- 富山にある日本酒を全部知りたい!
- 富山の日本酒のオススメは?
- 富山でしか買えない日本酒はある?
- 通販でも手に入る日本酒は?
以前日本酒を造っていて、富山のほぼ全蔵の日本酒を呑んだことがある僕がこれらの疑問を解消します。
水が美味しい富山県は、必然的に日本酒も美味しいです。
せっかく富山県に出張や観光で来たのであれば、美味しい地酒を楽しんでいってください!
- 富山県の日本酒の全酒蔵20&日本酒
- タイプ別の富山のオススメ日本酒
- 富山でしか買えない地酒とネットで買える地酒
- 日本酒の基本情報
富山の日本酒について徹底的に紹介している1万文字以上の記事ですので、目次リンクを活用してください。
富山でしか買えない日本酒
富山に来たのであれば、通販では売っていない「富山でしか買えない日本酒」を購入したいですよね!
時代の流れとともに小さい日本酒の酒蔵でも通販を始めるところが増えて、富山でしか買えない地酒はかなり減ってきています。
調べてみたところ、ネット通販で手に入らなそうな富山の日本酒蔵は次の4つです。
-
千代鶴酒造
- 有澤酒造店
- 黒田酒造
「千代鶴」という名前の日本酒は、他の県にもあり楽天などで販売しているので間違わないように。
清都酒造場の「勝駒(かちこま)」も本当は地元でしか手に入らないのですが、転売の形でありえない高値で販売されています…
ちなみにJR富山駅から徒歩5分で行けて、僕がよく利用している酒屋は「リカーポケットみずはた」です。
通販で買える富山の日本酒
日本酒は重いので、わざわざお店まで買いに行かなくてもいいインターネット通販での購入が便利です。移動時間も交通費もかかりません。
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日本酒のサブスク
日本酒は各都道府県ごとに銘柄がかなり沢山あり、色々と試すのはなかなか難しいですよね?
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プロ厳選のおすすめ日本酒「saketaku」
様々なメディアにも取り上げられているので、日本酒好きは一度試しておいて損はないサービスです。
富山の日本酒|タイプ別おすすめ4選
タイプ別におすすめの富山の日本酒を4つ選んでみました!
どの日本酒を買おうか迷っている人は参考にしてください。
サラッと呑める!すっきり日本酒好きにオススメ
銀盤米の芯(銀盤酒造)
山田錦他(精米歩合35%)の純米大吟醸。
辛口だけど口当たりがすごく綺麗でさらっと吞めます。
わりと値段が高いので酒だけでゆっくり味わって呑むか、刺身などのあまり味の強くないツマミと一緒に冷やで呑むのがおすすめです。
味が飛んでしまうので、間違っても燗などしないように。
都会でも人気!やや甘口の日本酒好きにオススメ
羽根屋 翼(富美菊酒造)
富山県産五百万石(精米歩合50%)の純米大吟醸。
富美菊酒造のブランド「羽根屋」。やや辛口なのに甘い香りと口当たりで呑みやすいです。
JALのファーストクラスラウンジでも提供された日本酒。
ガッツリヘビー!重めの日本酒好きにオススメ
蔵出し生原酒(三笑楽酒造)
山田錦・五百万石・はなえちぜん(精米歩合67%)の生原酒。
三笑楽は富山の山奥で作っているからなのか、しっかりとした味でガツンときます。
水を加えていない原酒だと、アルコール度が高く、より分かりやすいです。原酒はアルコール度数が18%以上とかなり高めなので、軽い日本酒が好きな方は注意!
