- 富山県内で蛍を見るにはどこがオススメ?
- 手軽に見られる鑑賞スポットってあるの?
- 蛍が見られる時期っていつなの?
以前富山県のホタルマップ作成のために蛍を求めて10ヶ所以上訪問しました
実際にホタル鑑賞スポットをまわったのと同時に、保存会の人などホタルに関わる人から多くの経験談を聞きました。
この記事では、それらの経験からリアルで信頼できる富山のホタル情報をお届けします。
富山県内のオススメのホタル鑑賞スポットと注意点をまとめてみました!
ホタルは非常に繊細な生き物です。勝手な行動をとる人が一人でもいると、その地域のホタルが全滅してしまうことすらあります。未来の子供たちのためにも最低限の鑑賞のマナーは守りましょう!
富山県内のホタル鑑賞|特にお勧めスポット4選
富山県内のホタルの鑑賞場所を十数か所回った上で、僕がオススメするのは次の4ヵ所です。
ざっと簡単に説明します。
ある程度しっかりしたホタルの乱舞を見たいのであれば、八尾の山の中で結構遠いのですが「仁歩ほたるの里」がオススメ!
お金をかけているだけあって、駐車場もあり環境も整っているので安全に高確率で多くのホタルを鑑賞できるのが特徴です。
事前に電話でホタルの乱舞状況などを確認すると確実です
数匹でもいいので気軽にホタルを見たいのであれば、「富山市ファミリーパーク」「砺波チューリップ公園」「富山市自然博物園 ねいの里」などがおすすめです。
道も整備されてて行きやすいし、駐車場もあり人もある程度いるから安心してホタル鑑賞ができるわ☆
富山のホタルについて
富山のホタルについて次の項目の順に紹介していきます。
- 見られる時期
- 富山県のホタルマップ
- 富山のホタル名所一覧
- ホタル鑑賞時の注意点
ホタルが見られる時期
富山県内で蛍が見られる時期は、6月上旬から7月下旬です。
まず6月上旬に光の強いゲンジホタルが見られるようになり、それに続いて光の弱いヘイケボタルが見られます。
ゲンジボタルとヘイケボタルの違いを知っていると、ホタル鑑賞がより楽しくなるはずです。
記事後半で紹介するので読んでみてください!
富山県のホタルマップ
とやま名水ナビ
富山県内のホタル鑑賞スポットは、富山県の環境保全課が発行している「とやまホタルマップ」を参考にするとよいです。
富山は水が綺麗で豊かだから「ホタルイカ」だけじゃなくて蛍もいるんやね!
富山県HPでは、ホタルマップにもホタルが確認できた場所の情報をUPしています。
ちょっと古い情報もあって現在はホタルが見られない状況のところもありますが、県が発信している情報なのでホタルについてもっと詳しく知りたい人はチェックしてみましょう!
ホタル鑑賞時の注意点
ホタルは基本的に、19〜20時頃から乱舞し、2~3時間休んでまた乱舞します。
ほたる鑑賞用の特別な施設であればいいのですが、ほとんどの場所は結構暗いです。ホタルのことを考えるとライトは極力使用しない方がいいので、暗闇にある程度目を慣らしてから行くことをオススメします!
ホタルは本当に繊細な生き物で、ちょっとした原因ですぐに死に絶えてしまいます。
勝手に捕まえて持ち帰ることなんて行為は、絶対にしちゃダメ!
現地のホタル保全会の人たちは地元の子供たちに見てほしくて、大変な苦労をしてホタルの保全活動を行っています。
保全会の人は、他の地区から来て無料で見ていく人のために保全活動をしているわけではありません!」
ホタルについてあまりにも無知な状態で鑑賞にやってきて、明るいライトで照らしたり、フラッシュをたいて写真を撮ったり、路上駐車をして行く人は、現地の人にとっては迷惑でしかありません。
好意で見せてもらっているのだから、お客様気分でルールを無視して好き勝手やるのは絶対にやめましょう!
見せてもらっているという感謝の気持ちが大事やね
富山のホタルの名所8選
とやまホタルマップに載っている次の8ヶ所は全て実際に行ってきました。
それぞれの場所についての感想や特徴を順番に紹介していきます。
駐車場がない場所が多いです。観賞スポットのすぐ近くまで車で行くと、車のライトがホタルに悪影響を与えます。路上駐車する場合もなるべく遠くに停めて歩いて現地に向かうようにしてください。
高岡市本保地区
本保地区を流れる用水は「本保火垂川」と名付けられています。
毎年講師を招いて「ホタルの生態の勉強会」なども行っているほど、ホタルの保全に熱心な地区。
車でホタル鑑賞に行く場合は、駐車場がないので路上駐車する形になります。地元住民の迷惑にならないように配慮しましょう!
