ココがポイント
登山の山小屋泊は持って行く荷物が少なくて楽なんだけど、混雑する時期だとギュウギュウ詰めで大変…。
横幅がデカイ人や、イビキのうるさい人と同室になったら最悪…。
そんな状況の宿泊に1万円ほどを支払うのが、なんか嫌だったw
ということで、
2017年にオクトス富山店(oxθos)で2人用のアルパインテントを購入。オープン割引で、アンダーグランドシートと合わせて26,000円くらいだった。
現在、薬師岳と涸沢の宿泊で2回使用。山小屋に泊まることを考えたら元はとったかなと思っている。
→【日本百名山 薬師岳登山】山小屋、テント場、水、ルートなど登山情報まとめ
実際に使ってみた感想や使い心地をまとめておくので、テント購入を検討している方は参考にしてほしい。
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僕のテント探しの条件
僕は山でのテント泊の初心者。上記の用にギュウギュウの山小屋泊が嫌だったのと、1人でゆっくりできる空間が欲しかったのでテント購入を決めた。
テント購入に当たって考えていたポイントは、次の4つ。
- 予算3万円以内
- 2人用のテント
- 200cmほどの幅がある
- ダブルウォール
- 入り口が横に付いている
実際の山で使い物にならなかった時のリスクが高すぎるので、あまりにも安いものはやめた。なんとなく3万円以上は高いと思ったので、3万円以内を目安に。
2人用を選んだのは、寝たときに横に荷物を置けるくらいのスペースが欲しかったから。200cmほどの幅が必要なのは、自分の身長が183cmあるから。なるべく足を曲げないで寝られる大きさは欲しかった。
シングルウォールを避けたのは、「結露が大変」みたいなレビューを見たのと、店員に相談しての結果だ。初めてのテントなので、まぁ無難なテントを選択した。
入り口が縦(寝転がったときの頭or足側)にあるのは、なんとなく出入りがしにくそうだったのでやめた。入り口の外に靴を置いておきたかったのも、ダブルウォールと横の入り口を選択した理由だ。
オクトスのテントにした理由
最初はネットで色々なテントを見ていたが、予算やデザインの面で条件に合うのがなかった。
スノーピークのテントが欲しかったけど、予算が…。
そんな時に、富山県にオクトスが初出店。
家からもまぁまぁ近かったので行ってみると、ちょうどテントが展示してあったw
そこから比較対象の候補に入り、値段・デザインなどの条件を考慮して最終的に購入に至った。
オクトスのアルパインテント2人用の仕様
画像引用:オクトス
オクトスのアルパインテント(2人用)の素材や重さなどの仕様は次の通りだ。
他の高いテントと比べると多少重さはあるが、許容範囲と判断した。予算などの関係から数百gの軽さは求めていなかったので。
素材
フライシート / 30DナイロンリップストップPUコーティング 耐水圧1200mm防水
インナーテント / 30Dナイロンリップストップ撥水加工
グランドシート / 40Dナイロンウレタン防水加工
メッシュ / ナイロンメッシュ
ペグ / ジュラルミン 11本
ポール / ジュラルミン 8.8φ
付属品
収納袋、ペグ、張り綱
サイズ
高さ100cm×幅205cm×奥行120cm
収納サイズ
本体 / 14cm×30cm
ポール / 5cm×38cm
重量
総重量 / 1,971g
他社製品との比較重量 / 1,786g(ペグ・張り綱・リペアポールを除く)
テント本体 / 779g
フライシート / 495g
張り綱 / 40g
ポール / 478g
リペアポール /8g
ペ グ / 121g
収納袋 / 50g(本体袋・ポール袋・ペグ袋)
カラー
写真の一色のみ
原産国
韓国
フライシート前室を台形にすることにより、三角形の前室よりも荷物を置くスペースが拡がりました。
テントフライシート裾についているペグダウンループの色(黒色)が テントフライシートの裏面(コーティング面)に長時間接触することにより、色移行が生じている場合があります。
※製品の品質・性能には問題はございません。
オクトスのアルパインテント2人用|組み立て方法
購入してから初見でいきなり山で設置するは怖かったので、内容物の確認と共に、家で予行練習として組み立ててみた。
内容物
収納した際のサイズは、本体/14cm×30cm、ポール/5cm×38cm。最初はしっかり入っていたのだが、テントを上手く畳んで入れないと収納バッグからポールが少しはみ出る。自分の畳能力で綺麗に畳むのはなかなか難しく、いつもテントをバッグに入れた後にポールを突っ込むので、ちょっとはみ出てるw
収納袋の中に入っているのは、インナーテント、フライシート、ポール、ペグ、張り網。
その他に、別途購入したアンダーグランドシートも収納袋に突っ込んである。テントの汚れや破れを防ぐためにアンダーグランドシートはあった方がいい。
