フットサル日本代表vsアルゼンチン代表。
2018年1月29日、公式戦ではなかったが富山で初めての日本代表戦が開催された。
富山県としても初の試みで、様々な試行錯誤があったのだと思う。
初めて実際に観戦に行ってみて、改善して欲しい点や、「席選びでこんなことが起こるのか」って点がいくつかあったので、感じたことをまとめてみた。
今後、体育館でのフットサル観戦をする人の参考になればと思う。
あっ、試合結果は1-4でアルゼンチンの逆転勝ち!日本は後半負けている場面でも、バックパスが多くて勝負にいけてなかったなぁ…。
フットサル観戦の楽しさ
僕は昔からずっとサッカーをやってきて、数年前までは富山の1部リーグでフットサルをやっていた。
フットサルって、普通の11人制のサッカーよりも1対1の局面が多いし、展開が早く点数も多く入るので見応えがある。
アマチュアの試合観戦は何回かしたことがあったが、プロの試合観戦は初めて。
そのせいか、親善試合とはいえ日本代表とアルゼンチン代表戦ってことをすっかり忘れていて、入場の演出などに驚かされた。
代表選の演出
選手たちはただ普通に入場してくるものだとばかり思っていた。
でも親善試合とはいえ、日本代表戦。しっかりした演出されて入場してきた。
バスケにしろ何にしろ、体育館でプロの試合というものを見たことがなかったので、オリンピックみたいな派手なやつじゃなかったけど妙に興奮してしまったw
試合展開の速さとテクニック
フットサルは5対5で戦うスポーツ。サッカーのバスケット版みたいに思ってもらえばイメージしやすいかもしれない。
狭いコートで少人数で戦うスポーツなので、1対1の場面が圧倒的に多い。
限られたスペースでボールを扱うため、足裏でのコントロールが多く、すごく細かいボールタッチから一瞬で抜き去るようなテクニックも見られる。
ブラジル代表のネイマールなどは、フットサル出身らしく、足裏での細かいボールタッチが多い。
逆にいうと、1対1で負けるとアッサリと崩されて失点という場面も多い。攻められていても一瞬でチャンスになることも多いので、目が離せない。
このような展開の速さは、11人制のサッカーよりも確実に見応えがある。
簡単なルールは知っておこう
フットサルには、タッチラインをわっても、スローインではなくキックインで始まる。
バスケのようにタイムアウトも取れて、前半後半でそれぞれのチームで6回以上ファウルをすると、第2PKというちょっと離れた所からのフリーキックになる。
このように、普通のサッカーとは違うルールがあるので、観戦前に少し頭に入れておくとより楽しんで見られる。
今回の富山の代表戦では、会場で配られたパンフレットにそれらのルールが書いてあったので良かった。子どもとの会話のキッカケにもなる。
それでも、タイムアップのブザーをハーフタイムと勘違いしてトイレにいく人が結構いたw
座席選びの注意点
カテゴリー3というゴール裏の席だったんだけど、そのエリア内でもどこに座るかは重要なポイントだ。
前の方であればより近くでプレーが見られるし、後ろの方なら俯瞰的に全体が見渡せる。座る席によって、快適なスポーツ観戦になるかどうかが変わってくる。
今回、結構外れ席に座ってしまったので、みんなはこんなミスしないようにして欲しい。
ゴール裏席の応援
アマとの違いを一番感じたのは、応援団がいるかどうか。
ゴールの真裏は、応援団が立っているので試合が見にくい。日本での試合なので、日本側ゴール裏には15~16人の応援団が、太鼓などを鳴らして立ったまま応援していた。
普通のサッカーの試合でも、ゴールの真裏は応援団の席でそこでみんなで応援しながら応援するのも楽しみの一つ。
ただ今回は座ってゆっくり見たかったので、応援団がいなさそうなアルゼンチン側、それもゴールの真裏を避けて座席を確保した。
しかし、1人だけアルゼンチンを応援する人が現れた。 上の写真の通りゴールへの視野の直線上で、めちゃくちゃ邪魔!スタッフに注意されても、「立って応援する権利がある」と譲らず、1人で太鼓を鳴らして応援を続けている。
正直、めちゃくちゃストレスだった…。
応援の気持ちは分かるけど、せめてゴールの真裏の通路とか、なるべく他の観戦者の邪魔にならない所でやってほしい。立って応援する人は、一番視野を遮らないゴール真裏だろ、普通。
しかも、最初から太鼓とか出して「応援します」って空気を出しておいてほしい。
途中から太鼓を出して、ずっと立ってるとか流石に勘弁…。ずっと立って応援する人だって分かってたら、その周辺には座らないから。
ゴール裏は立って応援する権利があるのかもしれないけど、座って応援する権利もある。お互いが揉めないように、立っての応援はゴールの真裏ってのが、サッカー観戦の共通暗黙ルールなんじゃないだろうか?
