エジプト、ピラミッド、黄金のファラオ像。その神秘さに多くの人が魅了される。
その魅力的なエジプト関連の展示会「黄金のファラオと大ピラミッド展」。国立カイロ博物館の所蔵品が展示される展示会。これまで全国で開催されていたその大ピラミッド展が、とうとう富山にもやってくる。
2017年1月13日(金)~3月26日(日)の期間、富山県民会館美術館で開催されるので、期間中にぜひとも訪れたい。
展示内容
はるか4500年前、古代エジプトにピラミッドが建造された大いなる時代の至宝の数々。
世界一のエジプトコレクションを誇る国立カイロ博物館から、ツタンカーメン王の黄金のマスクと並ぶ3大黄金マスクの一つ「アメンエムオペト王の黄金のマスク」や「クフ王の銘が入った彫像」、美しく壮麗な「彩色木棺」など、監修者の吉村作治氏が18万点の収蔵品から選び抜いた100点余りが展示される。
注目作品
「太陽信仰の象徴ピラミディオン」「貴石があしらわれたイタ王女の襟飾り」「美しい彩色が施されたアメンエムペルムウトの彩色木棺」「職人の技が光るクヌムト王女の襟飾り」などなど、注目作品は数多くある。
しかし1番の注目作品は何かと言われば、三大黄金マスクの一つである「アメンエムオペト王の黄金マスク」だろう。
三大黄金マスク
「ツタンカーメン王の黄金マスク」「プスセンネス1世の黄金マスク」「アメンエムオペト王の黄金マスク」
あらためて考えると、世界的に有名な三大黄金マスクの一つ「アメンエムオペト王の黄金マスク」が、僕らの富山にあるってなんだかすごくない?
これはちょっと見ておくしかないんじゃないだろうか?
吉村作治氏トークショー
今回の「黄金のファラオと大ピラミッド展」の監修を務めた吉村作治教授。
その吉村作治教授が、発掘中のギザの3大ピラミッドのひとつ「クフ王の大ピラミッド」南側に埋設されている「太陽の船」についての最新調査を報告するトークショーが 1/13(金)、1/14(土)に開催される。
ちょっと聞いてみたいのだが、実はこのトークショーの応募締め切りはもう終わっていて、すでに満員御礼だ…残念。
富山第一ホテルとのコラボ
「黄金のファラオと大ピラミッド展」が開催される1/13(金)~3/26(日)の間、富山第一ホテルのレストランで開催記念コラボメニューが味わえる。
1Fビュッフェレストラン「コメドール」では、「エジプト風野菜入りオムレツ」と「モロヘイヤのチキンカレー」。B1F中国料理「白楽天」では、「豚の角煮ピラミッド」。13Fフランス料理「ルミエール」では、「大ピラミッド展特別ランチコース」。1Fカフェ&バー「ボルベール」では、「オム・アリ風クレームブリュレエクレア添え」がそれぞれ味わえる。
「黄金のファラオと大ピラミッド展」の半券を持参すると、上記コラボメニュー以外も5%割引される。
たかが5%、されど5%…。この機会にエジプトコラボ料理を味わってみるのもいい。
高精細オリジナル4Kシアター
富山県民会館美術館に、「黄金のファラオと大ピラミッド展」の4Kシアターも設置される。
シアターでは、ツタンカーメン王の黄金マスク、ギザの3大ピラミッド、ルクソール神殿、カルナク神殿などを撮影した映像が流される。
大画面での高画質映像を見ると、現地エジプトの行っているような気持ちを味わうことができる。
音声ガイドはオードリー春日さん
美術館での展示には、たいてい音声ガイドが用意されている。
機器を借りて、作品ごとの説明を聞くことでより理解が深まるというサービスの一種だ。
「黄金のファラオと大ピラミッド展」の音声ガイドのナビゲーターは、オードリーの春日。なぜ?wファラオっぽいから?w
「黄金のファラオと大ピラミッド展」に行く前に
今回の展示会のタイトルにも使われている「ファラオ」って言葉。その意味をご存知だろうか?
