【倉本聰と点描画に行ってきた】絵よりも文に感銘!さすが「北の国から」の原作者!

【倉本聰と点描画に行ってきた】絵よりも文に感銘!さすが「北の国から」の原作者!

ドラマ『北の国から』原作・脚本の倉本聰氏。点描画もすごかったけど、添えられた文章がめっちゃ良かった!その一部を紹介☆

富山市の高志の国文学館で開催されている、倉本聰(くらもとそう)さんの展覧会「倉本聰と点描画 〜北の命の物語展〜」に行ってきた。

正直「絵描きではない人物の点描画ってどうなの?」って思ってたけど、すごかった。円描画も普通に上手かったんだけど、絵に添えられた文章が秀逸!さすが、あの大ヒットドラマ『北の国から』の原作・脚本家だなと思わされた。

点描画の展覧会ってよりも、「倉本聰の言葉展」の方がしっくりくる!

深い言葉が好きな人には是非ともオススメしたい☆

倉本聰さんの展覧会「倉本聰と点描画 〜北の命の物語展〜」に行ってきた感想、どんな感じなのかなどをまとめてみた。作品の写真撮影は全て禁止なので、文章で!

関連【倉本聰と点描画】高志の国文学館で「北の国から」原作者の北の命の物語展開催!

目次

倉本聰って?ドラマ「北の国から」って?

倉本 聰(くらもと そう)
本名は山谷馨。誕生日は1934年12月31日。日本の脚本家・劇作家・演出家。東京都出身。東京大学文学部美学科卒業。夫人は女優の平木久子(演劇集団 円所属)。(Wikipedia)

北海道に移り住んで、20年前からライフワークとして点描画を描き始め、現在まで600点以上を描いてきている。

北の国から
フジテレビ系で放送された日本のテレビドラマのシリーズ。原作・脚本は倉本聰。主演は田中邦衛。
連続ドラマとして「金曜劇場」枠で1981年10月9日から1982年3月26日まで毎週金曜日22:00 – 22:54に放送された後、ドラマスペシャルとしてシリーズ化され、8編のドラマスペシャルが1983年から2002年まで放送された。北海道富良野市(主に麓郷地区)を舞台に、北海道の雄大な自然の中で田中演じる主人公・黒板五郎と2人の子どもの成長を21年間にわたって描く。(Wikipedia)

多くの人が知っているのではないかと思うが、一応。

でも僕はTVで流れているのを流し見したことがある程度で、しっかりと見たことはない…。

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「倉本聰と点描画」の開催経緯

「倉本聰と点描画」は、富山県が全国で5会場目。

倉本聰さんと親交の深い、富山出身の落語家「立川志の輔氏」の提案で開催されることになったようで、ギャラリートークで倉本聰さんご自身も「まさか絵の展覧会をやるとは思っていなかった」と話していた。

 

点描画を描くようになったキッカケ

展覧会の冒頭に、点描画で樹々の絵を描くようになったキッカケが記してあった。

演劇集団、富良野塾の舞台のための絵コンテがキッカケ。

無数にある木を見わたした時、11本の木にそれぞれの履歴があることに気づいた。

この木はいつ頃生まれ、どんな幼少期を、青年期を、壮年期を過ごし、そして老いた今、何を思いながら毎日を過ごしているのだろうか?

木の生い立ちや心情を想像しながら絵を描いていると、木々が倉本に語りかけてきます。

そうした木々のつぶやきを文字にして、絵に書き添えるようになり、倉本独自の点描画の世界が誕生した。

展示してある作品でも次のように書いていた。

木を描く

するとその木に責任を感じる

彼は今 何を考えているのか

どうせ下手くそな絵しか描けんのなら

せめてその木の心のつぶやきに

耳を傾けて書き添えてやろう

ギャラリートークで「人の顔よりも、木や動物の顔を見ている時間の方が多い生活。人間から植物に変わりつつある」と冗談交じりで話していたが、文章からどれだけ自然と向き合っているかが伝わってくる。