女子でも呑める!さっぱり甘い日本酒好きにオススメ
ECHOES エコーズ(玉旭酒造)
国産の酒米(精米歩合60%)を使い、丁寧に作り上げた酒母搾り純米生原酒。
酒母(しゅぼ)の状態で搾る珍しい日本酒です。生原酒なのにアルコール分は12%と低く、かなり酸味の強い味わい。
富山の典型的な辛口の日本酒よりも、白ワインに近い味に仕上がっています。
日本酒度も-55%とかなり甘いお酒なので、日本酒が苦手な女性にも、白ワインが好きな人にも試してもらいたい独特の日本酒です。
▶︎【玉旭 エコーズ(ECHOES) 口コミレビュー】酒母搾りがクセになる☆
富山の日本酒|新旧前蔵元リスト&マップ
20年以上前は、富山県内に25の酒蔵がありました。
しかし2022年2月の時点では20蔵に…。日本酒の消費量の減少とともに、酒蔵はどんどん減っています。
資金のある蔵元はネット販売や海外への販売に活路を見出していますが、家族経営のような小さな蔵元は厳しい状況…
日本酒作りの担い手不足問題と日本酒自体の消費量の減少で、今後もっと減っていくことが予想されます…
しかし一部では、勝駒のように「富山でしか呑めないという限定の価値」がつき、一般市場ではプレミア価格になりなかなか手に入れられないという状況も。
今まであった日本酒蔵と、現在も営業している日本酒蔵は次のとおりです。
- 枡田酒造店【富山地区】
- 富美菊酒造【富山地区】
- 吉乃友酒造【富山地区】
鷹泉酒造【富山地区】- 福鶴酒造【富山地区】
- 玉旭酒造【富山地区】
- 林酒造場【魚津地区】
- 皇国晴酒造【魚津地区】
- 銀盤酒造【魚津地区】
- 本江酒造【魚津地区】
宮崎酒造【魚津地区】- 千代鶴酒造【魚津地区】
有澤酒造場【魚津地区】- 清都酒造場【高岡地区】
藤波酒造【高岡地区】- 高澤酒造場【高岡地区】
戸出酒造【高岡地区】日本晴【高岡地区】- 黒田酒造【砺波地区】
- 若鶴酒造【砺波地区】
- 吉江酒造【砺波地区】
- 立山酒造【砺波地区】
- 若駒酒造場【砺波地区】
- 成政酒造【砺波地区】
- 三笑楽酒造【砺波地区】
- 白岩【立山町】
富山の日本酒|全蔵を紹介します
引用:富山県酒造組合
現在まだ日本酒を造っている富山県内の20の日本酒の蔵元を紹介します!
酒蔵の掲載順は、あくまで住所の地区順でありオススメ順ではありません。
詳しい酒蔵の場所が気になる人は、次のGoogleマップを参考にどうぞ。
ちなみに富山県内の地酒を少量ずつ気軽に飲み比べしたい人は「いやしの薬箱」がオススメです。
富山県だけでなく全国の日本酒を楽しみたい人は、サブスク「saketaku」がオススメ!
