富山県の結婚式の引出物として有名な「鯛の細工かまぼこ」。
噂には聞いていましたが、かなり久しぶりに実物を見ました。何十年ぶりだろう?w
でもなんで「鯛のかまぼこ」を、お祝いの品として贈るのか?
実際にもらったらどうすればいいのか?食べきれるの?
実際に貰って感じたことをちょっとまとめてみた。
富山とかまぼこ
富山のかまぼこの消費量は、全国6位(平成26年)。
消費本数は13.1本、金額は1511円というデータが出ている。
1位の宮城県は33.4本・5274円と、富山とはかなり差がある。しかしそれでも、富山ではかまぼこが多く食べられているようだ。
ちなみにちょっと話はそれるが、富山のかまぼこの生産量は27位だ。
「全国かまぼこ連合会」なるものが存在し、富山からは次の6つの会社がその特別会員になっているようだ。
- 株式会社 梅かま
- 有限会社 女傳商会
- 生地蒲鉾有限会社
- 株式会社 河内屋
- 有限会社 尾崎商会
- 株式会社 新湊かまぼこ
かまぼこについて、そんな組合があることを初めて知ったw
なぜ鯛のかまぼこなのか?
富山の引出物の定番となっている「鯛の細工かまぼこ」。
鯛のかまぼこが内祝いなどに使われるようになった理由は、縁起物の鯛が不足した時にかまぼこで代用したことに由来するようだ。
実物の鯛では日持ちがしないし、切り分けることもできないので、持ち帰る際にかまぼこの方が便利だった。そのため定番化したと考えられる。
鯛の細工かまぼこは、職人が1つ1つ手作りしているようだ。
富山市水橋にある(株)梅かまの「梅かまミュージアム U-mei館」では、かまぼこの歴史やかまぼこ作り体験ができる。
鯛の細工かまぼこの大きさ
今回もらった鯛のかまぼこと一緒に写っているのは、iPhone6Plus。
鯛のかまぼこは、縦20cm×横35cm×厚さ2cmほど、重さも1kg弱といった大きさだった。
かまぼこは大小様々なサイズがあるが、僕がもらったのはまぁまぁなサイズ。
核家族化と高齢化が進んだ現代社会では、1家族で消費するのは難しい大きさのかまぼこだ。
「もらっても困る人が結構いるんじゃないかなぁ?」というのが、最初の感想だった。
鯛のかまぼこの賞味期限
かまぼこの賞味期限は、真空パックのものなら要冷蔵で約20日。
印象よりも結構日持ちするようだ。冷凍してしまえばさらに日持ちする。
これくらい日持ちするなら、意外と食べきることも可能かもしれない。
鯛のかまぼこの消費方法
これだけの大きさのかまぼこを貰ったら、どのように消費すれば良いのだろうか?
かまぼこの食べ方
かまぼこの調理方法やレシピは、ネットで調べるとすぐ出てくる。
富山の梅かまのブログでは、かまぼこの食べ方についてのアンケートが行われていた。
かまぼこの食べ方の順位は次の通りだ。
- そのまま
- 焼く
- 揚げる
調理の手間を考えると、そのまま食べるのが多いようだ。そのままでも十分美味い。
フライパンで焼いたことはないが、香ばしくなって美味しそうだ。
揚げるのは、めんどくさいので多分自分ではやらないが、チーズとかを挟んで揚げると確かに美味いと思う。
僕はレンジでちょっと温めて、マヨネーズかわさび醤油で食べるのだが、煮るのも味が染み込んで美味い。
かまぼこは、結構お手軽に美味しく食べられる。
引出物で繋がる縁
今回この大きさのかまぼこを貰って思ったのは、「おすそ分け」が一番なんじゃないかということだ。
富山のような田舎では、「近所との繋がりがまだまだ強いんだろ?」なんて思われているかもしれない。
もちろん会えば挨拶はするけれども、思ったほど頻繁な交流はないと僕は感じている。
回覧板も昔はわざわざピンポンを押して渡していたが、今は黙って玄関の前に置いている。
昔に比べて、周りとの繋がりが感じられないようになっている。
この大きさの鯛の引出物。老夫婦のみの家庭では、確実に食べきれないサイズ。
これは結婚した家族・親族からの「おすそ分けで周りの人と繋がってね」というメッセージなのかもしれない。
このような小さな繋がりの連続が、この高齢化社会を上手く支えてくれるのかもしれない。
まとめ
大人になってから初めて貰った鯛の細工かまぼこ。
「おぉ、これが噂に名高い鯛のかまぼこか!」なんて思って、ちょっとテンションが上がったw
しかし冷静に捉えると、色々と考えさせられる贈り物だった。
普段はなかなか気づきにくいが、僕たちはいろんなところで様々な人と繋がりを持って生きている。
富山の鯛のかまぼこを通じて、めでたい想いがうまく繋がればよい。