2018年3月21日、デザインあ展の全国巡業が、まさかの富山県から始まった!
2013年に開催されたデザインあ展は、約22万人を動員した超人気イベント。それが富山県美術館から開始されるとは!!佐藤卓さん、ありがとう☆
実際にデザインあ展 富山を見てきた感想や、その展示内容をまとめてみた。
デザインあ展 富山 |ディレクターの言葉
デザインあ展がどんな展覧会なのかは、ディレクターの佐藤卓さん、中山勇吾さん、小山田圭吾さんのメッセージを見るとよく分かる。
デザインと関わりのない物事は、何1つありません。
「つくる」ことのほとんどは「みる」ことです。
デザインをきっかけに感性や想像力を育てていく展覧会です。
まさにその通りの内容の展覧会だった。
個人的には「見る」ってことの大事さを、改めて実感した。
そして周りの人は全然気づいてなかったけど、佐藤卓さんが普通に展示室の中を歩いてたw
デザインあ展 富山|撮影OK
デザインあ展は、基本的にほとんどの作品が撮影OK!一部、動画作品などは撮影NGなので、そこは気をつけよう。
県美術館の職員にも確認したが、SNSなどの投稿もOK!ただし、人の映り込みなどによるトラブルについては自己責任で、とのこと。
気になった作品やフォトブースでの写真をインスタやフェイスブックにUPできるのは、現代人としてはありがたいポイント☆フォトジェニックな写真で、自分のページを充実させよう!
デザインあ展 富山|内容
富山で開催されている「デザインあ展2018」は、大きく分けて3つの部屋と、その中にある様々な体験コーナーで成り立っている。
A.観察の部屋
B.体感の部屋
C.概念の部屋
体験コーナー
それぞれの部屋に展示されているものは、次のような感じだ。
絵を描いたり、スイッチをいじったり、モノを組み立てたりと、写真を撮ったりと、体験系のコーナーが複数あって、子ども達(大人も)がかなり夢中になって遊んでいた。
A.観察の部屋
1.つめられたもの
2.たまごの返信
3.梅干しのきもち【体験系】
4.マークだけの群れ
5.抽象度のオブジェ
6.マークをつくる【体験系】
7.いれもの二十面相
8.なかみのかたち
9.器のモンタージュ【体験系】
10.あの手 この手
11.アン・ドゥ・トロワ
12.○回の動作【体験系】
13.全国名字かずくらべ
14.目には「め」を 歯には「は」を
15.かんばん「あ」
16.名は顔をあらわす【体験系】
17.デッサンあ【体験系】
18.2013年「デザインあ展」より【体験系】
19.もんどころ【体験系】
20.番組「デザインあ」より
B.体感の部屋
21.「あ」のテーマ
22.解散!
23.森羅万象
24.ガマンぎりぎりライン
C.概念の部屋
25.くうかんの入り口
26.ト〜〜イレ
27.とおい「あ」ちかい「あ」
28.あかるさ、いろいろ【体験系】
29.ひと ひと ひと【体験系】
30.くうかんパラメーター【体験系】
31.はやい「あ」
32.じかん模型
33.おそい「あ」
34.じかんのかたち
35.じかんがくる
36.しくみの観察
37.しくみ寿司
38.歯車になる【体験系】
39.みんなの「あ」【体験系】
40.「あ」になろう!【フォトスポット】
デザインあ展 富山|展示物
見た中で、気になったものをいくつか抜粋して見た。
A.観察の部屋
観察の部屋はこんな感じ。
壁に大きく「なまえ」とか「手」や「醤油さし」のパネルがあるが、「その列にはそれに関する展示品が置いてありますよ」って意味だと、部屋を出るときに気づいたw
3.梅干しのきもち
これは自分が梅干しになって写真が撮れるフォトブース。子どもを梅干しにして写真を撮ってるファミリーが列を作っていた!
8.なかみのかたち
日常生活の中で、注いでいるときの牛乳パックの中身なんか考えたことがなかった。こういう視点が結構好き。
11.アン・ドゥ・トロワ
ここからはちょっと問題。この作品は最初よく分からんかったけど、ある動作を3ステップで表現している。何をやっているところか分かる?
これは、まだ初級なのでさすがに分かるかな。
ここからは、ちょっと難しいかも。僕は手を洗ってるところかと思ったw
これは、本当に分からんかった..。考えていると、近くにいた子どもがアッサリと「あっ、〇〇してるところだ!」って…。子どもってやっぱり天才だな。頭の柔らかさが全然違うわ。
ちなみに、作品のタイトルなどに答えは書いてないので、各々の想像で。
一応、僕が思ったのは上から順番に、「傘を開く」「玉子を割る」「けん玉をする」
14. 目には「め」を 歯には「は」を
これもパッと見、何を表現しているのか全然分かんなかった。でも、近づいて見ると…。
目には「め」、眉毛には「まゆげ」になっとるがな!