桝田酒造店(ますだしゅぞう)【富山市】
銘柄:満寿泉(ますいずみ)
明治26年(1893)に北海道で創業後、出身地である富山県の岩瀬に戻ってくる。「満寿泉」というめでたいブランド名で、お祝いの品としてもよく選ばれている人気の日本酒。オシャレな限定干支ボトルやワインボトルに詰めた日本酒なども提供。
海外販売にも力を入れていて、リンク8888などの一味変わった日本酒も造っています。
富山県内16の酒蔵の酒で作った「富山ブレンド」もここで造られており、富山の日本酒を引っ張っていっているイメージがある酒蔵です。
▶︎【沙石(させき)】岩瀬の観光客必見!満寿泉が呑めるオシャレな立飲み屋☆
富美菊酒造(ふみぎく)【富山市】
銘柄:羽根屋、富美菊
大正5年(1916)創業。品評会での金賞多数。全てのお酒に大吟醸並の手間暇をかけて醸すという理想を掲げている。おすすめ四選で紹介した「羽根屋ブランド」の日本酒も製造販売している。
辛口でキレイな口当たりの日本酒が多く、富山よりも全国的に有名な印象。
2019年には「羽根屋 純米大吟醸50 翼」が、ANA国際線ビジネスクラスの日本酒セレクションにも選ばれているほどです。
吉乃友酒造(よしのとも)【富山市】
銘柄:よしのとも
昭和40年(1965)代より、他社に先がけて純米酒の製造を開始。「純米酒なら富山で一番」を目指し、純米酒にこだわっている。富山では根強い人気。
若い杜氏を中心に、呉羽の梨を使った日本酒など挑戦する日本酒も作っている。
婦中町の田んぼなどが多いエリアにある酒蔵で、大きな煙突から煙が上がっていると「酒米を炊いているのかな?」とちょっと気になってしまいます。
福鶴酒造(ふくつる)【富山市】
銘柄:風の盆(かぜのぼん)
嘉永元年(1847)創業、「おわら風の盆」で有名な八尾町にある。伝統の技と妥協を許さないこだわりで、創業以来良質な酒造りを続けている。
玉旭酒造(たまあさひ)【富山市】
銘柄:おわら娘
文化5年(1808)創業と伝えられる県内有数の酒造所。顔の見える酒造りを心がけ、消費者と酒米の稲刈りや田植えなども行っている。
酒母絞りという変わった製法で作ったワインのような独特の日本を販売しており、個人的にはかなり好き。
他にも「ショートケーキ」「MOTHER」「GRANDMA」など、面白い日本酒を造っており、従来の日本酒にとらわれすぎない姿勢に好感を持てます。
林酒造場(はやし)【朝日町】
銘柄:黒部峡(くろべきょう)、林(りん)
寛永3年(1626年)創業で、約400年の伝統と英知を結集した昔ながらの寒造り。蔵人杜氏の一心の自戒により真心こめて芳香美味に醸している。
黒部峡蔵しぼりは、無濾過でスッキリした味わい。富山の刺身にも合います。
林は、旧大沢野にある高級宿「リバーリトリート雅樂倶」のレストランでも提供されている日本酒。まろやかで呑みやすい地酒です。
有澤酒造店(ありさわ)【上市町】
2020年3月で廃業、白緑は父が好きなお酒だったのに残念…
銘柄:白緑(しらみどり)
創業年度など不明。富山の駅前が綺麗になる前に、「初音(はつね)」という僕の中で一番最高だと思う居酒屋に置いてあって、店のおばちゃんが熱燗で出してくれた白緑が最高だった。「初音」はなくなったが、どうやら富山駅前CICビルB1Fのちょい呑み居酒屋「あらさん」で呑めるようなので、気になる方は富山駅のすぐ目の前なので行って味わってみてほしい。
有澤酒造店
住所:富山県中新川郡上市町北島40
TEL:0887-33-2117
皇国晴酒造(みくにはれ)【黒部市】
銘柄:幻の瀧(まぼろしのたき)
明治20年(1887)創業。時代の流れを取り入れながらも、昔ながらの手法を大切に、「毎日気軽にのんでいただける美味しいお酒」を心がけ酒造りに取り組む。
幻の瀧は「まぼたき」と呼ばれて、酒好きに愛されている地酒。
袋吊りは雑味がなくスゥーっと入ってくる日本酒で大好物!でも生原酒でかなり強いお酒なので飲みすぎには注意です。
▶︎【幻の瀧 蔵開き】黒部の皇国晴酒造で日本酒のイベント☆蔵見学も可能!
銀盤酒造(ぎんばん)【黒部市】
銘柄:銀盤
明治43年(1910)に醸造を始める。黒部川扇状地湧水群の名水を仕込み水とし、酒造好適米山田錦を惜しみなく磨き、日本酒の研究を重ねる。
本江酒造(ほんごう)【魚津市】
銘柄:北洋(ほくよう)
大正14年(1925)に、宮内吉次郎により富山県魚津市本江にて創業。当時、地元魚津港が鮭鱒船団で賑わう北洋漁業の船団基地であったため、銘柄を「北洋」と命名。のどごしがすっきりとして富山湾で獲れる新鮮な海の幸に合うお酒。
親が好きなので、我が家でも結構呑むことの多い日本酒。袋吊生原酒は、雑味のない日本酒でおすすめ!
