2016.10.25、氷見市で4回目の「ひみくらしトーク」に行ってきた。
「氷見暮らしトーク」は、氷見市まちづくりバンクが月に一回主催するイベント。
氷見に移り住んだ人が、自分で撮ってきた写真などを交えて、氷見での何気ない日常の暮らしについて話すというものだ。
『ひみくらしトークvol.3 柳田・島尾編』
『ひみくらしトークvol.4 氷見暮らし初心者編』
4回目となる今回は20名ほどが集まっていた。ゲストスピーカーは次のお二方。
僕は今回初めて参加したが、参加してみて感じたことを簡単にまとめてみた。
より信頼度のある意見
このイベントの良さは、実際に住んでいる人のリアルな意見が聞けるところだ。
ネットで情報を検索すれば、なんとなくその地域の情報を掴むことができる時代になった。
しかしネットからは、その人がどんな声で、どんな話し方をして、どんな笑い方をするかは伝わってこない。
何か情報を紹介された時にそれを信じるかどうかという部分は、紹介してくれた人への信頼度に関わると思う。
ネット上では、その人(サイト)を毎日見てどんな人かを長期間見ることによってその信用は少しずつ形成される。
でも、実際に会うと信用の貯まる速度が速いような気がする。
ネット上ではサイトデザインと文字のスタイル、写真、内容くらいの情報しか得られない。実際に会って話を聞くと、その何十倍もの情報が入ってくる。
ビジネスなどでも実際に会ってみないと分からないのは、そのような理由なのだと思う。
移住する人の参考になる
このイベントの一番の目的だと思われる部分。
富山県氷見市への移住を考える人は、氷見の情報が欲しい。
ネットでも氷見についての調べられるが、実際に氷見に移り住んだ人のリアルな体験談は一番参考になる。
さらにこの場にくれば、不安な部分を全てリアルタイムで質問できる。
どんな仕事をしてお金を稼いでいて、どこで食材を買って、どこに遊びに行くのか、移動手段は何なのか、冬は大丈夫なのか。
移住を考えると不安要素が次から次から出てくると思うが、それらを時間の許す限りぶつけることができる。
ネットで調べるよりも濃くて生きた情報が手に入る。
地元民が町を改善するための参考になる
僕が一番新鮮だったのは、この部分だ。
僕はハッキリ言って氷見には2〜3回しか来たことがないので、「番屋街」や「藤子不二雄Ⓐアートコレクション」があるという一般的な情報しか知らない。
富山県に長年住んでいるが、氷見については他県の人とほぼ同程度の情報しか持っていない。
だから今回は、半分移住者視線、半分地元民(まちづくり)視点で、とやま暮らしにかけるような面白いことないかなぁって感じで参加していた。
実際に話を聞いてみると、他の地域から移住してきた人だからこそ気付ける話が満載だった。
例えば「道広さ」「家の色」「家の雰囲気」「商店街にトイレがない」「富山の雪は憂鬱」などなど。
1回もその地域の外で暮らしたことがない人は、なかなかそんな視点で地元を見ることはできない。
だからこそ、これらの意見というのは貴重。
商店街の住人などがもっと多く参加してきて、話し合いが盛り上がると、新しい商店街の形などが見えてくるんじゃないかなぁという可能性を感じた。
改革ができるのは、若者、馬鹿者、よそ者と言われるゆえんがちょっと分かった。
人との繋がりができる
どんな交流会でも同じだと思うが、その場に顔を出すと人との繋がりが生まれる。
合コンなんかと違うのは、「地域づくり」や「移住」に興味を持った人と繋がれること。
これはかなり重要。
今はFacebookやTwitter、ブログなどで簡単に繋がることができる時代。
同じ興味を持っている人同士の情報の交換が進めば、新しいことや行動に繋がりやすい。
ネット上だけでなく、リアルでの繋がりも必ず必要だ。
まとめ
参加してみてとてもいいイベントだなぁと思った。
全く知らない人の暮らしのリアルを聞くことってほとんどない。
知ってるようで知らない情報の入手とリアルな繋がりが一度にできるイベント。
そして移住者って知らないだけで結構いることを知った。
移住者を増やすにも、観光客を増やすにも、リアルな意見は絶対に必要だと思う。
富山市でも似たようなイベントやって欲しいなぁ。
自分とは違う視点の意見をもっと知りたい。