高岡市本保地区周辺の川や用水
住所:富山県高岡市本保53付近
駐車場:なし(自己責任での路上駐車)
高岡市滝 旧六ヶ用水
山際の神社の脇に流れる用水。その周辺でホタルが乱舞します。
駐車場などはなく付近に路駐して現場に行く形になりますが、山に向かって飛んでいくホタルはとても綺麗です。
滝地区は「滝ホタル保存会」を作りホタルの保全に力を入れており、当番制で見回りなどもしています。
高岡市滝 六ヶ所用水
住所:富山県高岡市滝179付近
駐車場:なし(自己責任での路上駐車)
射水市浄土寺
射水市浄土寺では、すごく元気のいいおばちゃんが中心になってホタルの保全に力を入れています。
車で行く場合は浄土寺公民館に車を停めて、現地まで数分歩いて向かいましょう!
浄土寺公民館の駐車場には、ホタルの生態についての立派な看板も建てられています。
これはホタルの保全をしているおばちゃんが自腹で建てたもの。取り外し可能な看板で、金山小学校にも持ち運んで子供達に指導もしています。
子供にも分かりやすく説明されているので、実際にホタルを見に行く前に予備知識として一読しておくと良いです。
射水市浄土寺
住所:富山県射水市浄土寺630
駐車場:あり(浄土寺公民館)
砺波チューリップ公園
となみチューリップ公園のホタルでは、近くの料理屋の社長が中心になってホタルを保全しています。
自身の店の庭でホタルの餌となるカワニナを育てているほどの情熱。
砺波チューリップ公園は駐車場も園内の道もしっかりしているので、安全にホタル鑑賞ができます。
この時期の園内の街灯が足元のみ照らしているのは、ホタルに悪影響がでないための配慮です。
朝日町山崎
朝日町山崎の自然たっぷりな中にある導善寺川では、時期によってはかなりの数のホタルが舞います。
川への道は結構広くすぐそばまで車で行くことも可能です。しかし車のライトはホタルにとっては有害でしかないので、行くにしてもちょっと離れたところに停めて行きましょう!
水の量といい周りの草の具合といい、見るからにホタルがいそうな環境になっています。
朝日町山崎
住所:富山県下新川郡朝日町山崎3745
駐車場:なし(自己責任での路上駐車)
富山市ファミリーパーク
富山県民なら誰もが知っている動物園。ファミリーパークでは6月の土日、約2週間の週末限定で夜間延長開園がありホタルを見られます。
ホタルの鑑賞スポットは「ホタルのおやど」と名付けられた場所。近くの小学生と協力して、餌となるカワニナを放流したりしてホタルの保全に努めています。
夜間開放では入園料が必要ですが、ホタルの他に夜の動物も見ることができるのでオススメです☆
富山市周辺の人であれば、これだけ近場でお手軽に整備された環境でホタルを鑑賞できる場所はありません。しかしその分、かなり混み合うので覚悟して行きましょう!
▶︎「ホタルと夜とファミリーパーク」近場で安全にホタルを鑑賞するチャンス!
富山市自然博物園 ねいの里
ねいの里では、湿地のような場所で広範囲に渡ってホタルが見られます。
ねいの里のホタルは他の場所と違ってヘイケボタルがメイン。ホタルの鑑賞できる場所まで歩いて行かないといけませんが、その道中を竹行燈で照らした演出などがなされて、ロマンチックな雰囲気を味わえます。
自然に溢れた山の中なので、ホタルの他に虫の鳴き声が響き、それがまたなんとも言えない気持ちにさせてくれます。自然の良さを感じるいい場所です。
仁歩ほたるの里 農村公園
仁歩ほたるの里の施設はものすごいです。
噂によると億単位のお金で作られたようで、建物の中にはホタルに関しての資料やちょっとした展示が飾ってあります。
数年前に見たときは、近くの小学生の見事な出来の自由研究が展示してありました。ここまでホタルに特化した施設は全国的にもないほどです。
ゲンジボタルの時期が終わったらヘイケボタルも見ることができ、ホタル祭りが開催される日は地元民で賑わいます。
実際に見に行ってきた時の様子を次の記事にまとめましたので参考にどうぞ。
▶︎【仁歩ほたるの里農村公園】富山市八尾でホタル鑑賞してきた【駐車場&アクセス】
ホタルについての基本情報
実際にホタルを見に行く前に、ホタルのことについて知っておきましょう!
