オール富山ロケの映画『もみの家』が2月28日(金)に富山県で先行して公開された!
映画『もみの家』のロケ地やスタッフ、キャストなども含めて、実際に観てみた感想などをまとめてみた!
映画もみの家とは?
映画『もみの家』はオール富山ロケの映画。
2017年2月に公開された、同じくオール『真白の恋』のスタッフ(坂本欣弘監督・北川亜矢子脚本・音楽の未知瑠 )が関わっている。
また『真白の恋』同様、広告宣伝費を2020年3月31日までクラウドファンディングで集めている。
映画もみの家|あらすじ
映画『もみの家』の大まかなストーリーは次の通り。
心に不安を抱えた若者を受け入れる〔もみの家〕に、16歳の彩花がやってきた。不登校になって半年、心配する母親に促され俯きながらやってきた彩花を、もみの家を主宰する泰利は笑顔で招き入れる。
慣れない環境に戸惑いながらも、周囲に暮らす人々との出会いや豊かな自然、日々過ごす穏やかな時間が、彩花の心を少しずつ満たしていく――。
引用:映画『もみの家』チラシ
予告動画
予告動画があるので、これを見れば大体どんな雰囲気の映画なのかが分かるはず。
映画もみの家|感想レビュー
映画『もみの家』を見て感じたことをザックリと箇条書きにしてみた。
- けっこう富山弁が使われてる
- 学校・不登校などについて考えさせられる
- 親子の愛情・仲間の友情について考えさせられる
- 砺波の獅子舞とその練習風景がいい
- 佐々木すみ江さんが演じるお婆ちゃんの存在感
けっこう富山弁が使われてる
- ちゃっちゃと来られんかい
- さっさと始めっぞ
- なんや、チンタラして
- どうしたがけ?
- えらかったねぇ
田んぼのおっちゃんや、佐々木すみ江さんの、日常的に出てくる富山弁が妙に染みわたる。
▶︎【富山弁番付表を入手】かわいい方言2位!お気に入りの富山弁一覧
学校・不登校などについて考えさせられる
映画『もみの家』は、不登校になった少女の物語。
必然的に学校ってなんなのか?不登校ってなんなのか?について考えさせられる。
いじめは逃げるが勝ち。
いじめっ子はモンスターだから、倫理とか道徳とか通用しないんだよね。
何言っても無駄だから逃げるが勝ち。
いろんな人がいるし、いろんな学校があるから、環境を変えれば自分に合う場所が見つかるはず!
個人的には「学校が自殺するほど追い込まれる場所」になってしまっているなら、無理して行く必要はないと思う。
学力なんて今の時代どうにでもなるし、人間関係などの社会勉強も他で身につければいい。死ぬほどの苦しみを背負ってまで行かないといけない理由はない。
親子の愛情・仲間の友情について考えさせられる
親子の関係って時に難しい。
親は子どもを思うから言いすぎてしまうし、子どもは親の言葉だから聞かないってこともある。愛情が逆に苦しめる元になってたりするのは、親子間の関係として皮肉で残酷。
直接の関係ではなく、客観的に接することができる友達や仲間の存在はすごく大事。
子供を産むときは「いっそ殺してくれ」って痛み
そんな痛みを乗り越えてんだから、女は強いのは必然だなと改めて実感。
砺波の獅子舞とその練習風景がいい
地元町内の獅子舞を演じる主人公の南沙良。
富山県内各地には、それぞれ違った獅子舞の文化がある。上の動画は射水市新湊地区のもの。
「越中おわら風の盆」でも八尾の町内で祭りの練習がされているし、そういう風習やそれによって生まれる人間関係は微笑ましい。
佐々木すみ江さんが演じるお婆ちゃんの存在感
引用:映画『もみの家』キャスト
南沙良さん演じる主人公「本田彩花」が心を開いていく中で、いつも重要な役割を果たすのが佐々木すみ江さん演じる近所のおばあちゃん「太見ハナエ」。
佐々木すみ江さん演じる太見ハナエの住む家が、砺波市定住体験ハウス「佐々木邸」。これもワザとなのかと思ってしまった。
映画内の太見ハナエが後半亡くなる。そして佐々木すみ江さんも、この映画『もみの家』の上映前2019年2月17日に亡くなっている。
佐々木すみ江さんの冥福をお祈りします。この映画を成り立たせるすごい演技でした。
映画もみの家|有名人の感想
映画『もみの家』では次のような有名人が感想を寄せている。
- 川野泰周
- 高木美保
- 野村友里
- 島田洋七
- ブレイディみかこ
- 沖田×華
- 乃南アサ
様々な職業の有名人が、映画『もみの家』を見てどのように感じたのか読むのは結構楽しい☆
映画もみの家|ロケ地
映画『もみの家』は全て富山で撮影されているオール富山ロケ作品。
富山県内の次の4つの市区町村がロケ地になっている。
- 砺波市
- 南砺市
- 富山市
- 立山町
それぞれの市区町村の場所について順番に見ていこう!
