世界一周という響きに憧れる人は多いけど、実際に世界一周したことがある人は少ないのではないでしょうか?
100%感想を聞かれるので先に結論をいうと、価値観や視野の広さが変わったし、一生ものの友人もできたし、めちゃくちゃ価値のある体験でした!
でもぶっちゃけた話、色々ありすぎて、今まで表に出してこなかったんですね。
それはピースボートの運営体勢の裏表など、僕自身も個人的にいろいろな想いがあったから…
でもピースボート世界一周の船旅から10年以上経って大人になった今、めちゃくちゃ良い体験だったと言い切れるようになりました。
いい機会なので、当時を思い出して世界一周の船旅「ピースボート」に乗った体験談や感想を忖度なくまとめました。
- ピースボート乗船のリアル
- 実際にかかった費用
- 船上や寄港地での生活
- 乗船者の年代
僕自身が乗る前に不安だったこれらの部分など、全て網羅したのでピースボートに興味がある人は参考にしてください。
文章全体がかなりの量ですが、目次リンクを活用すれば興味がある項目だけチラ見もできます。
実際に資料請求した体験談もまとめたので、こちらもぜひ参考にして一歩踏み出してみてください👇
ピースボートクルーズとは
ピースボートクルーズは、株式会社ジャパングレイスが運営し、NGOピースボートがコーディネートする世界一周の船旅のことです。
メインは世界一周クルーズですが、ショートクルーズと行って韓国などの特定少数の国を回る短い期間の船旅も提供しています。
世界一周クルーズは大体100日で地球を一周する船旅で、年に3回ほど出航しています。
時期や回によって北回り、真ん中、南回りなどルートと訪れる国は変わるので、寄港地によってどのクルーズにするか決める人が多数。
僕が実際に乗ったのは、2005年5月21日出航の第49回クルーズ。北回り102日間の上記航路を通る世界一周クルーズでした。
ピースボートは乗船者の集客のために、日本各地で乗船説明会やボランティアスタッフ説明会などを行なっています。無料の資料請求もあるので、気になっている人はとりあえず資料請求してみると良いと思います。
なぜならクルーズによって寄港地や現地でのオプショナルツアーが全然違うので、リアルな情報を取ってから検討した方が早いからです。噂ではなく実際の船旅のプランを知ってからでないと、ズレた検討をして無駄な時間を使ってしまうリスクがあります。
説明会で実際のスタッフの雰囲気などを見るのが一番確実ですが、ちょっとハードルが高いですよねw
とりあえず資料請求は公式HPからすぐにできるので、航路や料金、ツアー内容など、ネットでは分からない情報を入手してから検討しましょう!
▶︎ ピースボート公式
ボランティアスタッフをやると、団体の実際の雰囲気が分かって確実だと思ったからです。さらに活動によっては割引になる上に、船に乗る前に一緒に乗る人と繋がれるのもポイント!
いきなり乗って「なんか違った…」ってこともないし、世界一周の船旅をより楽しめるようになるのでオススメです。
ピースボートに乗って良かったか?
まず結論から言うと、世界一周の船旅ピースボートに乗って良かったです。その理由は次の3つ。
- 日本各地に友達ができた
- 日本を客観的に見る機会を持てた
- 人見知りをコントロールできるようになった
僕の場合は、この3点のメリットが非常に大きかったです。順番に詳しく説明します。
日本各地に友達ができた
船には日本各地の人が乗船するので、日本各地に友達ができます。
船でできる友達は、普通の生活をしていたら絶対に出会わないようなタイプの人が多いです。僕は元ホストや年齢の離れた沖縄の人、イケメンデザイナーなど、船に乗らなければ絶対に知り合えなかった友達ができました。
船での友達は長い時間を共に過ごすので、表面上だけの付き合いではなく、日本に帰ってからどこかに旅行に行くときに一緒に遊べる深い友達です。
僕はピースボートに乗って世界一周をしてから、日本国内を旅行するときは、ホテルや宿を探す前にまず友達に連絡します。その友人の環境にもよりますが、大体その友達の家に泊めてもらい一緒に酒を呑みます。旅行の目的が観光というよりも、友達に会って話をするという感じ。
僕は基本的にお金がないし、決まりきった旅はあんまり好きじゃありません。
だから友達が泊めてくれて、地元を案内してくれることは全てにおいて楽しく満足度が高いです。友達が僕のために、案内のプランを立ててくれるのも嬉しいし、それが地元民しか知らないような観光地や食事処だったりするのでとても貴重な体験ができます。
このような友達ができるメリットは、想像以上に非常に大きいです!