小さい酒蔵で丁寧に造っているというストーリーが、さらに日本酒を美味しく感じさせます。
千代鶴酒造(ちよづる)【滑川市】
銘柄:千代鶴
明治7年(1874)頃の創業。江戸末期から桜井酒として愛好され、裏の田んぼに丹頂鶴が折々舞い降りたことから酒の銘柄を「千代鶴」と命名。早月川の清冽な伏流水、名水百選の穴谷の霊水など全国有数の名水が湧き出る恵まれた地域に立地。それら名水を仕込み水とする。また米は富山県産にこだわり、この土地ならではの名酒を目指して酒造りに取り組む。家族経営の小さな酒蔵。
ゆずスパークリングSHUSHUなど、女性でも気軽に呑めるような日本酒も作っています。
またクラウディサワーなどちょっと変わった日本酒や、限定販売の「恵田(エデン)」など人気です。
高澤酒造場(たかさわ)【氷見市】
銘柄:曙(あけぼの)
明治5年(1872)頃にこの地でどぶろく造りを手掛けたのが当酒造場の始まり。一麹、二酉元、三造りの基本を守り、品質第一に酒造りに取り組んでいる。富山県内の酒蔵で唯一、昔ながらの「槽搾り」を守り伝えているのが大きな特徴。醪(もろみ)を入れた袋自体の重みで自然に搾られるため、口当たりがやさしく、繊細な味わいの酒になる。
清都酒造場(きよと)【高岡市】
銘柄:勝駒
日露戦争から帰還した初代の清都慶介が明治39年(1906)に創業。戦勝を記念して勝駒と命名。「富山でいちばん小さな造り酒屋」をモットーに、地元高岡の銘酒として親しまれてきた。
代表銘柄の勝駒は全国的にもかなり有名で、入手困難な日本酒。地元民でも抽選などじゃないと買えないほど。
戸出酒造(といで)【高岡市】
銘柄:勝鬨(かちどき)
江戸時代後期、この地で酒造りをしていた上杉屋の後を受け、明治23年(1890)創業。秘境五箇山に源を発し、豊穣な砺波平野を流れる庄川。その伏流水と越中の好適米「五百万石」により醸し出されるすっきりと口当たりの良い手造りの酒。
戸出酒造有限会社
住所:高岡市戸出町三丁目8番7号
TEL:0766-63-0027
黒田酒造(くろだ)【小矢部市】
銘柄:北一(ほくいち)
明治20年(1887)創業。「北陸で一番であれ」との願いを込めて「北一」と命名。地元小矢部の米と水を使って、創業当時からの名前を絶やすことなく酒造りに取り組む。
若鶴酒造(わかつる)【砺波市】
銘柄:若鶴
文久2年(1862)の創業。2013年、に「苗加屋」ブランドをリニューアル。「純米吟醸」、「特別純米」は、無ろ過・生酒・原酒にこだわり、濃醇でありながらも旨みとキレを併せ持つ。淡麗辛口一辺倒の風潮に飽きた方や、いい酒を少量だけ飲みたい方、また燗酒の香りが苦手な方におすすめの酒。ウイスキーも作っている。
若鶴は予約すれば酒蔵見学も可能。油田駅のすぐ近くなので、電車で行けば日本酒もウイスキーも呑めますw
クラウドファンディングで1,000万円以上集め、施設内の三郎丸蒸留所で本格的なウイスキー造りなどもしており活動的。
代表の稲垣さんはめちゃくちゃいい人で、酒やウイスキーが好きなことがひしひしと伝わってくるお方。富山でも注目の酒蔵です。
