富山の企業

能作新社屋の秘密部屋!? 工場見学シークレットツアーへ行ってきた!

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能作の新社屋の外観(冬)

曲がるスズ製品で全国的に有名な、高岡の能作(のうさく)。

カフェやギャラリーに鋳物体験など、富山の産業観光の拠点としてもすごい施設!まだ行ったことのない人は、ぜひ一度は行ってみてほしい。

そんな能作の新社屋に、普段は入れない秘密の部屋がある!

工場がお休みなので、通常では味わえない場所も見られる工場見学シークレットツアーが企画されていたので行ってきた♪

能作の工場見学

能作の新社屋では、事前予約制で無料で工場見学ができる。

僕は以前の能作工場見学は行ったことがあったが、新社屋での工場見学は初めて。

しかも通常は営業日に開催されて職人さんが作業をしているところを見学するのだが、今回は職人さんが休みの日。だから通常では見られない場所も見られる工場見学☆

以前の工場見学の様子
能作工場見学へ行ってきた!

能作工場見学シークレットツアー

能作工場見学シークレットツアーと、通常の工場見学の違いは主に次の3つだ。その他は通常の工場見学と変わらない。

・秘密部屋の見学
・社員食堂の見学
・仕上げ場の見学範囲の拡大

能作の歴史の説明

能作のコンファレンスルーム

工場見学は、コンファレンスルームでの能作の説明から始まる。

パワポやムービーを利用したもので、案内担当の社員さんもかなり詳しく教えてくれる。

能作が錫製品を作り始めたのは、15年前。ずっと昔から行っているわけではない。

仏間などがなくなり高岡銅器の低迷期。2004年から錫に目をつけてはいたが、お客さんから「食器を作って」と要望があったのがキッカケで食器を作り始めた。錫は抗菌作用があり、現在の能作は医療用具も製造している。

錫の抗菌作用を利用して作られた入れ歯ポットなんかは、斬新で面白い。

そのほかにも、錫で作った花器に花をいけると長持ちした、ぐい呑に酒を入れるとまろやかになった、とお客さんからの反応は上々だったようだ。

新しい伝統への挑戦が、現在の能作を生み出している。

能作の錫製品は曲がることが特徴的だが、曲げたときに「キュンキュン」というような音がなる。これは錫鳴き(ティンクライ)と呼ばれる。決して製品が壊れていく音ではないので、能作製品をお持ちの方はぜひ試しに聞いてみるといいだろう。

能作の秘密部屋

一通りの説明が終わるといよいよ、能作の秘密部屋へ!

中へ入ると壁際の棚には、製品がぎっしりと置かれている。

能作の秘密の部屋の棚

能作の秘密の部屋の棚2

これは昔から製造している仏具で、今はもう作らなくなったものもあるので、まさに能作製品の歴史といえる。

そして秘密部屋の真ん中部分には、レディガガの靴を手がけたことでも有名な「舘鼻則孝(たてはなのりたか)」氏の全身の骨をスキャンして真鍮で作り上げたアート作品が!

実際に見せてもらったけど、ピカピカの骨はなんともいえない感じだった。しかもこれ、頭だけで900万だとか...。全身だったらいくらになんだ!? 

さすがにそれは撮影NG!他にも試作品など様々なものが置いてある部屋だった。

昔からの歩みを大事にして、それを部屋にしっかり残しておくってなかなかできることじゃない。それも能作スタイルなのだろう。

能作の食堂

能作の休憩室前の雑誌

続いて見学したのは、能作の社員食堂。

食堂といっても何かご飯を作っているわけではなく、休憩したり食事をしたりする場所だ。

その入り口には、社員が自由に読めるように雑誌がズラリ。社員のためにここまで用意する企業ってあんまりないんじゃないかな?

能作の社員食堂の様子

中は白をベースにした綺麗な造り。窓際のテーブルからグラデーションになっている。

こんなオシャレな社員食堂見たことねーw

しかも社員や職人さんが休憩する場所なので、一番時間をかけて設計したそう。社員を大事にする能作の姿勢は、しっかりと行動にも表れている。

能作の木型

能作の木型の説明

続いては鋳物を鋳造するときに使用する木型の展示室。

能作の木型は入り口すぐの所にガラス越しに展示してあるが、工場見学の場合は展示室の中に入って間近で見られる。

能作の木型の展示品

木型の種類はめちゃくちゃ多い!その種類は約2500だとか...。

木型の素材はホオノキ。現在も使用している木型も展示してあるので、利用するときはその展示場所が抜けることになる。抜けてるときは、「今、使用中ってことだ」。

高岡には、15の木型屋さんがある。展示されている木型に色がついているのは、木型屋さんごとに見分けがつくようにとのことらしい。

鋳物場・鋳造場

能作の鋳物場・鋳造場

続いては鋳物場の見学!