日本を客観的に見る機会を持てた
世界一周をしてきてから、日本を客観的に見る機会を持てるようになりました。これは、今の自分の価値観に大きな影響を与えています。
一人暮らしをして初めて、親のありがたみを実感したという人は多いですよね? 当たり前にあるモノに感謝することは難しいからです。そして当たり前にある環境の問題点に気づくことも難しいです。
僕は世界一周クルーズで100日以上日本を離れてみて、初めて見えてくる日本のありがたみと危うさを感じました。
- ヨルダンの死海で起こったイスラエル側の大きな爆発音と、初めて見たリアルなキノコ雲
- メキシコのビーチで、現地の若者に殴られた友人
- スペインで、スリに遭った多くの乗船者
- ベトナムで深夜1時頃に、ビールを売り歩いている6歳くらいの女の子
- パナマで危ない所に連れて行かれそうになった体験
このようなことは、日本ではほとんど起こりません。
荷物を置きっぱなしにしても、財布を落としても、ほとんどの場合は交番に届けれらています。小さい子供が深夜にモノを売り歩いている光景なんて見たことがないはずです。
日本は世界的に見て、絶対的に安全で豊かな国です。この日本の安全さは、親と同じであまりにも当たり前にありすぎて、海外に出てみないと有り難さに気づけません。
一方で、そんな日本の良さとは逆に日本の危うさも感じました。
海外で出会う人は、日本人より裕福さの面では確実に劣っているのに、すごくいい笑顔で楽しそうに過ごしている人が多いです。気にいらないことはハッキリ言うし、怒るところは怒ります。
ヨーロッパ人なんかはシエスタで昼過ぎから働かずにビールを呑んでるし、日曜日は施設や店を閉めて休んでる人も多いです。
仕事をしてお金を稼ぐということよりも、家族や友人、恋人と過ごす時間を大切にする価値観がそこにはあります。
自分や家族を犠牲にして一生懸命働いてお金を稼ぐのと、お金よりも自分にとって大切な人や時間を大切にすること、どちらが正しいかは分かりません。
しかし真面目に仕事をしすぎて病んでしまったり、自殺してしまったりするのは、僕はやはりおかしいと思います。子供が小さくて手がかかるけど一番可愛いとき、そのほとんどを一緒に過ごせないような暮らしは、豊かなのかどうなのか疑問に思います。
僕が富山の情報を発信しようと、この「とやま暮らし」を始めた理由の一つは、このような気づきです。
外に出て離れてみないと、気づかないことは本当に沢山あります。長期間日本や地元を離れて、一度客観的に見れたのはすごいよい体験でした。
人見知りをコントロールできるようになった
僕のプロフィールを読んでもらえば分かるのですが、ピースボートに乗るキッカケになったのは失恋ですw
大学生時代に何のために生きているかよく分からなくなって、「まぁ、死ぬくらいなら一回くらい世界を見てくるのはアリだな」と思ったんですね。
この「死の意識」ってのは、意外と大事です。僕たちは本能的に死を遠ざけようとしますが、「死」に近づいたとき初めて大事なものに気づけることがあるからです。
人には誰にでもいろんな悩みがありますよね?
