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富山県高岡が舞台の映画「デンサン」の感想レビューと監督やキャスト、ロケ地情報。

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富山県高岡が舞台の映画「デンサン」

2017年5月5日、ウイングウイング高岡で映画「デンサン」の試写会が行われたので見てきた。

映画「デンサン」のキャッチコピーは「伝統は死んだ」である。

需要の先細り、担い手不足などの問題があると言われる「伝統産業」。その「伝統産業」に焦点を当てた映画「デンサン」とはどのような映画なのだろうか。

実際に初日の試写会を見てきた感想やレビュー、監督やキャストをちょっとまとめてみた。映画を鑑賞する前に簡単に読んでもらえると、さらに楽しめるはずだ。

映画「デンサン」とは

400年の伝統技術の歴史を持つ富山県高岡市を舞台にした映画。

伝統産業、略して「デンサン」。

映画「デンサン」は、製作委員会を持たず、町の実行委員会だけで作られる映画だ。

県内市内の企業協賛のみでは資金が足りず、クラウドファンディングサイトReady forで資金集めを行っている。富山の人間の挑戦に興味があったので私も少額ながら試写会チケットの分だけ協力させてもらった。

伝統産業を守れ!ものづくりの可能性を伝える映画「デンサン」

クラウドファンディングでは、162人から2,343,000円を集めている。同じようにクラウドファンディングで資金を調達した作品に『映画 真白の恋』がある。

映画「デンサン」のストーリーの元

デザイナー青木青木有理子さんのアイデアを株式会社能作の技術と景色盆栽屋さん「品品(しなじな)」のコラボレーションで誕生した「はりねずみの苔盆栽」開発の過程をオマージュしたストーリー展開。

映画「デンサン」のあらすじ

富山県高岡市。12代続く鋳物工場で働いている久遠茂(33)は、親子喧嘩ばかりしていた。父・幸三郎は伝統を重んじており、茂は若い感性を取り入れたプロダクトデザインを作って世界に高岡の技術を発信していきたいと考えていた。しかし、父は守る伝統を重んじ、取り組みに力を貸してくれなかった。茂の憤りは日に日に増していく。

一方、デザイン事務所に勤めている片折恵水(30)。東京都出身のデザイナー。伝統産業が盛んな土地でクリエイティブな仕事をしたいと考えていたが、現実は…。縁もゆかりもない土地に来て、恵水もまた憤りを感じていた。

ある日、茂は先輩の廣田が経営する鉄板焼きの店で、恵水と出会う。この出会いがきっかけとなり、茂と恵水に新しいものづくりがスタートした。ものづくりがきっかけで、二人の距離は近づいていく。

金森監督の挨拶

初日の試写会では、ちょっとだが映画「デンサン」の監督を務めた映像制作会社「富山映像大仏兄弟」を営む金森正晃さんの挨拶もあった。

うろ覚えだが、「伝統という言葉が邪魔をしている」「伝統は高岡市民の中にある」「400年間紡がれてきた想いを元に新しいことに挑戦する、そんな街になればいい」というようなことを話していた。

僕の曖昧な記憶のために間違っていたら申し訳ないのだが、僕は金森正晃監督の話を聞いて、「攻める伝統」の株式会社能作の能作克治社長の話を思い出した。

長年続いてきたことを変えることはとても難しい。「何かを変える」ということは、とてもエネルギーがいることで、当然反発もある。

でも「伝統」は元から「伝統」であった訳ではない。「伝統という言葉が邪魔をしている」という金森正晃監督の言葉に、長年の習慣やレッテルが新しい挑戦を阻むということも多くあるのだろうなと感じた。

映画「デンサン」の監督・キャスト

久遠茂(鋳物職人)西野亮廣
片折恵水(デザイナー)山本真由美
粟島佐智子(粟島産業の一人娘)みひろ
久遠幸三郎(茂の父 鋳物師)渡辺哲
喜多裕二(原型師)エハラマサヒロ
京田友里(デザイン事務所の社長)米田弥央
藤田藤七(問屋)ほんこん
粟島直子(佐智子の母)月影瞳
般若宏太(着色伝統工芸者)石川拓磨
テレビのレポーター金本和幹
スーパーの店長伊藤委裕
廣田かおり(廣田の妻)島香織
千田祐司廣田聡茂の先輩
田中勝(幸三郎の弟子)中島悠
久遠道代(茂の母)南本清美
杉本理絵(恵水の後輩)貞ありさ
嶋谷ひとみ(恵水の後輩)紋川あゆみ

映画「デンサン」のロケ地

映画「デンサン」で使われているロケ地を、映画を見て僕がわかる限りリスト化してみた。もしかしたら間違っている所も、足りない所もあるかもしれないが、もしそういう所があったらこっそりと教えて欲しい。

・高岡大仏
・高岡鉄板焼 ラ・ノワ
・Coffee House Joy
・はんぶんこ
・海王丸パーク
・新湊観光船
・新湊 内川
・射水神社
・株式会社能作の工場
・高岡駅
・雨晴海岸

