受付の部屋の空気は、すげー重苦しい。富山市議会の傍聴を歓迎している空気は全くないので気をつけよう。来るなオーラをめっちゃ感じたw

 

傍聴席

富山市議会議場の傍聴席

傍聴席に入ると、注意事項と本日の議題、議場配置図が手渡される。

傍聴席は全部で86席、車椅子のまま傍聴できる席が4隻ある。傍聴希望日の5日前までに申込みをすれば、手話通訳もつけることができるようだ。

傍聴席には、職員が2人、ガードマンが1人。すごく見張られている感がある。ちょっと立って周りを見ていたらすぐに注意される。

この日傍聴に来ていたのは、約20名。平日なので当然のごとく60代以上がほとんどすべて。5〜6人は寝ていたw

その気持ちもよく分かって、話が全然面白くない…。まぁ当たり前なんだけど、聞いても全くもって頭に入ってこない…。

携帯の電源も落としているため、メモを取るには自分で用紙を持ってこないといけないし、バインダーボードがないと手書きもしづらい。

僕は基本的にメモはスマホでとるため、ほとんど何もすることがなかった。時計も職員に聞いてやっと場所がわかったくらいの、めっちゃ見にくい無駄におしゃれな針だけの時計。

 

議場配置図

議場配置図

傍聴席は市議会議場よりも1階分高い位置にあり、それよりちょっと下に報道記者席が設けられている。

この日回っていたカメラは5台。記者も5〜6人だった。

議案などに対しての賛否は、起立と着席で行うのをこの日の傍聴で初めて知った。さすがに寝ている議員はいないようだった。

傍聴席以外で富山市議会を見る

傍聴席は空気が重いのでなんか嫌、子供がいて騒ぐかもしれない、そもそも平日のこの時間に見られない、そんな人のために傍聴席以外でも富山市議会の様子を見ることができる。

 

展望ロビーで生中継が見られる

展望ロビーで富山市議会生中継

同じ富山市役所の8Fの展望ロビーに、壁掛けのテレビが設置されていてそこで富山市議会の生中継が流れている。

結構綺麗な椅子が揃っているので、気軽に見たい人はここで見るといいだろう。

ちなみに展望ロビーというほどだから、眺めがいいのかと思いきや全然良くない..w

 

富山市議会のインターネット中継

全国の中核市で議会中継をしていなかったのは、どうやら富山市だけらしい…。

それが2017年3月からインターネット中継とケーブルテレビでの中継が始まったようだ。

僕らが無関心だったのがいけないんだけど、完全に閉じられた空間で話し合いをして、自分たちの議員報酬上げて、不正してって考えたら怖いな…。

でもこの中継で、ケーブルテレビに払うお金とかはどれくらいなんだろうとか、結構気になる。

議員が不正をしないように、税金で不正を防ぐってどうしてもアホらしいと思ってしまう自分がいる。もっと厳しくするべきだって人もいるだろうけど、厳しくする=税金使うってことだよね?市議会議員に選ばれる人なんて、基本的に信頼で成り立っている気がするけどなぁ。

富山市議会のインターネット中継ページ

生中継はすぐ見れるが、録画中継は本会議終了後おおむね4日後から見れるようになるようだ。

Facebookの中継のように、すぐにできんのやろか?加工すんのかな??

富山市議会傍聴の注意点

傍聴席に入ったときに「傍聴される皆様へ」という紙を渡された。

そこには次のような注意事項が書かれていた。

・携帯電話の電源は、お切りください。
・帽子、コート、マフラー等は、お脱ぎください。
・飲食、喫煙は、しないでください。
・写真の撮影、音声の録音は、しないでください。
・拍手など可否の表明は、しないでください。
・私語など会議の妨害になることは、慎んでください。

拍手しているおっさんがいたが、すぐに注意されていたw

富山市議会傍聴規則

(趣旨)
第1条 この規則は、地方自治法(昭和22年法律第67号。以下「法」という。)第130条第3項の規定に基づき、傍聴に関し必要な事項を定めるものとする。

(傍聴席の区分)
第2条 傍聴席は、一般席及び報道関係者席に分ける。 (傍聴の手続)
第3条 議長は、会議を傍聴しようとする者に対し、傍聴申込書に住所及び氏名の記入を求めることができる。
 2 前項の規定にかかわらず、団体で会議を傍聴しようとするときは、当該団体の代表者の住所、氏名及び団体の人数を記入するものとする。
 3 第1項の規定による傍聴の手続があった場合において、議長が特に必要があると認めたときは、傍聴券を交付することができる。