なにか絶望を味わったときに一度くらい「もう死のうかな…」なんて考えたことは、意外と誰でもあります。でもそんなときは「どうせ死ぬなら、全財産を使ってやりたいこと全部やってからにしよ」って考え方がオススメです。そう考えると、羞恥心や変なプライドを捨てて行動にうつせるようになります。
僕は完全な人見知りで、初対面の人とペラペラ話すことなんて無理な人間でした。
でも「死」を考えてピースボートに関わってから、内面的な人見知りは変わらないけどコントロールできるようになりました。
ピースボートには、ボランティア活動といってポスターを貼ったり、イベントを手伝ったり、運営に必要な作業を手伝ったりすることによって、船代を割引してもらえる制度があります。
下記のように全国5ヶ所にピースボートセンターがあり、そこにボランティアスタッフが沢山集まって活動をしています。
- 東京
- 大阪
- 横浜
- 名古屋
- 福岡
僕は東京都新宿区、高田馬場駅からすぐのところにあるピースボートセンター東京で、世界一周の船旅に出る前に様々な手伝いをしました。
大体は机に座って、ポスターに貼るテープを切ったり貼ったりするのですが、隣の席には毎日初めましての人が座ります。でも、人見知りの僕は話ができない。
そんな状況が毎日続くと、「話をしないのはもったいないんじゃないか?」みたいな思考になってきました。
僕とは全然違う経験を持っている人が隣にいるんだから、話をしたらそれが僕の知識や経験になる。「こんなチャンスがあるんに活かせないなんて、そんな状態で世界一周しても何も変わらんやろ?」みたいな感覚です。
話をしてみて自分と合わなければそれは仕方ない。でも話もしないのにそれを決めるのはどうなの?
環境の力は絶大で、人見知りの自分にこんな価値観が生まれるとは思っていませんでしたw これ以降、本当は人見知りだけど、それをコントロールして初対面の人とも結構話せるようにはなりました。
悩んだり迷ったりしたときは、実際に動いてみると意外と簡単に解決することが多いのでオススメです。資料請求や説明会も同じで、めんどいし不安だけどやってみたら一発で解決します。悩んでも答えがない場合は行動が一番! ネガティブよりの自分でもピースボートに乗ってから、こんな風に考えられるようになりました。
ピースボートのメリット・デメリット
最初にも書きましたが、世界一周クルーズから10年以上たった今振り返って、トータル的に考えるとピースボートに乗って良かったと思います。
でも、全てが100%満足ってわけではもちろんありません。メリット、デメリットがそれぞれあります。
かなり沢山あるので、箇条書きでまとめました。ピースボートで世界一周を検討している人は参考にしてみてください。
メリット
- 乗船料金が比較的安い
- スタッフや仲間がいるので初めての海外旅行でも安心
- 移動手段や宿を調べなくても勝手に世界一周できる
- 日本各地に友達ができる
- 可愛い子とも気軽に知り合える
- 海上から見る星はめちゃくちゃキレイ
- 酒を呑んでも歩いて部屋に帰れる
- 話す人に困らない
- 自分で用意しなくてもご飯が3食ちゃんと出てくる
- 船の上でプールに入れる
- 変わりゆく景色がキレイすぎる
- やりたいことは手をあげれば大体できる
- 感受性の豊かな人たちが多くて勉強になる
- 年配の人たちがお酒を奢ってくれる
- 毎日スポーツができる (ジム、広場)
- 現地との交流など普通じゃできないツアーがある
ピースボートのメリットは、このように数えきれないほどあります。
100%非日常的な体験ができるので、価値観が変わる人も多いはず。僕は視野が広がったし、就活のつかみとしても良かったです。
デメリット
- 各寄港地には1~3日ほどの滞在しかできない
- 出航時間が決まっているので気に入った場所に長く滞在できない
- 船の上にいる時間の方が長いので外国人との交流は少ない
- 自分で調べて行動する楽しみが少ない
- 社会人経験のないどうしようもないスタッフが1人はいる
- 料金が安い分、部屋で雨漏りする場合などがある
- 安い料金だと3~4人の相部屋になる
- 船のトラブルで滞在期間が前後したりする
- 100%お客様気分で行くと不満がたまる
- トラブルでスケジュールが変更したりする
- 船酔いが結構キツイ
ピースボートのデメリットも挙げると、このように沢山あります。
料金が安いのに高級船に乗るつもりでいたり、若い運営者が多くミスなどもあることを前提にしていなかったり、最初の期待値を高く持ちすぎると結構不満が貯まるはずです。
自分はボランティアスタッフをしていたので事前にピースボートのことを理解しているつもりでしたが、それでも不満に思うことがありました。
ここらへんが、ピースボートは怪しいとか、ピースボートは宗教だとか言われる要因になっているように感じます。
物事には必ず合う合わないがあるので、なるべくお客さん気分で行かない、期待値を上げすぎないってことが大事です。
僕は期待値かなり低く行ったので、結果として満足度がある程度高かったし、経験や学びにもなりました。最後は何事も自分にプラスに考えることが重要なんだと思います。
ピースボートに乗船している人はどんな人?
