一枚岩盤では日本一の「悪城の壁」という断崖を知ってますか?
立山黒部アルペンルートの称名滝へ行く途中にある観光スポットなのですが、意外と知られていません…
称名滝の通り道なので、忘すれずに見ておきましょう!想像以上にすごいです。
悪城の壁
悪城の壁
日本一の一枚岩らしい!
動画見返してたけど改めてすごい… pic.twitter.com/muuXJy9IyL— とやま暮らし@富山の地域情報サイト (@toyamagurashi) May 23, 2023
悪城の壁は、高さ500m×長さ2,000mの日本一の規模の断崖です。
「すごく恐ろしく、砦のように人を寄せつけない崖」という意味もあります。
富山県出身の細田守監督の映画「おおかみこどもの雨と雪」でも、雨が狼となりこの崖の上で叫んでいるシーンが描かれていました。
溶岩でできた壁を、称名滝が約10万年ほどの時間をかけて侵食して削ってできたのが悪城の壁!
その歴史を知って、この断崖絶壁を見るとそのすごさにさらに感動するはず!
写真ではなかなか伝わらない断崖の大きさとキレイさを満喫できるので、オススメの観光スポットです。
悪城の壁|場所・アクセス
悪城の壁は、立山黒部アルペンルートの称名滝へ行く途中にあります。
立山駅と称名滝のちょうど中間地点にあり、車がなければなかなか行けない観光スポットです。車で行く場合は立山駅から約7分ほどで着きます。
しかし車以外で行く場合は、称名滝探勝バスで「桂台」まで行ってから徒歩20分ほど歩くか、称名滝探勝バスで「称名滝」まで行ってから約20分ほど歩くか…
なかなかアクセスが難しいです。
さらにあまり目立たない場所にあるので、車で移動している観光客もおそらくほとんどの人が通り過ぎています…
実際に僕も数十年間富山にいて、最近ようやく知ったレベル。
【公共交通機関の場合】
・立山駅から称名滝探勝バス「桂台」下車、徒歩約20分
・立山駅から称名滝探勝バス「称名滝」下車、徒歩約20分
▶︎ 称名滝探勝バスの運行時刻表
【車の場合】
立山ICから車で約45分
悪城の壁 展望台
住所:富山県中新川郡立山町芦峅寺
悪城の壁展望台に行ってきた
悪城の壁は、称名滝へ向かう途中の左側にあります。
写真のような案内看板がありますが、行く前に悪城の壁の存在を知っていないと「なんやろ、あれ?」と思いながら毎回通り過ぎますw
悪城の壁の展望台には、無料の駐車場があります。
称名滝やハンノキ滝とは違って、ほとんどの人が立ち寄らない観光スポットなので満車のことはほぼないはずです。
悪城の壁の展望台は、小さな小屋の2階といった感じです。
10人も乗れば一杯になるほどの広さ。
展望台の中央には、悪城の壁についての説明看板があります。
説明看板によると、昔この土地に住んでいた男たちは、山菜をとりに悪城の中段の2階と呼ばれるところまで登っていたとのこと…
悪城の壁は、古立山火山の噴出物でつくられた溶岩大地を、氷河と称名川の浸食作用でおおよそ十万年かけて形成したものとのこと。
壁全体は溶結凝灰岩でできていて、「材木岩」と呼ばれる柱状節理が所々で発達しています。
悪城の壁展望台からは、こんな感じの半端じゃない断崖が見られます。
写真でも分かりますが、悪城の壁は2段になっており「悪城の壁の2階」ともよばれています。
また悪城の壁には、下部に大きな凹みがるのが分かるはず。これは春先の雪崩で形成されるアバランチシュート(avalanche chute)と呼ばれる雪崩路です。
このような見た目や自然の特徴、称名滝が約10万年かけて削った断崖であることなどを考えると、雄大さだけでなく歴史も感じるはず!
称名滝やハンノキ滝、大日平などへ向かう人は、ちょっとだけでも足を止めて見る価値があります。
周辺の観光スポット
悪城の壁のすぐそばには、富山県でもかなり有名な観光スポット「称名滝」があります。
見忘れるってことはないと思いますが、悪城の壁も称名滝も楽しんでいってください。
まとめ
日本一の規模の断崖「悪城の壁」についてまとめてみました!
あまり知られていないけど、立山連邦の自然の雄大さを実感できるオススメの観光スポットです。
称名滝や立山室堂などへのついでに行けるので、雄大な自然が好きな人はぜひ行ってみてください!