正直僕は分からなかったので、調べてみた。
ファラオ
古代エジプトの君主の称号
ファラオってなんとなく、かっこいいイメージだなぁとしか思っていなかったけど、君主の称号だったんだなぁ。
富山県民会館の駐車場料金
最初の1時間は320円
以降30分ごとに110円
利用時間は8:00から22:30まで。22:30を過ぎると8:00まで出庫できなくなるので注意。
富山県民会館内にある「料金事前精算機」で精算すれば、1時間分の料金は割引になるので、県民会館の駐車場を利用した場合は忘れずに利用しよう。
そこまで広い駐車場ではないので、混雑時は列になっていることもある。その場合はひたすら待つか、有料駐車場に停めるかのどちらかになる。
日程 | 1/13(金)~3/26(日) |
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時間 | 平日9:00~16:30、土日祝日9:00~17:00 (最終入場は閉館30分前) |
場所 | 富山県民会館美術館 |
料金 | 一般1500円(前売1300円) 高校生以下1000円(前売800円) |
特記事項 | 休館日2/7(火) |
問合せ先 | チューリップテレビ:076-444-8888 |
黄金のファラオと大ピラミッド展|行ってきた
1/13(金)の開催当日の15:30頃に見に行ってきた。
富山県民会館を入ると、中央に写真のような巨大な設備が出来上がっているので一発で分かるだろう。
入口横の売り場でチケットを購入して中に入ると、早速ファラオ春日がいましたw
ファラオ春日の音声ガイドは1台550円。
来場している人を見ていると、3割くらいの人は音声ガイドを利用していた。ファラオ春日、結構人気だ。
スタッフに目安の所要時間を尋ねると、さらっと見るなら20分ほど、音声ガイドは45分くらいとのことだった。
入ってすぐの部分は、エジプトやピラミッドなどを説明したパネルと、ちょっとした映像が見られる部分、そしてショップになっている。確認するとこの部分は実際の展示品は置かれていないので、撮影OKだと言われた。
ショップへは展示を全て見終わった後に行けるように、簡単に仕切られている。
実際の展示室に入ると平日のこの時間帯にしては、まぁまぁお客さんが入ってたが、展示品を見るのに並ぶようなことは一切なかった。4Kシアターは、36席しかなかったので座ることができなかったが…。
今回の大ピラミッド展の展示内容は、次のような感じだ。
展示内容
黄金のファラオと大ピラミッド展in富山は、5つのパートと4Kシアターで構成されている。その中にテレビも4台設置されていて、映像と音声での説明もある。
1.ピラミッド建設とその技術
・ピラミッドとは
・エジプト建造の道具
・古代エジプトの武器
2.ピラミッド時代のファラオたち
・クフ王とそのピラミッド
・カフラー王とそのピラミッド
・大スフィンクス
・メンカウラー王とそのピラミッド
・ネフェルエフラー王とそのピラミッド
・ニウセウルラー王とそのピラミッド
・テティ王とそのピラミッド
・アメンエムハト一世とそのピラミッド
・センウセレト1世とそのピラミッド
・アメンエムハト3世とそのピラミッド
・古王国時代とは
・中王国時代とは
・太陽神殿
・ピラミッドのまとめ
3.ピラミッド時代を支えた人々
・高官
・夫婦
・カーとバー
・書記
・パンとビール
4.ピラミッド時代の女性たち
・衣服と装飾品
・ハトホル女神とシストルム
5.黄金に輝く来世
・身代わりの首ー違う
・ステラと供養文
・カノポス容器
・アメンエムペルムウトの木棺本体の挿画
・黄金のマスク
・アメンエムオペト王
・タニスの発掘
展示品目数はざっと数えたところ100点ちょっとといったところだ。(実際には103点)
パネルを使った説明がかなり多くしっかりと書かれているので、全部を読んでいるとどんなに早くても1時間半はかかる思う。さらに展示品もじっくりとなると2時間くらいはかかると思った。
高精細オリジナル4Kシアター
高精細オリジナル4Kシアターは、上映時間が10分ほど、終了したら45秒のインターバルがあり、同じ映像をエンドレスに繰り返す。
三人がけの椅子が12ほど置かれているので、36人は座って見ることができる。音響は臨時で設置したスピーカーが両サイドに置かれている。
「高精細オリジナル4Kシアター」との説明があったので、どれほどのリアルな映像が見られるのかと期待していた。しかし、実際はスクリーンにプロジェクターでただ映しただけの、どこが4Kなのかよく分からない映像だった。
内容は、ピラミッドやツタンカーメン王の黄金マスクのこと、ファラオたちの考えなどなかなか面白い。
変に4Kとかで煽らなければいいのに…と正直思った。
太陽の船復原プロジェクト
シアターが終わってあとはショップだけかと思いきや、ショップへの通路の途中に模型とテレビが置いてある。
太陽の船の1/20の模型だ。
太陽の船とは1954年に発掘された全長45mの木造の船で、釘を一本も使っていない。その世界最古の大型木造船(第二の太陽の船)を日本人が発掘・復元しているらしい。
それについての説明ムービーと紹介文が掲載されている。
個人的に漫画「ONE PIECE」の「ゴッドエネル」を即座に思い出してしまったのだが、そういう作業というのはすごくロマンがあっていいと思う。
ショップ
ショップはかなり充実している。
いかにもお金持ちになれそうな、黄金のロングウォレット!
ネタとしては使えそうな気がするw
これはお土産に買っていくと喜ばれそう☆
エジプトのピラミッドに描かれている模様を使用したマスキングテープ。これは素直に結構おしゃれだった。
名入れマイ箸やブレスレットやストラップ、キーホルダーなどに、ヒエログリフで名前を彫刻してくれるコーナーもあった。
好きな人はすごく好きそう。なんか神秘的。
巷で人気!かは知らないけど、「メジェド様ガチャ」!!
この展示会用に謎のゆるキャラが生み出されていたのを初めて知ったw
おきまりのかぶりモノでの記念撮影コーナーも設けられている。
この日は初日だったこともあり、テレビ局のカメラマンに指示されて女の子二人が「エジプト〜」みたいな感じで言わされていたw
まとめ2
大人1500円は展示会としては気持ち高い気がしたけど、まぁまぁ楽しめる。
展示品の中で、個人的に良かったと思ったのは「アメンエムオプト王の黄金マスク」と「アメンエムペルムウトの彩色木棺本体」だ。
アメンエムオプト王の黄金マスクは、金の板を打ち出して作られている。そして眉と目、アイラインの部分は全てガラス象嵌だ。
全然意識したことがなかったけど、あれだけの質のものを板を打ち出して作っていることにびっくりした。近づいて見るとよく分かるがすごい技術だと思う。
アメンエムペルムウトの彩色木棺本体は、外だけでなく中もかなり細かくて綺麗な模様が描かれている。この時代のエジプト人の死への思いや考えがすごく表れている気がした。
僕はこの2つが最も気になったが、女性陣はエジプトのアクセサリーなどが気になるかもしれない。綺麗な装飾品も数点展示されていたので、それを見に行くのもいいだろう。
土日祝はかなり混み合いそうだが、時間に余裕を持っていくことをおすすめする。
平日は16:30まで、土日祝でも17:00までなので、意外と早く閉まる。僕みたいに「もう閉館なので速やかにおかえりください」なんて注意されないようにね☆