ピースボート乗船者は僕のときで1,000人以上だったはず、どんな人が多かったのか感覚値ですが紹介します。
こんな感じの年代が多い
- ある程度のお金がある年配の方
- 小さな子供連れのファミリー
- 20〜40代の仕事を辞めた人
- 大学生含む若者
乗船者の年代は、すごくざっくり分けてこの4種類な気がします。
人数が多いのは、若者と年配の人かなと。100日ほど日本を離れる関係上、人生の中でも時間を作りやすいこの年代が多いのだと思われます。
疲れた人や変わった人が多い
結構当たっていると思うのですが、当時の自分も含め、何かしら現実社会に疲れた人、そして変わった人が多いです。
ピースボートを知るキッカケは、居酒屋などの店舗や街中に貼ってあるポスターであることが多いです。もしくは現在だとネット広告かと思います。
毎日の生活が充実している人は、「世界一周」なんてポスターなんてなかなか目に入ってきません。
何かしら不満があって「どうにかしたい」「逃げ出したい」と思っている人だから、世界一周のポスターが目に飛び込んできて惹かれる傾向があります。
その証拠に、就活で疲れた人や、社会人3年目、6年目、9年目など、不満が出てくる年齢での退職者が多く乗っていました。不登校で親に無理やり乗せられたって学生も。
現実的に考えて、定年退職者でもなく普通に生活をしている人が、100日以上の休みなんてもらえるわけがありません。でもだからこそ、面白い人や価値観と出会えるのだと思います。
多くの人は、普段の生活や仕事に不満を持っていても、酒を呑みながら愚痴をはいて「もう辞める」なんて言いながら、会社が倒産しない限り一生勤め上げます。
でもピースボート乗船者は、実際に仕事を辞めちゃうような行動力のある人が多いのかなと思いますw。今の日本の常識からはちょっと外れたような、変わった人が多いように感じました。
不登校の人もそうなのですが、常識からちょっと外れた人や変わった人の思考や行動は面白いです。何かちょっとしたことに敏感なんですよね。外れた者同士だから妙に気があったり、いろいろ面白い企画やイベントが生まれたり、「人ってほんとに色々いるなぁ」と実感すると思います。
船で知り合った僕の友達は、大阪でホストをやっていて最初はめっちゃ死んだ目でめっちゃ怖かったのですが、一緒にサッカーやって酒呑んで話をしているうちにすごくイキイキした目になっていきました。めちゃくちゃ生活力のあるやつで、今は自分で店を出しています。
僕と同じ回のクルーズでピースボートに乗っていた人には、ミスユニバースに選ばれた人もいるし、社長や自営業をやっている人も多いです。
自分もそうですが、組織に上手く属せず、自分でやっちゃう人が多い傾向にあるように感じます。
可愛い子が多い
これは僕のタイプがちょっと変わった人だからかもしれませんが、僕が乗った世界一周クルーズには可愛い人が多かったです。
感覚的に、ピースボート乗船者はすごく魅力的な女性が多い気がします。
これは多くの人が自分のペースで、自分が興味があることに能動的に取り組んでいるからかもしれません。結構な料金を払って自発的に世界一周の船に乗ってる人で、イヤイヤやらされているって人はいないんですよね。
自分の心に正直に行動している人は、やはり輝いて見えるし、魅力的です。
ピースボート世界一周クルーズの費用は?
