富山県小矢部市に、全国でも珍しい醤油蔵があるのを知ってますか?
- 手造り
- 国産原料
- レンガの麹室 (こうじむろ)
畑醸造は、上記の条件が揃った全国でも唯一の醤油蔵。
しかも、事前に予約すれば見学や体験もできちゃいます!
実際に見学に行ってきたので、その様子を紹介します。
畑醸造のしょうゆ蔵見学
小矢部市の畑醸造のしょうゆ蔵見学について順番に紹介します。
しょうゆ蔵へは、事務所から細い廊下を通って向かいます。
廊下には、醤油の醸造工程についての説明写真が飾ってあるので興味がある人はぜひ見てみてください。
これは蒸し器と炒り釜です。
大豆を蒸すのと、小麦を炒るのに使います。
ちなみに畑醸造で使われている大豆は、富山県小矢部市産の大豆。小麦は、高岡市産の小麦。しょうゆの原料は、富山県産にこだわっています。
これは蒸した大豆と炒った小麦を混ぜる合わせ箱。
ここで大豆と小麦に種こうじ菌を入れて、混ぜ合わせます。
レンガのこうじ室
レンガでできた麹室 (こうじむろ)は、全国でもおそらく畑醸造だけとのこと。
麹室の中は、赤レンガでかなり雰囲気があります。温度管理のために電気ヒーターもありました。
こうじ蓋に入った種麹菌 (たねこうじきん) をつけた大豆と小麦。
麹の温度管理をしながら、3日間発酵させます。麹の温度にムラが出ないように、こうじ蓋の順番を入れ替えるなど、一番神経を使う場面です。
温度管理は、電気ヒーターのほかに天井の窓の開閉で行います。
約2〜3時間おきに開け閉めをするそうです。
レンガの麹室 (こうじむろ) の外には、説明用の看板が飾ってあるのでこれも読んでおきましょう!
もろみ蔵
麹室で発酵させた種麹のついた大豆と小麦は、塩水の入ったもろみ蔵に入ります。
ちなみに、畑醸造で使われている塩は、沖縄県産のシママースです。
もろみ蔵で管理される期間はなんと3年!
3年の間、攪拌作業を行いながら発酵熟成されます。
上記写真のもろみは、1年目のものです。
これが2年目のもろみ。
1年目のものと比べると、だいぶ色が濃くなってきたのが分かります。
3年ははこんな感じ。
少しずつ搾って製品にしているので、量が少ないですね。
もろみのしぼり
もろみの搾り作業の様子。
もろみ用の袋に手作業で詰めて、1週間ほどかけて自然に醤油をしぼります。
その後は、ゆっくり圧をかけて搾るとのこと。圧をあまりかけないので、雑味など少ない醤油になります。
このように、もろみ用の袋を何重にも重ねてしぼっていきます。
貯蔵タンク
搾った醤油は、貯蔵タンクで保管されます。
注文によっては、出汁などを加えて味を調整する作業もあるとのこと。
醤油の作り方を意識したことがなかったので、説明してもらいながらの見学はかなり興味深かったです。
醤油の試飲
蔵見学では、実際に醤油の試飲もさせてもらえます。
手造りだからか、濃厚なのにまろやかでかなり美味しいです。
全国でも珍しい国産原料の手造り醤油
試食で美味しかったのと、富山県産の原料にこだわって手造りで作ってるのを見て、もちろん購入しました!
原材料名のところを見ると、以下の3つだけ!
- 大豆(遺伝子組み換えでありません)
- 小麦
- 食塩
添加物なしで手造りで作っているのに、450円くらいで安すぎるんじゃないかと思った!
ちなみに畑醸造の醤油は、富山県内ではミシュラン一つ星を獲得した寿司屋「鮨人」や、富山駅前の人気ラーメン屋「一心」などでも使われているそうです。
中田英寿氏のサイン!
事務所にサインが飾ってあったので、誰のサインか聞いてみたらまさかのサッカー元日本代表の中田英寿氏のサインとのこと!
にほんものに関わっている関係で、畑醸造にも見学に来たとのことです。
畑醸造の基本情報
富山県小矢部市の手造り醤油「畑醸造」の場所や営業時間は以下のとおりです。
オフィスの前に駐車場もちゃんとあるので、車での観光であれば気軽にできます。
蔵見学などは、1週間前までの予約が必要なのでお忘れなく!
事務所の横は商品の販売スペースになっています。
畑醸造のさまざまな醤油が並んでいるので、ゆっくり見てみてください。
小矢部ならではの木曽義仲・巴御前の醤油もあります!
たまごかけご飯専用の醤油など、ラインナップが豊富なので見るだけでも結構楽しめます。
まとめ
富山県小矢部市の全国でも有数の醤油蔵「畑醸造」に蔵見学に行ってきました!
醤油の蔵は初めて見たので、かなり楽しかったです。
富山県産の原材料にこだわって、今でも手造りで醤油を作っているところが富山にあることを初めて知って驚きました。
少しくらい高くても良いので、ちゃんと利益を出してずっと残っていってほしい醤油蔵でした。
かなり珍しい醤油で、蔵見学までさせてくれる蔵はそうそうないのでぜひ行ってみて、醤油を買って拡めてください!
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