映画「デンサン」の試写会

高岡ウイングウイングで開催されているプレミアム試写会。

当日券もあるので、興味がある人は見に行ってみよう。1000円で見られるので、損はしないはずだ。

詳しいスケジュールなどは『映画「デンサン」プレミアム試写会の日程と当日券情報』を参考。

映画「デンサン」の感想レビュー

個人的には様々な工夫が見れて面白かった。

恋愛要素のある映画

伝統産業というちょっと重めのテーマ、高岡の地元の人は興味があるかもしれないが、おそらく伝統産業と全く関係ない人には響かない。

一般の人に受け入れられるための工夫なのか、「伝統産業」に「恋愛」の要素が結構入っている。

ヒロインの山本真由美さんは綺麗な人で、お嬢様役のみひろさんも可愛らしい。主演のキングコングの西野亮廣さんもイケメン。

「伝統産業のデンサン」をイメージして見に来た僕は、めっちゃ恋愛映画要素強いなぁと思ったw

「挑戦」のメッセージ

金森正晃監督が最初の挨拶で話していた通り、「挑戦」という要素が結構入っていると感じた。

「400年の伝統」というレッテルを貼られてしまうと、なかなか変化というものを受け入れにくくなる。「今までこうだったから」という言葉で新しいことを拒否する場面を、僕自身も何回も見てきた。

400年続いてきた歴史も、実はずっと同じことを続けてきた訳ではなく、少しずつ変化してきている。周りの環境の変化に対応するためには、そのもの自身も変化しなくてはきっと生き残れない。

そこにもちろん反発はあるのだろうが、正しいかどうかは分からないが「とりあえずやってみる」。そのような挑戦が新しい時代を作り上げてきたように思う。

鋳物の新しい可能性に挑戦する主人公の姿に、少なからず共感した。

またクラウドファンディングでお金を集めてまで作った映画、この映画自体も新しい時代に対する挑戦なのではないかと感じた。

商品への想いを感じる

映画「デンサン」の看板

映画「デンサン」では、はりねずみの盆栽ができるまでの様々な葛藤や挑戦が描かれている。

商品一つとって見ても、めちゃくちゃ多くの人間や技術が合わさって出来上がっている。お金を払えば手に入るのだが、その裏側の出来上がるストーリーまで思考を巡らすととても面白い。

ただ「高い」「安い」ではなく、「これだけの人が関わっていて、これだけの技術が使われているからこの値段なんだろうなあ」と感じることができる。

エンディングで流される映画「デンサン」の看板の製作風景。様々な職人の技が感じられるので、もし展示されている場合はぜひ間近で見て欲しい。

人を動かすのは想い

映画「デンサン」を見て、結局何かを動かすのは「人の想い」なんだと感じた。

新しいことをやろうとすると、必ずと言っていいほど「誰が責任をとるのか?」すなわち「失敗したら誰が損失をかぶるのか?」という話になる。

大小こそあれ、ほとんどの場合、こんな話が出るのではないかと思う。

そんなときに、1人でも「責任をとる」って人が現れないとそれは企画倒れする。

でも逆に言うと、1人でも「責任をとってやる」って人がいれば、物事が進む。

これが挑戦なのではないかと思う。

口では誰でも言えるのだけれど、いざ責任を持って行動に移せるかというと、そこでほとんどの物事が頓挫する。

映画「デンサン」の製作は、お金集めから何からめちゃくちゃ大変だったろうなということは、容易に想像できる。

でも、こうして形として作り上げたことが、僕は本当にすごいことだと思った。

この映画「デンサン」が形として実現したことで、伝統産業や、何かに挑戦する人へ少しでも影響すると思うと、実物として作り上げることの大切さをしみじみと感じた。

まとめ

映画「デンサン」のはりねずみの盆栽

映画「デンサン」。

富山県、高岡に人は特に必見だ。見知った人や土地がスクリーンに映されるだけで、すごく共感する。

誰かと見に行けば、映画を見終わった後の話題が盛り上がること間違いない。

でもそれだけでなく、「新しいことへの挑戦」へのエネルギーももらえるような気がする。

金森正晃監督の初監督作品。個人的には、セリフ以外の効果音「封筒を切る音や波の音など」が、必要以上に大きい気がして、それが計算なのかどうか気になったり、オープニングの音楽の切り方が計算なのかとても気になったりしたが、「新しいことへの挑戦」ということが実感できる作品だった。

この映画を見た人がどのように感じるのか、評論家などからどのように評価されるのか、とても楽しみだ。

2017年の7月に開催される「えんとつ町のプペル展in富山」。すごい個人的な話だが、イベントも何もやったことのない僕の挑戦の一つ。これがあるからか、かなり共感して楽しめた。

映画「デンサン」主演の西野亮廣さんが著者の絵本「えんとつ町のプペル」の光る展示会。少しでも興味がある人は、この挑戦も楽しんで欲しい。

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