富山への移住相談件数、全国4位!想像以上に田舎が魅力的な時代なのか!?

富山への移住相談件数、全国4位!想像以上に田舎が魅力的な時代なのか!?

「富山への移住相談9倍、39位から4位に急浮上」2018年8月26日のYOMIURI ONLINEにこんなタイトルの記事が載っていた。

ヒネクレな僕は、これを見て「何か操作的なことがあったのかな?」と疑いつつ、「都会人にとって田舎の生活というのはそれほど魅力的に映る時代になったのかな?」とも思った。

実際にどういうことなのか、記事を読んで考えたことをちょっとまとめてみた。

目次

移住相談件数の推移

移住相談件数2016

画像引用:YOMIURI ONLINE

主な自治体の移住相談件数の推移は、上の写真の通りだ。

2015年から2016年には、全ての自治体で移住相談件数が増加している。これの理由は、記事にもあるが15年度は除外していた就職・転職に関する相談件数を計上したことが理由だ。

とりあえず数を増やしたってのはどうでもいいのだが、富山の伸び率が明らかにすごい。これは富山県への就職・転職に関する相談件数が他の県よりも多かったと見てもいいだろう。

2015年度に東京・有楽町に開設した「富山くらし・しごと支援センター」での大規模な移住イベントなどの影響も大きいのかもしれない。

移住相談件数上位の特徴

北陸新幹線のルート

画像引用:北陸新幹線とは

移住の相談件数上位は、長野県、新潟県、北海道、富山県、石川県だ。

このうち、3県が北陸新幹線の沿線である。

5位以内に沖縄がないのはちょっと不思議に感じるが、北海道はなんとなく分かる。

新潟については、上越新幹線で約2時間で東京に着くという立地が理由だろう。

つまり東京近辺の人は、2時間前後で関東圏に出られるところで移住先を探しているという仮定が立てられる。

その仮定を元に考えると、東京から一番近い長野県が1位、次に新潟県、富山県、石川県と続く理由に筋が通る。距離が重要な要素なのだ。

石川県が意外と伸び率が低い理由

北陸人からしたら石川県(というか金沢)は、ちょっと別格なワケだが、移住相談件数についてはまさかの富山の方が上位。これはどうしたことだろうか?

これも先ほどの約2時間圏内で移住先を探しているという仮定で、考えれば当てはまる。

金沢は、関東圏だけでなく関西圏からも近そうに見えるが、実際にかかる時間は約3時間なのだ。

北陸新幹線が延長されて関西圏からアクセスも改善されれば、将来的に富山県を抜いていくだろう。

都会の人は、なぜ移住を考えるのか?

移住を考えるということは、今の生活に少なからず不満や不安があるからだ。

移住相談件数は、全国で約21万件。富山県は、約1万2千件と、日本の人口からいうと約1/10000に過ぎないワケだが、移住を考える都会の人はどんな想いなのだろう?

富山暮らしと東京暮らしをして感じたことを書いた、この中にそのヒントはあると思う。

▶︎【富山暮らし、東京暮らし】両方体験して実感した、富山の特徴11個!移住の参考に☆

しかし、今回の移住相談件数から見ると、やはり福島の原発による将来の不安という面もあるのだと思う。原発が原因で、子供と田舎へ移住した人が僕の周りでも実際にいる。

移住者は少なくとも2タイプ

移住者には、どんな人がいるんだろうと考えてみる。

都会と切り離して田舎に完全に住み着くタイプと、田舎に軸足を置いて都会とも繋がるタイプがある気がしている。

田舎は選ぶと仕事を見つけるのがなかなか難しいが、ネット環境が整備されてリモートワークなどが可能になってきた現代。関東での仕事を続けながら、数度の打ち合わせなどで関東に行くと考えると、やはり片道2時間くらいが移住圏内となるのだろう。

富山県は実はかなり住みやすいかも

富山県人である僕はこんなブログを書いていながら、「富山はあんまりよくない」思想が身体に染み付いてしまっている…w

でも、今回は逆に「富山はめちゃいい」視点で考えてみる。

富山県は住みよさランキング2017の50位以内に、8都市も入賞している。

▶︎【住みよさランキング】過去4年と比較!富山は評価ダウン↓50位以内3つ…

富山県の都市が入賞する理由は上記のリンク記事で説明しているが、「住居水準充実度」すなわち「住宅延べ床面積」と「持ち家世帯比率」だ。

富山の家はデカい。そして値段もそこそこで手に入る。

最近衝撃だったのは、東京に言った幼馴染の家と土地の値段。富山県の2倍の値段を払って、半分の広さの家なのだ。

都会には仕事もあるし、その額も田舎の富山よりも高いという。しかしだ、勤続40年間で数千万円も違う訳ではないはず。

都会の持ち家に数千万円分余計に払うくらいなら、田舎でそのお金を稼ぐのに必要な時間をゆったりと好きなことをして生きたい。と僕は思う。

 

富山の水はやはりすごい

最近富山への移住者と話すことがあって、改めて感じたことがある。

それは、富山は水がいいってことだ。

県外で富山の米を食べても、なんかイマイチに感じたという話を聞いた。その人は、その原因は水だと言っていた。

自分としては、見落としていた視点だ。よく考えればそうだよなぁ。

米は炊くと、元の3倍くらいの体積になる。

ということは、ほとんど水だということだ。人間の身体も7割は水だし、野菜なんかもほとんどが水。

1~2時間で3000m級の山がある富山県の水は、やはりすごい。これは、今まで全然気づいてなかったけど、水がいいってことの影響は想像以上にでかい!

まとめ

今回の移住相談件数の推移についての記事。

個人的にはとても興味深かった。完全に田舎人目線で偏見が入っているとは思うが、原発やストレスなどの精神的な病など、もっと人間的に生きることへの価値観というのが現れはじめているのではないかと、ちょっとだけ思う。

好きなことだけしてやっていく、時代は変わって都会でなくても仕事は十分できる、なんてことはまだまだ言えないけども、少しずつは確実に変わっている気がする。

今はネットが出てきて、時代の変化を感じられるとても面白い時代なのかもしれない。

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