空き家問題をなんとか解決しようと話し合う「空き家活用作戦会議」。
その空き家活用作戦会議の第3回目が富山県砺波市で開催された!
持ち家率No1の富山県では、空き家問題は今後もっと深刻化してくるはず…
今回の空き家活用作戦会議は、少しずつ実践に移ってきたので、空き家問題に関わっている人は少なからず参考になるはず!
空き家活用作戦会議とは?
空き家活用作戦会議@砺波は、「空き家」の悩みや活用についてみんなで話し合って解決策を見つけようというイベント。
基本的に、
前半は空き家をうまく活用しているゲストに話をしてもらい、後半はそれについて参加者で話し合い、自分たちに活かせることはないかとみんなでワイワイ話し合う☆後半の時間帯はそれぞれが持ち込んだ悩みなどを、少人数で話し合ったりもする!
平日の開催で参加者は10名前後。多すぎず少なすぎず、いい具合の参加者で楽しくざっくばらんに色々と話しあうことができる。
主催者は砺波で不動産やリフォームを行なっている「ミントゥのいるくらし」の株式会社ミズカミ。
第3回空き家活用作戦会議の内容
第3回の空き家活用作戦会議は、空き家活用などに役立つ講師的なゲストを呼んでいた今までとはちょっと違う。
第1回目からの参加者Wさんが「自分の空き家をなんとかしたい」ということで名乗りをあげ、実際にWさんの空き家の活用方法について議論しあった。
実際にどんな話し合いになったのかまとめていく。
空き家活用に悩むWさん宅
Wさんの空き家は、砺波駅から徒歩10分ほど市立砺波総合病院のすぐ近くにある。
元々はお店で現在は空き家になって、中には家財などが沢山ありすぎてとても利用できる状態ではない。
現在空き家問題で悩んでいる人も、こんな感じで空き家が荷物で溢れかえってる人は多いのではないだろうか?
Wさんの空き家活用方法の計画
Wさん本人が考える空き家の活用方法は次の2つ
- 2Fはレンタルオフィス
- 1Fはイベントスペース
Wさんは公民館を借りて臨床美術などをやっている方。今後自分の活動を「空き家を活用して出来たらいい、地域の高齢者の居場所になればいい」と考えている。
2Fは誰かに長期間借りてもらって、その家賃で空き家の管理・修繕費などをまかなえればいいなと思っている。
Wさん宅空き家リフォームにかかる費用
レンタルオフィスやイベントスペースとして空き家の活用を考えたときのリフォーム代の見積もりは約400万円。
その費用を自分だけで賄おうとするのは現状では無理で、市役所に相談して「補助金」をうまく活用するなどしてどうにかならないかと模索中!現在のところ、砺波市の「空き店舗活用補助金を活用して200万円の補助金がもらえたらいいね」という形で考えている。
空き家活用を考えたときに必ずハードルになるのが「お金」のこと。銀行から融資してもらう方法もあるが、クラウドファンディングなどで資金調達する方法もある。
実際にクラウドファンディングで資金調達して成功している砺波のゲストハウス「すどまり となみ」のような事例も!
参考【クラウドファンディング】富山のような地方でも資金集めができる!
事業について商工会議所の方の話
Wさんの空き家活用の計画を聞いて、事業のプロともいえる商工会議所の方の意見を聞く。
Wさんは商売をやったことのないド素人、事業のプロからしたらツッコミどころが満載。本当に砺波の地元の空き家をなんとかしたいからこそ、心からのアドバイスをしてくれる。
資金を調達するときに事業計画書なども大事だが、自分が何をしたいかをハッキリさせることが大事。自分のやりたいことがキッチリ決まっていて覚悟も決めてる人は、どんな困難があっても解決するし、圧倒的に強い!
この言葉は、空き家活用とかを抜きにしてもかなり大事なこと。
Airbnbなどの活用についても
空き家活用作戦会議には、クラウドファンディングで資金調達して空き家を改装し、砺波でゲストハウスを運営している「川向さん」も毎回参加している。
実際に空き家活用を体験している人に実体験を聞けるのもこの集まりの強み!
Airbnbの登録の流れなんかも教えてもらえるので、空き家・空き部屋の活用に悩んでいる参加者も中にはチラホラ。
空き家の問題点
実際に空き家を活用しようとすると、次のように様々な問題が出てくる。
- 空き家の中の家財道具の片付け
- 空き家の掃除
- 空き家の水廻り、屋根などの修理
- 空き家の庭の樹木や雑草の管理
考えて列挙するとドンドン出てきてキリがない。
そして「やらないといけない事」がかなりの量あることが分かると動けなくなってしまう…
ここがポイント
空き家問題を解消するための最大のハードルは、やるべき事が多すぎて何から取りかかればいいか分からなくなり、結局何も動かないまま時がすぎること。
空き家活用の第一歩
Wさんの空き家活用方法について、話せば話すほどいろんな方向に話がいってキリがない。
そんな中で企画者の水上夫妻の体験談が次の方向を示した。
「モノであふれた家を片付けてスペースが出来たら、具体的な活用方法のアイデアが浮かんできた」
空き家活用について山積みになった「やるべきコト」は全部一度には絶対に解決しない。何事も一つ一つ行動していくことで、最終的に大きな成果に繋がる。
ということで、実際にW宅の中をみんなで片付けて整理することに決まった!
次回以降の空き家活用作戦会議
新富町の家片付けミーティング
5月16日(木)14時~15時
▶︎イベント詳細
新富町の家片付け実行
5月29日(水)9時~16時
▶︎イベント詳細
まずは現場を見てどうやって片付けていくか具体策を話し合い、その後片付けを実行していく流れ。
まとめ
砺波のカフェ「霜月」で開催された「第3回空き家活用作戦会議」についてまとめてみた!
集まって話をするだけでもなかなか大変だけど、その中から実際に「わが家をなんとかしたい」と一歩を踏み出す人が現れたのはホントにすごいこと。
空き家活用に実際に動き出した1つでもあるのとないのでは雲泥の差。この1軒で起こった成功と課題が全て空き家活用のノウハウとなる☆
空き家活用作戦会議は、僕のように砺波市民じゃなくても全然参加可能! 空き家について気になることや悩みがある人は参加してみてはどうだろうか?
株式会社ミズカミ
富山県砺波市庄川町青島2270
Boulangerie &café 霜月
富山県砺波市三島町5-5