雨が降ったときに買ってよかったと実感した。下が土だとテントの下に泥が付いてしまうのが大変…。
ポールはヌンチャクのように折り畳めるようになっている。
中にゴムが通っているので、組み立てるとすぐに長いポールに返信する。折れてしまったときのために、修理用のリペアポールも入っているのでもしもの時も安心だ。
張り網張り網4本と、ペグ11本。
スノーピークの用にどこでも刺さるようなペグではないけど、石さえ避ければ普通に刺さる。
張り網は長さ調節用ができるので、こちらも特に問題なく使える。
組み立て手順
まずはインナーテントを広げる。
本番ではアンダーグランドシートを敷いた上に広げることになる。
インナーテントにあるスリーブにポールを差し込んでいく。
そのままグッと差し込んでいくと、このようにテントが自立する。
最後はスリーブが破れるんじゃないかと思うほど、力を入れて差し込む。本当に破れないかとちょっと不安になるw
自立したインナーテントに、フライシートを被せる。
インナーテントとフライシートは、写真のようにワンタッチでくっつけることができる。
あとは、張り網とペグを設置すれば完成。
慣れれば10分以内くらいで組み立ては完了する。初心者でも簡単に組み立てられるのはありがたい。
構造
インナーテントには、メッシュ部分が複数あるので虫を避けながら風だけ通すことができる。
入り口部分は二重構造になっているので、暑いときはメッシュにして、寒いときはナイロンで閉じてしまえば風は入ってこない。
ナイロン部分を開けて、メッシュにした状態。
こうすれば、虫は避けつつ風を入れることができる。
内側にあるナイロンは、カーテンを留めるみたいに留め具で止められるので邪魔にならない。
またインナーテントには、丸い窓が付いているので、ここからも空気を取り込むことができる。
ここはメッシュ構造になっていないので、虫が入ってくる可能性はある。
窓はインナーテントの内側と、フライシート側の両方で絞って閉められるようになっている。
虫や冷たい空気の侵入を避けたい場合は、閉めておこう。
テント内部の天井には、カラビナをつける輪っかがあるので、ライトなどを吊るすことができる。
オクトスのテント|実際の山でテント組み立て
予行練習の通りに、アンダーグランドシートを敷いた上にインナーテントを広げる。
スリーブにポールを通していく。
インナーテントの自立。
風などの向きによって、入り口部分の向きを考えて設置しよう。
フライシートを被せて、張り網やペグで固定して、ものの10分ほどでテント完成!
風の関係で、1つ前の写真の状態から入り口部分は180°回転させた。窓部分は外側で絞って閉じている状態。
入り口前のフライシートを広めにとれば、靴やなどを置いて置けるスペースを確保できる。
このスペースがあるかないかで、実際に使えるスペースが結構違ってくるので地味に重要。飲み水を外に置いておくと夜のうちに冷えてる。
また雨が降っていても、このスペースで雨に当たらずに靴が履ける。
オクトスのテント|使ってみた感想レビュー
実際に2回、オクトスのアルパインテント(2人用)を使用してみたが、目立ったデメリットは特に感じなかった。
3万円以内でこれだけのクオリティで利用できれば十分だと思う。
一点あえてデメリットをあげるとすれば、緑は虫がよって来にくいと思っていたが、普通に小さい虫は寄ってくることくらいだろうか。出入りする際は、虫が中に侵入しないように気をつけた方がいい。
テントの内部は結露すると聞いていたが、オクトスのアルパインテントでは特に目立った結露は発生しなかった。ダブルシートだからだろうか、それともメッシュで風通りがあるからだろうか、インナーテントの外側には結露が発生していたが自分が寝る内側には発生しなかった。
あと、他の人と被らないというのもメリットかもしれない。
薬師岳と涸沢で、同じオクトスのテントは1つも見なかった。自分のテントが分かりやすいのは微妙にありがたい。
まとめ
人生で初めての登山用のテント購入だったが、失敗しなくて良かった。
3万円弱の価格帯で、ある程度しっかりしたテントという点では、オクトスのアルパインテント(2人用)は十分合格点。
僕のようにガチの登山ではないけどある程度のテントは欲しいって人には、オクトスのテントはアリ☆
比較検討の1つに入れてみてはどうだろうか?
ちなみに実感値として、アンダーグランドシートはケチらずに購入した方がいい。
ネットでは、アルパインテントだけだと24,000~26,000円ほどで売っている。けど、アンダーグランドシートとコンプレッションバッグも付いて28,000~30,000円ちょいのセットの方がお買い得だ。アンダーグランドシートだけで3,000円ほどするからね。
テント泊を一回やっちゃうと、よほど特別でいい山小屋じゃないと泊まる気がなくなるw 山の上で自分1人だけの空間を満喫できるのはかなり贅沢だ☆