ピースボートで世界一周するために必要な予算は、旅行代金と現地や船内で使うお金によって変わってきます。
2023年5月18日現在、世界一周クルーズの一番安い旅行代金は129万円です。
それにボートチャージやチップ代などがかかるので、140万円以上は最低でもかかります (早期割引やボランティア割引が使えればもっと安く世界一周に行くことが可能)。
この料金に含まれるのは、次のとおりです。
- 世界一周の乗船費用
- 船での宿泊費
- 船での食費
- 船内企画参加費
ピースボートの旅行代金には3食分の食費は含まれているので、決められた食事以外なにも飲んだり食べたりしなければ、旅行代金以外にお金が必要になることはありません。
基本的なものは料金に含まれているので、寄港地でのオプショナルツアー代金や、船内でのジュースやお酒などの代金が、自分次第でプラスになると考えると分かりやすいはずです。
僕は基本的にお金がなかったので、船内でジュースやお酒はほとんど購入しませんでした。102日間で1万円も使ってない気がします。
お酒は寄港地のスーパーで安く買って持ち込んでいたし、夜寝る前に水筒に水をもらいにバーに行くと、常連のおっちゃんがいて大体奢ってくれましたw
あとこれも僕の時代だけなのかもしれないですが、特定の時間の間お酒が2割引くらいなるハッピーアワーという制度もありました。
奢ってくれる人がいないときは、水で我慢するか、自分で買ってきたお酒を呑むという節約生活。途中からはカバンの中にワインボトルとコップを持ち歩き、面白い人を見つけるとすぐさま酒盛りをしてました。
詳細な料金などは、クルーズによって異なるので料請求してみるのが良いと思います。
▶︎ ピースボート公式
資料請求がなんか不安って人は下記記事を参考にしてください。実際に資料請求して試してみました。
ピースボート船内での生活はどんな?
一番の時間を過ごすピースボートの船内。この時間を充実したものにすることが、船旅を楽しむ一番のポイントです。
僕は毎日サッカーをしてましたが、バスケをしてた人、ヨガをしてた人、のんびりしてた人、誰に強制されるわけでもないので自由に過ごせます。
ざっくりとピースボートの船内での生活を紹介するので、参考にしてください。
基本的な生活
ピースボートでの実際の生活は、人それぞれです。
ずっと海を眺めたり、本を読んだり、あんまりイベントに参加しない人もいますし、自らイベントを企画して1日中なにかしらしている人もいます。
新聞やPAなど、船内に必要な仕事のボランティアスタッフも募集されているので、プチ仕事体験のようなこともできます。僕はPAチームに入っていたので、音響関係の機材を持って様々な自主企画のお手伝いをしていました。
この作業はお金が発生するものではなく、あくまでボランティア。でも基本的には強制的にやらされることはないし、その活動を通じていろんな人と知り合えるので、なにかしらに属しておいた方が楽しい船内生活を送れると思います。
自主企画
ピースボートの船内では、様々な自主企画が開催されます。
これはピースボートスタッフが開催するものもありますが、乗船者が誰でも自主的に企画・開催できます。ちゃんとしたクルーズではありえないと思いますが、これがピースボートの緩さであり良さです。
場所と時間を確保する会議があり、やろうと思えば本当に誰でもどんなことでも企画できます。
企画したイベントのスケジュールなどは、ブッカー担当と新聞担当が船内新聞にまとめてくれ、乗船者は毎日その新聞を取りに行って1日のスケジュールを決めます。
僕は毎日サッカー企画を入れていて、洋上サッカー大会も2回ほど企画・開催しました。やろうと思えば、大きなイベントも開催できるので、貴重な体験を味わえます。
部屋の種類と料金
僕が乗った世界一周クルーズでは、部屋の種類は大きく分けて次の4種類でした。一番安い部屋でもシャワー、トイレ、テレビ付き。
- フレンドリータイプ
- ペアタイプ
- セミシングルタイプ