(傍聴人の定員)
第4条 一般席の傍聴人の定員は、86人とする。

(議場への入場禁止)
第5条 傍聴人は、議場に入ることができない。

(傍聴席に入ることができない者)
第6条 次の各号のいずれかに該当する者は、傍聴席に入ることができない。
 (1)銃器その他危険なものを持っている者
 (2)酒気を帯びていると認められる者
 (3)張り紙、ビラ、掲示板、プラカード、旗、のぼりの類を持っている者
 (4)笛、ラッパ、太鼓その他楽器の類を持っている者
 (5)前各号に掲げる者のほか、会議を妨害し、又は人に迷惑を及ぼすと認められる者

(傍聴人の守るべき事項)
第7条 傍聴人は、傍聴席にあるときは、次の事項を守らなければならない。
 (1)議場における言論に対し、拍手その他の方法により公然と可否を表明しないこと。
 (2)談論し、放歌し、高笑し、その他騒ぎ立てないこと。
 (3)はち巻、腕章の類をする等示威的行為をしないこと。
 (4)帽子、外とう、えり巻の類を着用しないこと。(病気その他の理由により議長の許可を得た場合を除く。)
 (5)飲食又は喫煙をしないこと。
 (6)みだりに席を離れ、又は不体裁な行為をしないこと。
 (7)携帯電話等の電子機器の電源を切ること。(議長の許可を得た場合を除く。)
 (8)前各号に掲げるもののほか、議場の秩序を乱し、又は会議の妨害となるような行為をしないこと。

(写真、映画等の撮影及び録音等の禁止)
第8条 傍聴人は傍聴席において、写真、映画等を撮影し、又は録音等をしてはならない。ただし、特に議長の許可を得た者は、この限りでない。

(傍聴人の退場)
第9条 傍聴人は、秘密会を開く議決があったときは、速やかに退場しなければならない。

(係員の指示)
第10条 傍聴人は、すべて係員の指示に従わなければならない。

(違反に対する措置)
第11条 法第130条第1項及び第2項に定めるものを除くほか、傍聴人がこの規則に違反するときは、議長はこれを制止し、その命令に従わないときは、これを退場させることができる。

引用:富山市HP

この規則はどうやらちょっと古いらしい。

富山市議会を傍聴する人は、住所や氏名などを記入するように求めていたが、その規則を緩和して氏名のみの記入に簡素化したようだ。

実際に傍聴席に入るときには、日付と名前だけの記入だった。

まとめ

今回人生で初めて富山市議会を傍聴してみた。

一番疑問に思ったのは、インターネットとケーブルテレビで中継してんのに、なんで写真撮るのがNGで、携帯の電源まで切らされるのかってことだ。

シャッター音の問題などはあるかもしれないが、記者は普通に写真を撮っているし、なんか納得のいく結論が全然出なかった。

そしてなんであんな厳重にして空気が重いのか。

市議会議員って富山市民を代表しているだけのはずなのに、市民がめっちゃ傍聴しにくい空気が流れている。

8Fの展望ロビーもちょっと細い道を通るのだが、行ってはいけないスペースへ侵入しているような感じがあって、思わず近くの職員に確認してしまった…。

最後に…、正直なところ面白くない…。

政治に興味持てよ、選挙に行けよ、私たちの税金が…なんてよく聞くけど、正直キツイ…

議案見て真面目に聞こうかと思ったけど、紙を淡々と棒読みしているだけで、感情が感じられないので全く頭に入ってこない…。

自分たちに向けられていない、感情のこもっていない棒読みをしっかり聞いて、関心もてって言われても無理だろ…。

傍聴席で寝ている高齢者の気持ちが、めちゃくちゃよく分かった。

寝不足の人は、つまらない授業のようにすぐに寝られるかもw

でもまだ一回も傍聴席に行ったことない人は、一度行ってみるといい。どんな風なことを感じるのか個人的に興味がある。

つまらなくてもなんでも、あの場で富山市の重大なことが決まっているのは事実。市民が興味を持たなければ、今までどおり権力者の都合のよい方法で進んでいくのも事実。

どげんかせんといけん!かも。

富山市議会傍聴の流れ

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