砺波市のロケ地
- ‘もみの家’として使用した民家
- もみの家付近の田んぼ
- 砺波市庄川地域の農場
- 砺波市定住体験ハウス「佐々木邸」
- 農家さんの倉庫
- 鉢伏山山頂(となみ夢の平スキー場)
もみの家が砺波なので、映画の中でも砺波が映っているシーンが一番多い。
そして、映画『もみの家』の中で「地元の宝」として紹介された、砺波平野の散居村の夕焼け!
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南砺市のロケ地
- 南砺市福野地域の畑
- 富山県立南砺福野高等学校
- アルテふくの斎苑
南沙良たちが野菜を収穫する畑や福野高等学校は、JR城端線「福野駅」の近辺。
ハナエの葬儀が行われた「アルテふくの葬苑」は高速の南砺スマートIC近辺。
富山市のロケ地
- 富山地方鉄道電車内
- 神通川さくら堤
神通川さくら堤は、八尾側と大沢野側の川べり共にかなり綺麗。
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立山町のロケ地
- 宮路公民館
- 岩峅寺駅前広場
芦峅寺駅は昨年末初めて行ったんだけど、かなり雰囲気のある場所。
駅舎の横にちょっとした広場があったので、おそらくそこがロケ地として利用されたのだと思う。
映画もみの家|キャスト
映画『もみの家』のキャストは次のとおり。
- 南沙良(本田彩花)
- 緒方直人(佐藤泰利)
- 田中美里(佐藤恵)
- 中村蒼(梶原淳平)
- 渡辺真起子(本田朋美)
- 二階堂智(本田隆司)
- 佐々木すみ江(太見ハナエ)
- 菅原大吉(丹保繁)
- 島丈明(聡志)
- 上原一翔(伴昭)
- 二見悠(晋哉)
- 金澤美穂(麗奈)
- 中田青渚(萌絵)
主役の南沙良さんも良かったけど、緒方直人さん、田中美里さん、佐々木すみ江さんなど、有名どころの演技はやはりいい味出してた。
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映画もみの家|スタッフ
映画『もみの家』のスタッフは、前回のオール富山ロケ作品『真白の恋』と全く同じメンバー!
- 監督:坂本欣弘
- 脚本:北川亜矢子
- 音楽:未知瑠
映画の題材、雰囲気や観賞後の感じは、前回の作品『真白の恋』と近いものがあった。
映画もみの家|主題歌
主題歌は羊毛とおはなの「明日は、」。
いい意味で印象に残らないほど、今回の映画作品に溶け込んでいた気がする。
映画もみの家|原作
映画『もみの家』に、小説などの原作はない。
原作から映画作品を作り出すのも、前回の『真白の恋』と同様。正直すごいよね…。
まとめ
オール富山ロケ映画『もみの家』についてまとめてみた!
かなり長い時間かけて富山の自然を撮影しているからなのか、四季を通じて違和感なく主人公たちの成長を見ることができる。
個人的には、高岡のコミュニティハウス「ひとのま」が「もみの家」に近い存在なのかなと思えた。
我慢も大事だけど、世界は広いので自分が楽しく過ごせる場所って探せばきっとどこかにある。世の中や社会のいろんなことで縛られそうになることもあるけど、行動や選択、それに伴う責任は自分次第。
満足に生きて笑って死にたい。
映画『もみの家』2020年3月20日より全国順次ロードショー!