「倉本聰と点描画」の内容

「倉本聰と点描画 〜北の命の物語展〜」

今回の展覧会「倉本聰と点描画 〜北の命の物語展〜」で見られるのは、次の2つ。

  1. 点描画115点
  2. ドラマ「北の国から」の資料

ドラマ「北の国から」を全て見ていなかったので、今まで描いた600点以上の作品のうちの115点が展示の方が心を動かされた。

基本的には季節毎の区切りで展示されていて、「冬→春→夏→福島県夜の森の桜→秋→ふたたび冬」という流れ。

北海道は「冬」を中心に回っているということがうかがえるのが面白い☆

同じ日本なのに、「冬」や「雪」に対する感覚が違うのだ。

次の作品にも、北海道に住む人にとっての「冬」の捉え方がよく出ている。

内地では

水が凍って水になるという

だが この地北海道では

氷が溶けて水になるという

凍結が全ての始まりにある

樹たちは雪の中で

深く眠っている

すごい好きな文章。

気に入ったフレーズをいくつか紹介

正直、点描画よりも「木のつぶやき」の文章を読む方に夢中になってたw 文章だけで十分満足☆

文章や言葉が好きな人には絶対的にオススメな展覧会だったので、いくつか僕が気に入った文章を一部引用転載。こんな言葉が添えられた点描画が沢山見られる。

にゃあ子
内容をメモしてる人も結構いたね☆

雪は冷たい

そう思って、まず

人は雪国の訪問者となる

雪はあたたかい

そう思ったとき

人は雪国の人となる

雪は何とも心地良く

疲れ果てた体を眠りに誘う

そう思ったとき

人は殆ど凍死しかけている

雪国富山で長年生きてきたけど、「雪はあたたかい」なんて感覚で雪を見たことがなかった。

子沢山の森

他に娯楽がねぇもんだから

いつのまにか

子供が増えちまってよ

田舎は結婚が早くて、子どもが多いってやつ。

植物や動物の世界でも通じるものがあるのだろう。あ、人間も動物の一部か…。

コクワは愛のかたまりである

惚れやすく

惚れると

相手がどう思おうと

猛然と抱きしめて

離さない

時には

きつく抱きすぎて

相手を絞め殺して

しまうことすらある

そんなときコクワは

ひどく落込む

こういうの結構好き。ハリネズミの愛情の話のコクワバージョン。

雪の朝 彼らは群れてやってくる

種族も 宗教もちがう筈なのに

一団となって彼らは行動する

彼らは爭はない

互いを傷つけない

ここらが人類よりかなり進んでいる

「動物」へのリスペクトに溢れている。動物のストレートな本能から学ぶことは多い。

樹は根によって立つ

されど

根は人の目に触れず

人生にもぴったり当てはまるコトバ。

目に見える顔や身体って、きっと氷山の一角でしかない。楽して成功したいとか、成功している人を見て羨ましいとか、違うよぁ。成功してるってことは、他の大多数の人がやらない思考と行動をしてるってこと。

倉本聰さんのコトバを読んでいると、「人間」「人生」といった根本的なことを考えさせられる。

点描画のグッズ販売も

「倉本聰と点描画 〜北の命の物語展〜」のポストカード

高志の国文学館の売店で、倉本聰さんの点描画とメッセージが書かれたポストカードが販売されている。

1枚216円で、8枚セットは1,500円。

「倉本聰と点描画 〜北の命の物語展〜」の画集

画集「森のささやきが聞こえますか」も2,800円で購入できる。

展覧会での注意・禁止事項

富山市の高志の国文学館で開催された展覧会「倉本聰と点描画 〜北の命の物語展〜」の注意・禁止事項

高志の国文学館の展覧会「倉本聰と点描画 〜北の命の物語展〜」では、次のような行為は禁止されている。

  • 携帯電話(スマホ)の使用
  • 写真、ビデオ撮影
  • 傘、雨具などの持ち込み
  • 展示パネルや展示作品に触れること
  • 飲食
  • 万年筆やシャープペンなどの鋭利な文房具、毛筆などのインクの飛び散る文房具の使用

倉本聰さんの企画展の入場チケットで、富山のことがよく分かる常設展へも入場できる。

またその日中であれば再入場も可能だ。

高志の国文学館の駐車場

高志の国文学館の駐車場

高志の国文学館の2箇所の駐車場は、文学館利用者は館内の機械を通せば3時間無料☆

ねず太郎
3時間無料は大きい!

ちなみに近くの県民会館裏あたりには、土日祝日だけ無料開放される県職員の仮駐車場がある。

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まとめ

1/6(日)~3/4(月)まで富山市の高志の国文学館で開催されている展覧会「倉本聰と点描画 〜北の命の物語展〜」。

実はあんまり期待してなかったけど…w、想像以上に良かった☆

これで大人500円(常設展も閲覧可能)はお得な料金。

コトバが好きな人、ドラマ「北の国から」が好きな人は是非とも足を運んでみて欲しい!

▼展覧会の詳細な基本情報は
【倉本聰と点描画】高志の国文学館で「北の国から」原作者の北の命の物語展開催!

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【倉本聰と点描画に行ってきた】絵よりも文に感銘!さすが「北の国から」の原作者!

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