能作の鋳物場・鋳造場の様子

中に入った瞬間に感じるのは、独特の匂い...。日常生活では嗅いだことがない匂いだ。

これは、亜鉛の匂いらしい。真鍮は銅と亜鉛の合金で、熱したときに亜鉛からこの独特の匂いがする。また砂の匂いも混ざっているかもとのことだ。

普段この鋳物場では、10人ほどの職人が作業をしている。扱う金属によって、「銅」や「錫」の看板で作業スペースが分かれている。

能作の鋳物場・鋳造場の錫の加工場の様子

鋳造場の真ん中には炉が置かれている。

能作の鋳物場・鋳造場にある炉

nosaku-ro能作の鋳物場・鋳造場の炉

この穴に溶けた金属が流れてくる。

nosaku-ro能作の鋳物場・鋳造場の溶解棒

溶解した金属をこの棒で混ぜる。

この棒は「溶解棒」と呼ばれ、その重さ5kgとか10kgとか、決して軽いものではない。実際に持ってみるとかなりの重量だった。

なんと職人さんは、この重い溶解棒で2時間くらい混ぜるらしい...。

しかも、炉の周りは夏場は50℃ほどにもなるというから驚き...。超ハードワークや...。

錫ののべ棒

溶かす前の錫ののべ棒にも触らせてもらえた。

のべ棒って金だけかと思ってたけど、錫もちゃんとあるんだね。

仕上げ場

能作の仕上げ場の看板

続いては、仕上げ場と呼ばれる、磨きなどの作業をする部屋の見学。

能作工場見学の注意点

能作の仕上げ場の工場見学では、写真のような注意点がある。

・撮影OK
・フラッシュ禁止
・通話禁止
・施設や物に手を触れない
・見学コース(白線)から出ない
・職人に話しかけ禁止

今回の工場見学シークレットツアーでは、職人さんがいなかったので白線の外まで全て見学が可能だった。

能作の仕上げ場

ここが職人が仕上げを行なっている部屋。

僕が気になったのは、蛍光灯。どこにでもあるような蛍光灯ではなく、むき出しのような状態になっているのだ。

聞いてみると、照明は、スカイツリーの照明デザインなどを手がけている「SIRIUS LIGHTING OFFICE」という所にお願いしたそうだ。照明にもシッカリとしたこだわりがあるとはさすが!

能作の仕上げ場の作業机

これは、仕上げ場の作業デスクの一つ。

木の箱のような椅子に座布団を敷いているのだが、この椅子は職人一人一人の身体に合わせて作っているそう。

辞めたら使えなくなるじゃん!と思ったけど、辞職者はほとんどいないので長く使えるそうだ。とことんまで、従業員想いな会社だ。

能作の商品の出来上がる過程

仕上げ場では、磨きをかけていく過程でどのように商品が仕上がっていくかがわかる。

型から取り出したばかりのものは、砂のあとがついてザラッとしているが、磨きをかけていくとピカピカになっていくのが分かる。

能作、ピッカピカのドラえもん

ピッカピカのドラえもんも置いてあった。

家で調べてみたら、これはドラえもんタンブラーになるっぽい。ドラえもんの風鈴があるのは知ってたけど、まさかタンブラーにするとはwww

仕上げ場の木軸

仕上げ場の真ん中に置いてあった、大量の謎の木。

これは磨くときに商品を支える木軸。機械と木軸で商品を挟んでそれを回転させて、磨いていくのだ。

能作の求人情報

富山県の工業系の中小企業は、人が全然取れなくて困っている。完全な売り手市場になっていて、理工学部の学生なんかは引く手数多な状況だ。

能作って人の採用に困ってたりするのかな?と思って、ちょっと聞いてみた。

すると、全国から応募があるらしい。また小さい頃に能作の工場を見学した子ども達が、大きくなってから就職してくれるようなこともあり、採用には全然困っていないそうだ。

実際に仕上げ場で働いている職人の平均年齢は32歳。20代が大半だという。

工業系の職人って、高齢者ばっかりで将来の担い手がいないってイメージが強かったんだけど、能作はそれには当てはまらないっぽいな。

まとめ

能作新社屋のエントランスホール

能作新社屋の工場見学シークレットツアー。

通常じゃみられないモノを沢山見られてかなり楽しかった☆

でも、知れば知るほど、能作がいかに従業員のことを想っているかを実感した。離職率がかなり低いのも、そこらへんに理由があるのだと思われる。

ここまで従業員想いの企業だと、能作の産業観光や広報の関係で何か一緒にお仕事できんかなぁ、なんて思ってしまったよw

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