小矢部市で開催される津沢夜高あんどん祭り。
それぞれの町内の大行灯を激しくぶつけ合う大迫力の祭りだ。綺麗な行灯がみるみるうちに壊されていく、壊れるからこそ行灯が綺麗に映るのかもしれない。
福野夜高祭りや、砺波夜高祭りなどとはどんな風に違うのか、どんな歴史があるのか、どんなスケジュールで開催されるのか、ちょっとまとめてみた。
2017年の津沢夜高あんどん祭の日程
津沢夜高あんどん祭りは、前夜祭も含めて3日間行われる。
子ども達の夜高太鼓や笛も楽しみ、夜の暗闇に生える行燈も楽しみ。しかし、やはり一番の見どころは迫力満点のぶつかり合いだろう。
6/1(木)前夜祭
18:00~18:30 保育園児によるミニあんどん曳廻し
18:15~18:30 武者絵コンクール表彰式
18:30-21:00 保育園児によるぬり絵受付
18:30~19:50 夜高太鼓と笛のちびっこ競演会(前半)
19:50~20:00 夜高踊り
20:00~21:00夜高太鼓と笛のちびっこ競演会(後半)
21:30~ 夜高太鼓と笛のちびっこ競演会表彰式
6/2(金)本祭1日目
19:00~ 夜高あんどん開会式
19:00~24:00 夜高あんどん曳廻し(津沢中心街)
21:00~24:00 ぶつかり合い(あんどん広場前道路)
22:30~ 大行燈勢揃い!夜高あんどんコンクール審査&結果発表
6/3(土)本祭2日目
17:00~ 夜高あんどんコンクール表彰式
19:00~24:00 夜高あんどん曳廻し(津沢中心街)
21:00~24:00 ぶつかり合い(あんどん広場前道路)
津沢夜高あんどん祭のぶつかり合いの特徴
行燈の感じは、福野夜高祭りや砺波夜鷹祭りとそこまで大きな違いはない。
ただ津沢夜高あんどん祭りのぶつかり合いは、伏木のけんか山や岩瀬のけんか山のように激しくぶつけ合った後、土台の木の部分を利用してさらにあんどんを壊すところが特徴的だ。
福野夜高祭りも行燈を壊すのだが、ぶつかり合いではなく、人の手や足を使って壊し合う。
人の手で直接壊すか、木の土台を使って壊すかが一番の違いだろう。好き嫌いはあるだろうが、どちらも迫力満点で独特の熱気を感じられることに違いはない。
あんどん広場テント村の飲食物と土産
6/1(木)18:00~22:00、6/2(金),3(土)18:00~24:00の時間、砺波地域消防組合小矢部消防署津沢出張所の広場で、あんどん広場テント村が開催され様々な飲食物などが用意される。
あんどんのぶつけ合いが行われる場所の真ん前なので、場所取りしながら酒盛りもできる♪
お土産品
笹寿司、おこわ、にしん麹漬、あんどんせんべい、拍子木、法被缶バッジ、法被マグネットなど
飲食コーナー
うどん、焼きそば、ホワイトラーメン、フランクフルト、クレープ、枝豆、お好み焼き、唐揚げ、牛すじ、もつ、ビール、酒、酎ハイなど
津沢夜高あんどん祭へのアクセス
津沢夜高あんど祭りの会場へは、石動駅からシャトルバスが運行する。電車で来る人はぜひ利用してほしい。
車で来る場合は、300台ほど無料の駐車場が用意されているようだ。
津沢夜高あんどん祭の地図と交通規制
津沢夜高あんどん祭りが開催される津沢市街地は、当然交通規制がかかる。
車で来る場合や、この周辺を通る人は頭に入れておきたい。
まとめ
津沢夜高あんどん祭りは、小矢部が高岡と砺波に接しているからなのか、曳山の文化と行燈の文化が融合した祭りのように感じた。
曳山の文化の始まりは高岡御車山祭りのようだが、そこからどうやって伝わってきたかなどによって、少しずつ小矢部独特のスタイルになっていったのではないかと考えられる。
大行灯同士がぶつかり合ったときにかなり傾くのも、一瞬、倒れるのではないかといういう不安とともに独特の見応えを感じられる。「ヨイヤサ!ヨイヤサ!」という掛け声もまた独特でいい。