あの完全アウェーの中、後ろの人の邪魔をしつつ、折れずに最後まで応援した精神力にはちょっと関心するけども…。
上段の席は手すりが邪魔
前のアルゼンチン応援者が邪魔すぎたので、途中から上段の空き席移動した。
視点が変わるので新鮮な気分で観戦できたのだが、通路にある手すりが結構邪魔。確実に視野に入ってくる。
体育館の構造がそこまで観戦用に作られていないせいだと思うが、富山市民体育館でスポーツ観戦をするなら、手すりが視野に入らないもっと上段の席などを選んだ方がいい。
運営課題
新しい挑戦には、課題はつきもの。それでもどんどん挑戦していって欲しい。
今回フットサル日本代表戦を観戦して、第3者的に感じたことをまとめておいた。何かしら次回以降の参考になると嬉しい。
入場までの行列
直近の雪で仕方なかった部分が大きいが、入場までは大行列。
多くのスタッフがいて、そこまでのストレスは感じなかったが、雪国でのイベントにはこのような天候リスクも付きまとうことを改めて実感した。
冬にイベントを開催する運営側は、今回のような大雪場合の趣味レーションもしておかないといけないなぁ。
ドリンク販売の行列
場内へのペットボトルの持ち込みは禁止で、コップへの移し替えが必要だった。
さらに体育館の自動販売機も使用禁止。飲み物が欲しいときは、売店での購入しか方法がなかった。
しかし、その売店も1ヶ所しかなかった…。かなりの行列になるのは当然で、「コーラ」もすぐに売り切れてた…。
さらに試合が始まったことを告げるようなアナウンスもなかったように思う。ドリンクで並んでた人の大半は、後半開始直後のアルゼンチンの2ゴールを見逃したはずだ。
あの混み具合を見る限り、せめて2ヶ所、もしくはドリンク販売員の増員が必要。紙コップの自販機があればベストなんだけどな。
謎の入場口分け
会場への入場の際に、謎の区分分けがあった。
会場への出入りには、入口にいるスタッフへ入場券を見せなければいけない。
入った後は全く同じ座席へしか行けないのに、なぜか「記者入口」ってのが設けてあった。出るときはそこから出れるのに、そこから入ることは出来ない。
その扉の先が記者しか入れない場所ならその意味は分かるのだけど、今回のような状況ではマジで誰得か分からないシステムだった…。
両方一般入口にして、記者の人には一声かけてもらえば済むんじゃないのかなぁ?
チケット完売なのに席がガラガラ
僕がチケットを購入したときには、一番下のカテゴリーであるゴール裏のチケットがわずかに残っている程度だった。
高めのチケットは完売になっていたので「満席になるんだろうなぁ」と思っていたのだが、空席がかなり目立つ。
招待席?っぽいところには、ほぼ誰も座ってないエリアもある。
これは雪で来れなくなった人がそれだけいたということなんだろうか?それとも、高い席を購入する人は雪の中わざわざ来るようなことをしない、ということなんだろうか?
チケット購入じのあの満席表示は一体なんだったのかと、すごく疑問に思った…。
空いてるなら、いい席で見たい人は結構いたんじゃないだろうか?
富山会場のサービス
スポーツ観戦といえば、会場にグッズ販売とか何かしらのイベントやサービスが用意されている。
今回の富山会場では、次のようなサービスがあった。
記念撮影ブース
記者会見ぽいフォトブース。この前で写真を撮っている人は結構いた。
インスタなどのSNSにもアップしやすいし、気軽に写真を撮りやすくていい。
フェイスペイント
代表選では、よく見かける顔につけるシール。
無料でやってもらえるので、子どもも大人も本当に大勢の人がフェイスペイントをしてもらっていた。
体育館の廊下を歩いている子どもたちは、ほとんど全てやってもらってるくらいの勢いだったw これは田舎だからとか関係あるんかなぁ?車で帰れば、もう公共の場に出なくていいし。
周りに流されて、僕もとりあえず手にシールを貼ってもらった。初体験☆
しっかりこすって洗わんかったら、意外とずっともつもんなんだな、フェイスペイントって。
代表グッズの販売
大規模なブースではないが、日本代表のマフラータオルなどのグッズ販売も行われていた。
まとめ
フットサル日本代表vsアルゼンチン代表。プロのフットサルの試合を初めて見た!
富山でこれだけちゃんと試合が見られるのは嬉しい。
サッカー少年と思われる子どもたちも大勢来ていたのも、ずっとサッカーをやってきた身としては嬉しかった。
日本代表選を含め、今後も富山県で面白いサッカーの試合が見れるようになるには、様々な課題をクリアしてもっと観客が増えなければいけない。
どんどん新しいことに挑戦していこう☆