イオンモール高岡といえば、富山県民なら知らない人はいないはず。
新高岡駅のすぐ近くにある大型ショッピングモールで、多くのショップや、カフェ、映画館などもあり、高岡の学生や家族連れなど多くの人で賑わう施設だ。
2016年あたりから増床の計画があったようだが、2018年1月15日から正式に着工らしい。
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イオン高岡増床で北陸最大級
今回増床するのは、現在のイオン高岡の西側の地区。新高岡駅のすぐ前の土地だ。
広さにして64000平方メートルで、本棟と増床部分を合わせると192000平方メートル。これだけの広さのショッピングモールはイオングループで北陸最大級となる。
増床部分には、70店舗を誘致し温浴施設も作られ、本棟と増床部分は渡り廊下で繋がる計画。
現在本棟にある専門店が約130店舗なので、合計すると約200店舗ものメガショッピングモールになる。
イオン高岡と高岡中心商店街
イオン高岡が出来た当初から、高岡市の中心市街地への影響が問題となっている。
車社会の富山県民にとっては、広い駐車場があって1つの施設内で全ての用事が住む方が便利。イオンモール高岡や、ファボーレ富山の客の数がそれを証明している。
僕もよっぽどのことがないと、駐車場代を払ってまで商店街には行かないし、基本的にはネットショッピングで事は済む。
このような状態で、イオン高岡がさらに巨大な施設になってしまうと、高岡市中心商店街に影響が出てくることは明確だろう。
イオン高岡と商店街の客層の違い
イオン高岡を利用する人はどんな人だろうか?
想像するに、車で移動している富山県西部を中心とした老若男女だと思われる。距離的に近いので高岡市民が一番多いだろう。
一方の高岡市中心商店街を利用する人はどうだろう?
近隣の高岡市民、高岡の観光客が中心だと思われる。
観光客は、どこにでもあるイオン高岡で買い物をしたいとは思わないだろうから、近隣の高岡市民がどれだけイオンに流れるかが焦点になるはずだ。
中心商店街の近隣の若者は、チャリ圏内のイオンに行くだろうな、おそらく。移動手段のない高齢者は、今まで通りの商店街を利用するのかな。
高岡中心商店街でしかない何かが理由で、大規模店より商店街に行く人はもちろんいる。というか、そういった特別な何かがないと人は来ないと考えるべきだろうか。
同じものが手に入るのであれば、安くて便利なところで買うのが普通だよね。
高岡市の財政
2020年春に開館予定の高岡市新体育館の設計を変更して再入札に。というニュースが2017年9月にあった。
メインアリーナの屋根にコストがかかりすぎるとの理由で、入札が中止になったらしい。
その後、2020年6月に完成を目指したが、2017年12月に約40億の歳入不足が見込まれるとして建設凍結を決断した。
ポートランドのレスリング選手団の事前合宿の計画もあったが、当然それも白紙だ。
これを見ても分かるように、高岡市の財政は相当厳しいと思われる。
今まで計画はあったものの、実際の着工にはいたっていなかったイオンモール高岡の増床。その裏には、こうした財政難もあるのかもしれない。
まとめ
高岡イオンモールの増床。
そこに直接関係していない気軽な身としては、新しくできるショッピングモールに行ってみたい。
でも、そんな手放しで考えてるだけじゃ駄目な何かがあるような気もしている。
将来的な人口減少と共に想像より早く、現実的な問題が発生しているのではないだろうか?