ココに注意
2022年の越中八尾おわら風の盆は縮小開催のため、深夜の街流しの開催はありません。
深夜1時、交通規制も解除された夜中に特別な「おわら風の盆」が見られる!
周りの数人から「おわらは、23時以降からが一番いい!」と聞いていた。
行ってみたいとは思っていたが、JR高山線は深夜1時前に富山行きの帰りの終電が終わる。
- 何にもやってなかったらどうしよう
- あんまり面白くなかったら始発までの時間どうしよう
このようなハードルからなかなか一歩を踏み出せずにいる人は結構いるんじゃないだろうか?
深夜の時間帯の「越中八尾おわら風の盆」について分かったことをまとめてみた!
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長々と記事を読む時間がない人のために、深夜のおわら風の盆について分かったことを箇条書きにしてみた。
- めちゃくちゃ空いてる
- 年齢制限で本祭で踊れないベテランが登場する
- すげ笠を脱いで自由なスタイルで踊っている
- 交通規制解除で近くまで車で行ける
- ゆっくり写真が撮れる
深夜のおわら風の盆|交通規制解除
越中八尾おわら風の盆に車でいく場合、交通規制がかかっていて会場から遠い有料駐車場に車を停めて行かなければ行けない。
車で行ってもいいけど、駐車場から駐車場までのシャトルバスの運行は23時まで。深夜のおわらを見ようと思うと、結局歩いて駐車場まで帰らなければならない。それなら電車で行って酒も呑めた方がいい、と思っていたからだ。
しかし!
おわらの交通規制は25:00まで!
もちろん越中八尾の中心部へは車では行けないけど、すぐ近くまで車で行くことができる。
僕の家から越中八尾までは車で片道約30分。深夜のおわらへ行っても、特に何もなければそのまま帰ってこればいいだけ。
これなら行きやすい!
深夜のおわら風の盆|混み具合
深夜2時半ごろの越中八尾の町。
人だかりがあるところは、おわらの町流しが行われているところだから探しやすい!
深夜の八尾おわら風の盆の特徴
おわら風の盆は基本的には23時に終わる。しかし23時以降も町流しで踊っている人たちがいる。
越中八尾おわら風の盆の公式HPには、次のように書いてある。
おわら風の盆行事はどの町内も午後11:00までで終了いたしますが、地方を中心に、午後11:00以降も気の合った5~10人の同士が自然に集まり、町を流し歩くこともあります。
行事終了後のため、必ずあるわけではありません。また、深夜の町流しが行われたとしても、混雑している場所や騒がしい場所は避けて通りますので、どこの町内でも見られるというわけではありません。
深夜のおわらの特徴は、僕が見た感じ次の5つ。
- すげ笠を脱いでいる
- 浴衣が別々
- ベテラン女性のおわら
- 女性の胡弓、唄い手
- 酒に酔っている
すげ笠を脱いでいる
正式な時間以外のおわらの踊り手たちは、すげ笠を脱いでいる人が多い!
すげ笠をかぶって踊る姿は、男性も女性も顔が見えなくてそれがいい雰囲気を出している。しかし、すげ笠を取って踊っている姿も人間味が出ていていい。
浴衣が別々、ベテラン女性、女性の胡弓・唄い手
23時以降になると町内の揃った浴衣ではなく、一人一人別々の浴衣でおわらを踊っている人がほとんど。
そして話によると、深夜の時間帯には26歳以上の既婚の女性や、女性の胡弓や三味線、唄い手などが出現するそうだ。
ルールで作られた町内の揃った浴衣でのおわらもいいけど、人間の本能の部分のおわらが出てくるのが深夜の時間のおわらの良さ☆
酒に酔っている
深夜のおわら風の盆では、酒に酔って自分の思うままにおわらを踊る人もいる!
茶髪の若い男性の踊り子が「やべー、酒まわって来た」って話していた。
今まで公式の時間に何回もおわら風の盆を見にきたが、おわら踊りの最中にそのような人間らしい話し声を聞いたことは今まで一度もない。
でも深夜のおわら風の盆は、観光客に見せる用のおわらではなく自分たちが楽しむおわらなのだろう。素の八尾の踊り手たちが見られる。
そもそも祭りといえば、お酒がつきもの!
お酒に酔って色々と解き放たれたおわらの舞を見られるのも魅力だ。
深夜のおわら風の盆|屋台など飲食
深夜の時間帯は、やっている店は少ないけどいくつかは営業している。
深夜2時頃の越中八尾の町の屋台。
人の流れを見ながら営業時間を決めるようだ。なんかこんなゆるい感じがいい。
ここでは、もう来年の宿泊予約を受付けていた。
ちなみにこの屋台の女性スタッフは、沖縄っぽい感じの顔のとても気持ちがいい美人さんだった♪
これも深夜2時頃の屋台の様子。ほとんど閉まってる。
深夜の時間帯におわら風の盆を見にくる人は、何も食べないか、コンビニなどで買ってくるか、空いている数店舗で済ませるかのどれかになる。
深夜のおわら風の盆|お気に入りスポット
ここは公式時間内だと人が多すぎて、階段をまともに通れなくなるスポット。しかし、深夜の時間帯であればガラッガラだ!
写真を見ても分かるが、ここに座って酒を呑んだり物想いにふけっている人が数人いた。
もし県外から観光で八尾のおわらに来ていて、八尾の中心地に宿をとっていたら、僕もきっとここに座って酒を呑んでいるはずw
深夜のおわら風の盆|写真が撮りやすい
深夜の時間帯のおわら風の盆のメリットの1つは、人が少ないので写真を撮りやすいってこと!
諏訪町の日本の道百選通り。
おわら風の盆をやっている時間帯は、溢れるほど人がいるが深夜の時間帯はほとんどいなくなる瞬間がある。
シャッタースピードを遅くしてとっても人が映らないのはありがたい!
西町の石垣の坂。
ここも人が多い場所だが、深夜の時間帯は空いている。
何回も確認しながらゆっくりと撮り直しできるのはありがたい!
坂道の上にあるお墓も綺麗!
あんまり怖い感じがしないのは、おわらの町の雰囲気のおかげかも。
坂の下から見上げる越中八尾の町も綺麗!
深夜のおわら風の盆|見られる光景
今回、深夜の時間帯のおわらを見に来て、上記の特徴の他にも気づいたことがある。
この写真は、有名な日本の道百選に選ばれた諏訪町本通りだ。
公式の時間帯は、人が多すぎてなかなか見られないこの通りも、深夜の時間帯ならばほとんど人がいない。
そして、家の前にあるベンチに座って、おっちゃん達が酒を呑みながらいろんな話をしている。
こういう風景って、個人的にすごくいいと思う!
このような光景も見られたw
完全に寝ている観光客?と、休憩中の観光客?と地元の人っぽい人ww
JR越中八尾駅の駅舎前では、このような光景も見られた。
終電に乗り遅れたのか、もともとここで寝るつもりなのか、休憩している観光客。
越中八尾中心地から駅までは徒歩だと結構かかるし、おわらを見ているといつまでも見たくなるから乗り遅れてしまう気持ちもめっちゃ分かる!
まとめ
深夜の越中八尾おわら風の盆についてまとめてみた!
八尾のおわらは何回も見にきていたけど、深夜のおわらの良さを今回初めて知った。
深夜には、深夜にしか味わえないおわら風の盆がある。
富山県人でもこの時間帯のおわら風の盆を見たことがある人は少ないのではないだろうか?
ぜひ足を運んでみてほしい!