▶︎【若鶴蔵祭り】イベント内容や駐車場!利き酒や酒蔵見学ツアー☆
吉江酒造(よしえ)【砺波市】
銘柄:太刀山(たちやま)
昭和23年(1948)創業。富山県の象徴霊峰太刀山にちなんで「太刀山」と命名。全国でも珍しい杜氏(とうじ)を雇わない蔵元杜氏。蔵を閉じようと家族会議を行っている最中、横ですやすや眠っていた娘の寝顔を見 て、「この娘に自分の造った酒を持たせて嫁がせたい!」と考え、ひたすら頑張ってきた。娘は酒を持って嫁ぎ、息子が酒造りのために蔵入り。そんなストーリーのあるお酒。
若駒酒造(わかごま)【南砺市】
銘柄:若駒
南砺市井波の瑞泉寺の門前町に、明治22年(1889)創業。天までかけのぼる天駒のように広く親しまれ愛されるようにと「若駒」と命名。
彫刻の街井波の雰囲気のある通りにある酒蔵。
店内にはたくさんの銘柄が置いてあり、彫刻体験で作ったお猪口で試飲させてもらいました!
成政酒造(なりまさ)【南砺市】
銘柄:成政
明治27年(1894)創業の小さな蔵。戦国時代越中の国主であった武将、佐々成政にちなんで「成政」と命名。日本で初めて基金による酒造り「成政トラスト吟醸の会」を始めた。良い酒を造りたいという造り手の希望と多少のお金を出しても極上の酒が飲みたいという消費者の欲求が噛み合い実現。「自分たちのお酒を」と地元の有志十数人で始まったものが、現在700余名の会員を持つまでになっている。
三笑楽酒造(さんしょうらく)【南砺市】
銘柄:三笑楽
明治13年(1880)創業。富山県南西部に位置する五箇山は、急峻な山々と深い谷が続き、冬の積雪は2メートルを超える豪雪地帯で、秘境と呼ばれた。五箇山の厳しい気候風土は、三笑楽の味の大事なエッセンス。雪崩から集落を守るために守り継がれてきたブナ原生林からわき出す仕込み水、厳しい冬の寒さ、日本有数の降雪量が育む酒。
ガツンとくる日本酒が飲みたいときにチョイスする地酒。
ほんとは山のツマミに合わせればベストなのですが、海の幸にも合います。
白岩(しらいわ)【立山町】
銘柄:IWA5
2021年秋に富山県立山町に完成した新しい日本酒蔵。
フランスのシャンパン「ドンペリニヨン」を28年間作ったリシャール・ジャフロワ氏が作る日本酒は、世界からの注目度も高い。
ただしその分かなり高額な日本酒なので、気軽には呑めないかも…
立山酒造(たてやま)【砺波市】
銘柄:立山
天保1年(1830)創業。富山県内の居酒屋で置いてないところはない位の知名度。
テレビCMなどもバンバン放送して、東京の酒屋でも売られているほどの販路を持っている。お祝いごとなどでもらうことも多い。比較的手頃な値段で手に入るので、日常的に呑んでいる人も多い。
富山の日本酒組合に属していないので、県内の日本酒イベントなどには参加していないが全国的には知名度も高く人気。
日本酒の種類
日本酒の種類はたくさんあるように感じますが、搾り方や火入れの仕方など、様々なモノを組み合わせて呼んでいるだけです。
基本さえ押さえておけば、意外と簡単に「お、日本酒わかってるな!」と言われるはずですw
純米酒と醸造酒の違い
純米酒と醸造酒の違いを把握しましょう!