- シングルタイプ
それぞれのタイプの中でも窓が付いているかどうか、上の階かどうかなどで料金が異なります。
船旅の料金はそのときの船によって異なりますが、以下にピースボートHPから引用した第95回クルーズの画像を添付しておくので、参考にしてください。
ココに注意
2023年は、円安の影響などでさらに料金上がってくると思うのであくまで参考までに。最新の部屋タイプごとの料金は「ピースボート公式」から資料請求で確認。
フレンドリータイプ
ペアタイプ
セミシングルタイプ
シングルタイプ
食事
僕が乗った49回クルーズでは、食事をするところは主に2ヵ所でした。
船の真ん中の階層にあるちゃんとしたレストランと、屋上にあるバイキング形式の気軽な店 (夜は洋上居酒屋なみ平になる) の2種類。
レンストランは、食事の時間が前半と後半の2つに分かれていて、自分の番号ごとに割り振られます。ドレスコードなどがあるわけではないですが、店員が食事を運んできてくれる形式です。人気メニューのときは、自分とは逆の回の友達のカードを借りて2回食べに行ったりしていました。
ただし、レストランは自分の時間を逃すと食べられないので、気軽に屋上のバイキングで済ます人も結構いました。
屋上の店は外のデッキでも食べられて、海と水平線を眺めながら食べられるので気持ちがいいのもポイント!僕は大体サッカー終わりにそのままみんなで食べに行っていました。汚い格好でも外でみんなで食べられるのが便利でよく利用していました。
美味いパンなどが出たときは、ナプキンに包んで持って帰り、夜のおやつにすることも。バイキング形式なので結構自由に利用できます。
居酒屋&バー
屋上の店は、夜は居酒屋「なみ平」に変身します。
ここのメニューは、普通に日本の居酒屋とほぼ変わりません。お茶漬けやおにぎり、唐揚げなんかもあります。
夜の居酒屋の代金は旅行代金には含まれないので、費用として追加でかかってくる点は要注意です。カード払いなので、帰港後に結構な額を請求されている人もいましたw
僕はお金がなかったので、特別な集まりとかがない限りあまり利用していませんでした。
僕らの回だけなのかもしれませんが、バイトも募集。これはちゃんとバイト代が出るので、友達はここで働いて旅費の足しにしていました。みんなに顔を覚えてもらえる点もメリットだと思います。
スポーツ
ピースボートの船には、そこまで広くはないがスポーツデッキやトレーニングジムが用意されています。暑い時期はプールやジャグジーにも入れます。
僕は基本的に毎日スポーツデッキでサッカーをしていました。小さいゴールもあったので、3対3か4対4くらいでゲームをやったり、簡単な練習をしたりもできます。
この企画があったから、初対面の人とも結構仲良く慣れたと思います。
100人以上でのサッカー大会なんかも企画して、結構ワイワイと楽しんで汗を流していました。
船に乗ると黙っていても3食出てきて仕事も何も強制されないので太る人が多いようですが、僕は毎日動いていたおかげなのか太りませんでした。
洗濯
洗濯の方法は2種類。
お金を払ってランドリーサービスを利用するか、水道で自分で洗うかです。
もちろん僕は洗濯板を持っていって、ちょっといい服以外は自分で洗って干していました。干す場所は部屋の中。洗濯ロープを持っていって、部屋に張り巡らせていました。学生含めて若い人たちは、ほぼそうやって節約していた印象です。
脱水は絞るしか方法がなかったので、服は結構すぐ伸びます…。高い服はランドリーサービスに出した方がいいと思います。
持っていく洗濯板は安いものも売っていますが、少しぐらい高くても大きいものがオススメです。
恋愛
船の中は100日以上の閉鎖空間。
僕らの回は、というか一般的に乗船者は女性の方が多く、これだけ長期間一緒の空間で寝泊まりしていると、地上にいるより濃密な時間を一緒に過ごすことになります。
