富山市千石町通り商店街が作った映画「まちむすび」が1/29(月)から公開される。
この映画は、商店街が中心となって製作した地域映画の第二弾!
映画の出演者や音楽、監督、脚本を担当したのは、富山県内の若者。
地元の若手クリエイターを育てながら、商店街の発展も狙っているという正真正銘の地産の映画。
映画「まちむすび」とは、どのような映画なのだろう?
シティFM20周年企画
チラシを見てみると、「千石町通り商店街振興組合×富山シティエフエム開局20周年企画」と書いてある。
また特別協賛として、リードケミカル株式会社と森記念秋水美術館の名前が挙がっている。
地域活性化の取り組みへの支援という意味も含めて、それらの企業が資金提供をして製作されたようだ。
資金集めはクラウドファンディング
さらに、この映画の製作費の一部はクラウドファンディングによって集められている。
Ready forというクラウドファンディングサービスを利用して、2017年8月28日に2,098,000円を集めて目標額を達成したのだ。
映画製作会社などではなく、主に自分たちで映画を作った場合にどれくらいのお金がかかるか分からないが結構な額がかかるのだろう。
企業に頼りきりではなく、自分たちで200万円以上を集めているのはすごい!
心からの挑戦、本当に作りたかった作品だという証拠だ。
映画「まちむすび」のあらすじ
借金取りから逃げる二人の男。
追い詰められた挙句「詐欺でお金を手に入れよう!」と企てる。
しかし、狙いは外れて思わぬ方向へ。詐欺話はどこへやら、商店街に『地域通貨』を導入することになってしまう。
逃げる機会を失ったまま商店街に留まる二人。
悪だくみをする余裕もなく、あっちこっちへ東奔西走。
その姿は次第に、商店街の人々からの信頼を勝ち得ていくのだが・・・
始まりはウソだった。
信頼に応えるか、それとも―――
どのような考えの元で「地域通貨」が出てきたのだろう?
そこまで流行ってるわけでも成功例が多いわけでもないのに、ちょっと気になるな。
懐かしの地域振興券を思い出したw
映画「まちむすび」のキャスト
監督:清水智紀
脚本:宇野津達也
撮影:島倉和幸
音声:宮成弘
音楽:廣井謙次
出演:
宇野津達也、宝島涼太、天神祐耶、宮本聡美、のとえみ、中島亮、坂本好信、河野博人、柿本弘一、谷井政夫、千石町通り商店街のみなさん
ほとんど知らん人なんだけど、脚本と主演の宇野津達也という人は「演人全開 血が滾ってきたぜ!」の人や。
1回マリエの小劇場オルビスに演劇を見に行ったから、顔はなんとなく知ってる。
映画の脚本と主演までやりとげるなんて、すごいお人やな。
今回の映画には、富山県内各地12団体の劇団員約40人も出演している。この映画がキッカケで、劇団の壁を超えての初の共演。そういう繋がりが生まれるのもいい。
主題歌は、「ともしび」
動画には、数人知った顔も出てるなw
上映スケジュール
今回の上映は、富山県内の3会場で順番に行われる。
料金は、大人1000円、小人(中学生以下)500円、3歳以下無料。
でも、ほとり座でもその料金なんかな?だとしたらお得だな。「ミニシアター「ほとり座」富山にこんなにいい単館映画館があったとは…」でも書いたんだけど、ほとり座は一度に入れる人数も少ないし、オシャレだし本当にオススメ☆
無料の駐車場がないのは、ちょっとイタイけどw
北日本新聞ホール
1/29(月) | 19:00~ |
1/30(火) | 11:00~,15:00~,19::00~ |
1/31(水) | 11:00~,15:00~,19::00~ |
2/1(木) | 11:00~,15:00~,19::00~ |
2/2(金) | 11:00~,15:00~,19::00~ |
2/3(土) | 11:00~ 15:00~(舞台挨拶トークイベント14:20~) 19::00~(舞台挨拶トークイベント18:20~) |
富山県教育文化会館
2/4(月) | 11:00~,15:00~,19::00~ |
HOTORI×ほとり座
2/10(土) | 10:30~ |
2/11(日) | 10:30~ |
2/12(月) | 20:00~ |
2/13(火) | 20:00~ |
2/14(水) | 20:00~ |
2/15(木) | 20:00~ |
2/16(金) | 20:00~ |
第一弾は映画「がんこもん」
千石町通りの第一弾の映画は、「がんこもん」。
2013年の11月に今はなきフォルツァ総曲輪などで、上映されていたようだ。
名前はどこかで聞いたような気はするけども、内容などは全然分からない…。
まとめ
富山の若者が力を合わせて、お金集めから製作まで、実際に1つの映画を作り上げたというのは素晴らしい。
言うだけは簡単だけど、実際にやり遂げるのは本当にしんどかったはずだ。
でも、ちょっと思っちゃったことがある。
この映画「まちむすび」は、若者と千石町商店街を育てるための映画と、クラファンのサイトに書いてあった。一般的な映画のように、この映画をヒットさせてお金を儲けるためのものではないということだ。
お金の問題もあるが、協賛金とクラファンですでに賄えているのであれば、無料公開でも良かったのではないだろうか?もしくは一定期間経ったら、youtubeなどの動画で発信してもいいのではないだろうか?
プロが大金をかけて作った映画も、同じくらいの値段で見られる時代。ゲオに行けば50円でDVDが借りられる時代。富山の地方の商店街を応援するという意味あいで、どれだけの人間が有料で見てくれるのだろうか?
関わった人とその親族や友人は見てくれるだろう。しかし、それだと商店街の発展のために必要な、あまり千石町商店街に関わりのない人には届かない。
お金は大事だが、せっかく若者が協力して創り上げた作品なんだから、見てもらうことが優先なのではないだろうか?
無料と有料だと、見てくれる人間はどれくらい変わるだろうか?
何より劇場上映だけだと、場所的制限がかかる点と、気軽に拡散できない点のマイナスが痛い。
映画「まちむすび」を知って、映画「がんこもんってどんな映画やったんやろ?」って思った僕のような人間も、今となってはもはや気軽に見ることができない。東京などの友達に拡散したくても、富山に来ないと見れないのではハードルが高すぎる。
長い目で見ると、千石町商店街に縁もゆかりもない人がyoutubeで「まちむすび」「がんこもん」を見て気になったので来てみました。ってシチュエーションが一回でも多く起こった方が、製作側も商店街も実は得なのではないだろうか?
せっかくの作品が、一定期間だけのモノになってしまうのは絶対にもったいない!