純米酒
水と米のみで作られた日本酒。
醸造酒
水と米に醸造アルコールが加えられた日本酒。
醸造アルコールとは食用に用いられるアルコール分(エタノール)のこと。純米で作るよりも安く作れるので、昔は量を水増しするためにも用いられました。
しかし最近では、防腐や香りづけ、飲み心地の調整のためにわざと少量付加する場合もあります。
吟醸と大吟醸
吟醸と大吟醸の違いは、作り方と精米歩合(せいまいぶあい)の違いです。
※精米歩合については、次の「米」についての項目で説明します
吟醸(ぎんじょう)
低温でゆっくりと発酵させる吟醸作り(ぎんじょうづくり)という方法で作られた日本酒。
大吟醸(だいぎんじょう)
吟醸酒の中でも特に品質の良い日本酒。
原酒、生酒、生詰、生貯、ひやおろし、無濾過
原酒(げんしゅ)
水で調整していない日本酒。
通常日本酒は水を加えて(加水)アルコール度数などを調整するのだが、原酒は水を加えない。そのため普通の日本酒のアルコール度数は15%ほどなのに対して、原酒は18%以上と高くなる。
生酒(なまざけ)
火入れしていない日本酒。
通常日本酒は火入れ(熱処理)を2回して菌を殺して発酵を止める。しかし生酒は火入れをしないので菌が生きたままで発酵し続ける。冷蔵庫などの冷たい場所で保管した上で、早めに飲まないと味が変わってくるが、その分フレッシュな味わいを楽しめる。
生詰(なまづめ)、生貯(なまちょ)
火入れ(熱処理)が1回のみの日本酒。
生詰は貯蔵前に、生貯は瓶詰めする時に火入れをした日本酒のこと。
ひやおろし
生詰の一種で、春にできた酒を火入れしてから夏の間貯蔵し、秋から冬の寒い時期に火入れせずに瓶詰めした日本酒のこと。
無濾過
濾過(ろか)を行っていない日本酒。
通常日本酒はしぼった後に濾過を行い味の調整を行うが、無濾過はそれを行わない日本酒のこと。
日本酒に使われる米
続いては日本酒作りに使われるお米についてです。
米の種類
富山県で日本酒作りに使われる酒米は主に次の4つです。
- 山田錦
- 五百万石
- 富山錦
- 雄山錦
山田錦は吟醸や大吟醸に使われる値段の高いお米。
五百万石は一般的な全ての日本酒に使われる山田錦に比べてリーズナブルなお米。
富山錦や雄山錦は富山県で独自に開発されたお米で、富山ならではの珍しいお米。
本数限定だが、富山県のブランド米「富富富(ふふふ)」も日本酒に利用されました。
精米歩合
精米歩合(せいまいぶあい)
日本酒を作るときに、酒米をどれくらい削るかとういう割合。一般的に多く削れば削るだけ雑味がなくなり、綺麗な味になる。
吟醸と大吟醸の違いは、精米歩合。一般的に、吟醸は60%以上、大吟醸は50%以上です。
酒米は心白と呼ばれる米の中心部を使うほど、香りが高くなり雑味も減っていきます。
まとめ
富山県内の日本酒の酒蔵についてまとめてみました!
全国的にも知名度の高い「立山酒造」は組合に属していません。組合に入るには組合費なども必要だからと言われています。
組合に属すことでイベントなどにも参加できるし、少なからず販路や告知の部分で有利になることも多いです。しかし立山酒造のように、あえてそのメリットを選ばずに全部自分でやるという蔵元もあります。
一方で酒好きの有志が出資する形で、出資者しか手に入らない「みゃあらくもん」のような日本酒もあります。日本酒好きの有志の心をくすぐる完全限定生産の日本酒。
これからの日本酒はどうなるのか?消費者として富山の日本酒の行く末も楽し みです。
自分の好み・呑む場所・人・雰囲気で日本酒の味は大きく変わったりします。
富山にたくさんある日本酒の中から自分のお気に入りを見つけて、自慢気に話してくれる人が増えると嬉しいです。
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