【住みよさランキング2018】2017年と比較!評価方法変更で富山ガタ落ち

東洋経済新報社が全国の都市を対象に毎年公表している「住みよさランキング」。2018年のランキングが発表された。

2017年は50位までに富山県の都市が8つもランクインしていたが、2018年は5つに減少。しかも順位もガタ落ち….。

なんでなんだ!?

目次

富山の都市のランキングが落ちた理由

2018年の住みよさランキングで富山県内の都市の順位が落ちた理由…

それは、評価方法が変更されたからだ!

変わったのは次の2つ。

(1)保育施設定員数-待機児童数が、年少人口増減率に変わった。
まぁ、普通に考えてそうだよね。待機児童数だと、田舎で子どもが少ない地域のポイントが必然的に上がっちゃうから。

(2)飲食料品小売事業所数(可住地面積当たり)の評価基準が追加
飲食料品がいかに入手しやすいかという観点が追加された。

以前の評価基準よりも、より現実的な住みよさを反映したランキングに変わったように思う。

住みよさランキングのランク付け方法と変更点

住みよさランキングは、公的統計をもとに、「安心度」「利便性」「快適度」「富裕度」「住居水準充実度」を元にランク付けしている。

それぞれの項目がどの公的統計をもとにしているかは次の通りだ。そこまで詳しく知りたくない場合は読み飛ばしてほしい。

変更点は、赤の太文字になっている。

 

安心度

(1)病院・一般診療所病床数(人口当たり)
2016年10月1日現在:厚生労働省「医療施設調査」

(2)介護老人福祉施設・介護老人保健施設定員数(65歳以上人口当たり)
2016年10月1日現在:厚生労働省「介護サービス施設・事業所調査」

(3)出生数(15~49歳女性人口当たり)
2016年度:総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態」

●保育施設定員数-待機児童数(0~4歳人口当たり)
2015年10月:厚生労働省「社会福祉施設等調査」、2015年4月:厚生労働省「保育所関連状況取りまとめ」

(4)年少人口(0〜14歳人口)増減率
2017年1月1日÷2014年1月1日:総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態」

 

利便度

(5)小売業年間商品販売額(人口当たり)
2016年6月:総務省・経済産業省「経済センサス活動調査(商業統計)」

(6)大型小売店店舗面積(人口当たり)
2017年5月:東洋経済新報社「全国大型小売店総覧」

(7)飲食料品小売事業所数(可住地面積当たり)
2016年6月1日:総務省・経済産業省「経済センサス活動調査(商業統計)」

 

快適度

(8)汚水処理人口普及率
2017年3月末:国土交通省・農林水産省・環境省「汚水処理人口普及状況」、各都道府県資料

(9)都市公園面積(人口当たり)
2016年3月末:国土交通省調べ

(10)転入・転出人口比率
2014~2016年度:総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態」

(11)新設住宅着工戸数(世帯当たり)
2014~2016年度:国土交通省「建築着工統計調査」

 

富裕度

(12)財政力指数
2016年度:総務省「市町村別決算状況調」

(13)地方税収入額(人口当たり)
2016年度:総務省「市町村別決算状況調」

(14)課税対象所得額(納税者1人当たり)
2016年度:総務省「市町村税課税状況等の調」

 

住居水準充実度

(15)住宅延べ床面積(1住宅当たり)
2013年10月1日:総務省「住宅・土地統計調査」

(16)持ち家世帯比率
2015年10月1日:総務省「国勢調査」

 

評価方法

15指標16指標それぞれについて平均値を50とする偏差値を算出し、それらを平均して「安心度」「利便度」「快適度」「富裕度」「住居水準充実度」の部門ごとの評価、および総合評価を行っている。また、市町村合併のあった市については、転入・転出人口比率など整備不能なデータを除いて算出している。

住みよさランキング2018

これが2018年度の住みよさランキングだ。富山県の都市は赤くしてある。

東洋経済住みよさランキング2018(1~25)

東洋経済住みよさランキング2018(26~50)

画像引用: 最新版!「住みよさランキング2018」トップ50

2017年の住みよさランキングとの比較

昨年のランキンングとどこまで変わったのか気になったので比較してみよう。

2017年と2018年の住みよさランキングでの、富山の都市の順位の変動は次の通り。

・砺波市 24位(↓22)
・黒部市 31位(↓14)
・滑川市 38位(↓22)
・小矢部市 43位(↓18)
・射水市 48位(↓26)

・魚津市 50位圏外(前回6位)
・富山市 50位圏外(前回36位)
・高岡市 50位圏外(前回48位)

富山の全ての都市が順位を軒並み落とした…。

今年ランクインした富山の都市について、詳細を2017年の住みよさランキングと比較してみた。

総合評価は偏差値、それ以外の安心度などは順位になっている。

砺波市(富山)

  総合評価 安心度 利便性 快適度 富裕度 住居水準
充実度
2017 57.59 224 10 294 432 30
2018 55.23 534 47 278 407 30
-2.36 -310 -37 16 25 ±0

黒部市(富山)

  総合評価 安心度 利便性 快適度 富裕度 住居水準
充実度
2017 55.58 279 483 97 223 34
2018 54.79 523 525 70 200 34
-0.79 -244 -42 27 23 ±0

滑川市(富山)

  総合評価 安心度 利便性 快適度 富裕度 住居水準
充実度
2017 55.64 105 264 379 319 33
2018 54.30 322 359 315 301 33
-1.34 -217 -95 64 18 ±0

小矢部市(富山)

  総合評価 安心度 利便性 快適度 富裕度 住居水準
充実度
2017 57.59 224 10 294 432 30
2018 54.22 181 373 542 405 7
-3.37 43 -363 -248 27 23

射水市(富山)

  総合評価 安心度 利便性 快適度 富裕度 住居水準
充実度
2017 55.07 44 442 513 464 7
2018 54.12 265 337 170 360 68
-0.95 -221 106 343 104 -61

新しい評価基準が加わった「安心度」や「利便性」は、かなり激しく順位が変動しているのが分かる。

まとめ

ランキングって、分かりやすくていい。

住みよさランキングで結果が良かったからといって、移住者が多くなるわけでは決してない。でも上位にランクされるとなんか嬉しいし、下がるとなんか寂しい…。

個人的には、富山は地震などの災害も少ないし、水も食も美味くて、住みやすいと思う。

でも全国に住んだ経験があるわけではないし、他県と比べるとどうかは分からない。実際にどこに住むかは『暮らしやすさって一体なんだ?市民目線で真面目に考えてみた』にも書いたように、生まれ故郷だったり、仕事の関係だったりが大半だ。

住みよさランキングは、あくまで参考に。自分の感覚を信じて住むところを決めよう☆

 

東洋経済住みよさランキング2018(1~25)

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