丸井グループが試着用の衣料品と靴だけを置く売り場を来春までに10店舗超に増やす。
こんな内容の記事が、2017年8月18日の日経新聞の1面に掲載されていた。
インターネットがしっかりと整備されて通信速度などが向上し、スマホ人口が爆発的に増えたことで、買い物の形がどんどん変化している。丸井グループのこの挑戦はとても面白い。
丸井グループの取り組み
株式会社丸井グループは、ファッションビルの丸井などを傘下に持つ持株会社である。
(ウィキペディア)
富山から東京に行った人のほとんどは、でかいビルに「○|○|」と書かれているのを見て、「おいおい?」と呼ぶのが定番になっているらしい(自分調べ)。
その丸井が、注文は店頭のタブレットやスマホで行い、試着のみの販売店を増やしている。
対象商品は今のところプライベートブランドのみだが、ネットで注文してもらうことで在庫負担を軽減できる。消費者側も商品を持ち帰らなくて済むという利点がある。
大型電気店などでは似たような状況になっているが、アパレル業界でもほぼ似たような流れになると予想してのことだろう。すぐ手元に欲しい人もいると思うが、持ち帰りたくない人も確実にいる。
丸井は注文を受けてから最短2日で配送して、靴の送料は無料、アパレルも3000円以上で無料、さらに返品も受けつけるという。
この実験の結果がどうなるのかとても興味深い。
購買の流れが確実に変わっている
あんな大きい会社が、時代の変化を感じて挑戦をしている。
アマゾンは、Amazonファッションとして試着後の返品無料というサービスを行っている。
→Amazonファッションは試着後の返品無料!実店舗はアマゾンに対抗できるのか?
大手といわれるところは、変化に対応するために実験的にどんどん新しいことを行動に移していく。
東京で流行ったものは、5〜10年後に富山のような田舎にくるといわれたりするが、それでいいのだろうか?都会の大企業が挑戦をしている間に、富山ではどんな挑戦があったのだろうか?
物販の分野では、インターネットが登場してから競争相手が全国や世界になっている。商店街から人がいなくなっているのは、必然的だ。
昔は商店街に行かないと買えないものがあったから行っていたが、今はネットですぐ買える。家まで届けてくれるし、種類も在庫もたっぷりなので、選択肢が実店舗に行くよりも多い。
都会は挑戦している、田舎はどうする?
さぁ、富山を含めた田舎はこの状況にどう対抗すればいいのだろうか?
答えは当然のごとくすぐには出ないけど、何かしら動いて行くしかない。
僕の最近の自分の消費を振り返ると、ネットでは置き換えられない飲食系でしか現金を使っていない。そんな人は結構多いのではないだろうか?
電化製品やゲームなど、多くのものがネットショッピングの方が便利な時代。さらに昔のように三種の神器を誰もが欲しがった時代は終わり、欲しいものも少なくなっている現代。
体験と健康にしかお金が使われない、なんてことも聞くが、自分の行動を振り返るとあながち間違ってない気がする。
今までと同じことを繰り返していてもダメなことは明白。
さぁどうしたもんか、今こそ頭を使うときだ。