そのため、男女関係に関わらず親密になるスピードは地上にいるときの倍以上に感じました。一緒にサッカーをやってる人なんかとは毎日顔を合わすわけで、地上の生活でそんなことはありえません。
しかも限定された人しかいないので、「女子が少ない工業高校の女子生徒はモテる」法則の逆バージョンが起こります。
そんなにカッコよくなくても色々やってる男はモテます。僕の周りでも船で付き合った人は結構いました。売店の○ンドームは、終盤になると売り切れになるのは恒例ぎとのことw これがネット上などで「ピンクボート」と呼ばれている所以だと思われます。
でも船で付き合っていた人も、船を降りると別れる人が大半。
これは「船マジック」といわれていて、船のあの限定的な空間にいると魔法にかけられたように感覚がおかしくなるのだそうです。僕も船から降りて、新宿や渋谷を歩いていると「めっちゃいっぱい、イケメンと美女がいる!」と思いました。
船に乗る前に付き合っていた人とも、別れる人が多かったように思います。やはり100日以上会えなくて、様々な異性に会うこの空間では相当な想いがないと続かないようです。
現在のクルーズで使われている船
世界一周の船旅ピースボートで現在使われている船は「パシフィックワールド号」と「エコシップ号」です。
※エコシップ号は、2027年からの利用。
船の内装や部屋の詳細情報、料金などは分からないので、資料請求して情報入手するのが確実です。
寄港地での生活はどんな?
寄港地での過ごし方は、大きく分けて次の3つです。
- 自由行動
- オプショナルツアーに参加
- 船で滞在
順番に詳しく説明します。
寄港地でどう過ごすかは、事前になんとなく決めておくことのがオススメです。
自由行動
寄港地での過ごし方は自由です。若い人はお金もそんなにないので、オプショナルツアーを申し込まずに自由行動する人が多いです。
寄港地前にざっくりとした地図や資料が渡されるので、それを見ながら一人で行くのも、友達と一緒に行くのも自由。ただしすべて自由なので交通手段も全部自分の責任で手配することになります。
ピースボートは滞在期間が1〜3日と短いので、ほとんどは歩いていろんな所を見て回って、出航時間前に帰ってくるというものです。
僕は基本的に一人で出歩いていましたが、寄港地によっては友人やその他大勢と一緒にまわることもありました。
ニューヨークは2泊3日だったのと友達がビンゴ大会でかなりいいホテルを引き当てたので、みんなでそこに宿泊。アラスカでは、PAチームのみんなで最後のBBQ。
みんなでワイワイやるのも楽しいし、一人で出かけて偶然遭遇した船内の友達とパブや海辺で酒を呑むのも楽しかったです。
オプショナルツアーに参加
ピースボートでは、寄港地ごとに様々なオプショナルツアーが用意されています。
普通の観光に特化したものから、ピースボートでしかできない現地交流のツアーまで様々。僕は自由行動ではなかなかできない交流については、オプショナルツアーを活用していました。
写真はスペインでのサッカー交流、ヨルダンやベトナムでも交流プランを選択。オプショナルツアーでしかできないこともあるので、自由行動と上手く使い分けると良いと思います。
オプショナルツアーに申し込んでいる場合は、集合時間と場所があるので、そこからみんなで一緒に行動します。集合時間さえ守れば、すべてお任せできるので楽です。
オプショナルツアーについては、資料請求をすれば一覧が乗った冊子が送られてきます。料金などもかかれているので、どんなものがあるか検討する意味でも資料請求はオススメです。
▶︎ ピースボート公式
船に滞在
船で滞在する人なんているの?って思うかもしれませんが、船から降りない人も結構います。
体調が悪い人もそうですが、何回も乗船している高齢の方で全然降りない人もいます。
何もしなくても3食出て旅行ができるので、そこまで寄港地にこだわりがないそう。ほんとに色々な人がいることを実感します。
ピースボートの情報収集のオススメ
ネットでの情報収集も便利で必要ですが、少なくとも資料請求はしておきましょう!