17.デッサンあ
テレビでもやってるデッサンあ。この展覧会でも開催されてた。しかもみんな美味い!セーラー服風の服をきた小学1年生?の女の子がいたんだけど、マジで上手くて写真撮らせてもらおうかと思ったくらいw
気負わずに、すぐに絵を描けるこの空間がすごい。
しかも、描いた絵をその場でスキャンしたら、プロジェクターを通じてスクリーンに映し出されるシステム。こういう遊び心もデザインあ展ぽくていい。
B.体感の部屋
これは体感の部屋の入り口。
中では部屋の壁中に映像が流される。どの壁にも映像が映し出されるので、どこを向いて見てたらいいのかよく分かんない。映像に合わせて、部屋の中のみんなが身体の向きを変えていくのは、なんかおもしろい。
途中で、物が段々とバラバラになっていくお馴染みの「解散!」のタイトルが映し出されるんだけど、「映像が終わったので解散!」的な意味だと思って出ていく人もいた。これは注意w
入り口と出口も、このような暗幕になっていて、本当に360°部屋中に映像が流される。
C.概念の部屋
概念の部屋の入り口。
25.くうかんの入り口
一反木綿の入り口も作られているw 子どもは犬の入り口から入って、犬のやつなら通れるって言ってたw 子どものそういうところ、見ていておもしろい。
26.ト〜〜イレ
なが〜〜い猫もいて、妙に可愛かった。
34.じかんのかたち
様々な時間の流れを感じる展示。この部屋に、ゆっくりと変化する「あ」を映し出し、それを録画した映像を隣のディスプレイで流していたりする。おもしろい発想。
37.しくみ寿司
われら日本人が大好きな回転寿司をちょっとアレンジした映像作品。信号寿司とかおもしろい☆
38.歯車になる
取っ手のついた歯車を浮き輪のように装着して、自分自身が歯車になれる展示。子どもたちは喜んで歯車になってた!すでに会社と社会の歯車になっている大人たちは、ここでは歯車にはなっていなかったw
39.みんなの「あ」
「あ」を描けるスペース。いい感じの机と電気スタンドがあり、多くの人が絵を描いていた。描いた作品で選ばれた物は飾ってある。
10歳のだいすけ君の、みんなの「あ」。まさか大好きなジュースの泡で「あ」を作るとは!この発想は僕じゃ絶対できん。
40.「あ」になろう
最後のフォトブース。「あ」の縦棒になって写真を撮れる。ここも列になって並んでいた。
デザインあ展 富山|混み具合
富山県美術館のオープンする9:30に行くと、チケット売り場に列が出来ていた。
前売りを持っている人はすぐ2Fの展示室に行けたが、事前にチケットを購入していない人は並ばなければならなかった。10分くらいかな。
展示室内もまぁまぁな人。見られないほどの混み具合ではなかったけど、体験系の展示にはどうしても列ができる。子どもたちはやりたがるから、親は待つの体験かも。
ゆっくりと体験をしたい人は、もう少し落ち着いてからか、平日に行く方が確実に満喫できる。
デザインあ展 富山|所要時間
展覧会を全て見るのに、どれくらいかかるかは事前に知っておきたいところ。
デザインあ展 富山 の展示作品は、パンフレットを見る限りでは40。僕はかなりゆっくり見たので、体験系は1つもしなかったけど、1時間40分ほどかかった…。
20.番組「デザインあ」よりは、過去放送してきた映像を上映するもので、それを全部見ると約16分かかる。僕の場合、そこが一番時間がかかった。
あとは、もし17.デッサンあや39.みんなのあなどで、絵を描くとその分さらに時間が必要になる。体験系の展示が混んでたら、さらにかかる。
それを考えると、子どもと一緒に行って体験系も満喫したいなら、少なくとも2時間くらいは見ておいた方がいいだろう。土日祝の混雑時ならもう少し必要なはずだ。
富山県美術館の駐車場の無料時間は2時間。夢中になってると、意外と駐車場代がかかるので気をつけてねw
富山県美術館のコレクション展
デザインあ展のチケットがあれば、富山県美術館で開催されているコレクション展も見ることができる。
お金を払ってまでは…。って人も、時間があるならいい機会なのでついでに見てみるのもありだ。
コレクション展は2Fと3Fでやっている。3Fの様々な椅子の展示は、絵画などが苦手な人も気軽にみられて楽しめるはずだ☆
まとめ
デザインあ展 富山 2018。絶対的におすすめなイベント!
来場者は、子ども連れのファミリーが圧倒的に多かった。子どもに見せるにはいい展覧会だと考える親が多いようだ。
デザインあ展は、その名のとおり、「あ!」と思う気づきが沢山の盛り込まれている。生活の中でなかなか解決しなかった問題が、視点を変えることで解決することがある。まるでそのときのような「あ!」に似た感覚を味わえるのだ。
そのような発想力があれば、普段何気なく見ている日常の風景がちょっと違って面白く感じられるようになる。またその発想力が仕事でも活きる場面が出てくる。いくつになっても、頭を柔らかく柔軟な視点を持った人間でいたい。
あなたはデザインあ展で、何を感じるのだろうか?
富山近県の皆さんは、是非とも足を運んでみてほしい。建物内には屋上庭園やたいめいけんなどもあり、向かいの環水公園は、散歩やデートにもピッタリ。優雅な1日を過ごせるはずだ
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