あともう少しちゃんと知りたいのであれば、船旅説明会やボランティアスタッフ説明会にも行くことをオススメします。
理由は、そのときのリアルな情報が分かるからです。
インターネット上ではちゃんとした情報もありますが、乗ったことのない人の根も歯もない適当な噂が沢山書かれています。
今読んでいるこの体験談もあくまで僕のフィルターを通った情報です。時代とともに変わっているし、もしかしたら他の人には全然違うように感じられることもあるはずです。
説明会には、もしかしたら一緒のクルーズに乗ることになるスタッフがいるかもしれません。そこにはリアルがあります。実際に僕も説明会に行ったときに話をした人と一緒の回の船に乗りました。
せっかく世界一周に興味を持ったのであれば、ネットのよく分からないネガティブ情報を読んで辞めるのは正直もったいないです。すこしリアルな現場を見てから判断しても遅くありません。
1分ほどでできる資料請求で、一歩踏み出してみることをオススメします。乗るにしろ乗らないにしろ、あなたの人生にとって得るものは多いはずです。
▶︎ ピースボート公式
まとめ
- 海外旅行経験が乏しく、1人での海外旅行が不安
- 時間は確保できるけど飛鳥のような豪華客船に乗るほどお金があるわけではない
- 最低限の安全性は確保しつつ低価格で世界一周をしたい
こんな人にとっては、ピースボートの世界一周クルーズは合っています。
逆に自分で滞在時間やルートなど全て自由に決めたいという人や、もっと豪華な船でしっかりとしたスタッフのサービスを受けながら完全にお客さんとして世界一周をしたいという人は、ぶっちゃけやめておいた方がいいです。
ピースボートはめちゃくちゃしっかり管理運営された船旅ではないので、完全なお客様気分で行くとおそらく不満の方が大きくなると思います。
僕は今でもピースボートスタッフや、船旅を通じて知り合った友達が多くいます。でもスタッフも本当に人それぞれで「仕事としてお金をもらってツアーを開催している」という意識の全くない人間もいるのも現状です。
僕の場合でいうと「パレスチナ難民の人とサッカー交流」というオプショナルツアーを選択していて楽しみにしていたのですが、「道に迷った」といってほとんど交流できませんでした。
それに対する保証も得なし…。さすがに文句を言ったら「お金を返せばいい?俺は難民キャンプに行けたこと自体がよかった」と言われました。それもクルーズディレクターと呼ばれるトップから…
社会人経験のないこのようなスタッフもいるので、いろんなトラブルや不手際なんかも織り込み済みで乗船するのが楽しむための秘訣です。
少しでも気になった方は、実際に資料請求してみるのが一番確実です。
資料請求をすれば、日程や料金、ツアー情報や船内の情報など最新の情報が分かります。下にピースボート資料請求用のバナーリンクを貼っておくので、そこから1分ほどで簡単にできます。
この料金で世界一周ができるクルーズはまずないので、情報を得てからいろいろ検討してみてください。あなたの一番納得の行く形で、ぜひ世界一周を達成してほしいです。
※1分ほどで完了
資料請求したらしつこい営業電話がかかってくるのでは….?って思ってる人は、実際に資料請求してみたので参考にしてみてください。いろいろネットにはない情報が届くので、検討するにはほぼ必須です。