ホタルの種類と生態
とやま名水ナビ
富山県で見られるホタルの種類は主に次の2種類です。
- ゲンジボタル
- ヘイケボタル
基本的にゲンジボタルの方が早い時期(6月上旬頃)に見られます。
ゲンジボタルが見られてから1〜2週間後にヘイケボタルが観察できるようになる流れです。
ゲンジボタルとヘイケボタルの違い
ゲンジボタルとヘイケボタルは次のようにそれぞれ違いがあります。
- 大きくて繊細、そして発光も強い
- 「ピカー、ピカー」というゆっくりとしたリズムで光る
- 小さくて、ゲンジボタルより丈夫
- 短いスパンで「ピカッ、ピカッ」といったぐらいに光る
ホタルの発光のリズムは東日本と西日本で違う(50ヘルツと60ヘルツの周波数の違いに影響を受けている)という説もあります。
生態的にはゲンジボタルの方がかなりデリケート。
綺麗な水と、餌となるカワニナという小さな貝、流れが絶えない綺麗な水、ホタルが隠れて卵を産むことができる草、幼虫が潜れる土などの多くの環境が整わないと生きていけません。
ゲンジホタルが生息していることが、水環境の一つのバロメーターになったりもしています
ホタルの生態
多くのホタルは約1年で成虫になります。
そのほとんどは水の中で過ごし、5月頃に水中から這い上がり、土の中で蛹に。成虫になって飛び回れる期間はたったの一週間ほどです。
8年ほど土に潜っているセミよりはまだマシだけど、近いものを感じるな
ホタルは成虫として生きられるたった1週間ほどのうちに、パートナーを見つけて子孫を残さなければなりません。光って空を乱舞するのは求愛活動。短い成虫の期間を満喫して子孫を残してもらうために、捕まえて持ち帰るなんて行為は絶対にやめましょう!
ホタルを見に行くまでの夜道が暗いからといって、明るいライトで周り中を照らすようなことNGです。
携帯やカメラのフラッシュも同様。ホタルの光はとてもはかないため、自分より明るい光で照らされると求愛活動ができなくなってしまいます。
人間でいうと愛の言葉を投げかけているのに、周りでめちゃくちゃ騒がれるような感覚やな。野暮すぎる…
ホタルの保全活動の大変さ
農薬が撒かれるとホタルは、一気に全滅してしまいます。
ホタルの保全を行う人たちは、農家の人に大して農薬を撒かないように促し草を刈るのも遅らせるようにお願いしています。しかし、生活がかかっている農家とは衝突することもあり本当に大変です。
生活がかかっている人たちは、蛍のために農業をしているわけではないのでそれも当然のこと。それでも「子どもたちに蛍を見せてあげたい」という想いに共感して協力してくれる人もいます。
そんな人たちの苦労があるから、現在でもこれだけの蛍が見られるワケやな
地元でもない人がいきなりやってきてルールを全く守らずに鑑賞をし、もし蛍を持って帰ってしまうなんてことがあったら、これまでの苦労が全部水の泡と化してしまします。
蛍鑑賞時は、そのような想いで大変な活動をしている人たちに感謝の気持ちをもち、ルールを守って鑑賞しましょう!
ホタルを持って帰ったり光で照らしたりする行為は、保全活動を行う人に対する冒涜に近い行為。絶対にやめよう!
他の地域のホタルを持ち込んではならない
都会では、イベントなどでホタルを使った演出をするために、ネットでホタルを購入する人がいます。
一から繁殖させて増やすのが大変だからと、よそのホタルを大量に捕まえてくる人もいます。
ホタルは環境を変えられると基本的に生きていけません。
もし違う地域のホタルと交配したとしても、その子供はとても弱いホタルになり、そこで繁殖して繁栄していくことはない
他の地域へホタルを持っていくことや、他の地域からホタルを持ってくるような行動も絶対にやってはいけません!
まとめ
富山県内のホタル鑑賞にオススメのスポットをまとめてみました!
ホタルのはかない光を見ていると、すごく心が落ち着きます。
「子供達に見せたい」と様々な苦労と手間をかけて保全する大人の気持ちも分かるわ☆
ホタルは一朝一夕では増えません。
一度いなくなってしまったら、また長い年月が必要になります。いくらやっても、もう戻ってきてくれないこともあります。
綺麗なので、写真を撮ったり持って帰って見たりしたい気持ちは分かりますが、自分勝手な行動は絶対に謹むようにしましょう!
ホタルに関わる人の話を聞いていると、「人に見てもらいたいけど、表立って宣伝して変な人が来て環境が壊れてしまうのが怖い」ということをおっしゃる方がいました。
地元のホタルを守るために、毎晩交代で見張り番を行なっている地域もありました。
「どこかの業者がホタルを一気に捕獲してった」って事例も聞いたな
それぞれが少しずつ思いやりを持ち寄って、ホタルを鑑賞できる環境がずっと続くことを願います。
蛍を見るとどうしても、火垂るの墓を思い出してしまうほど、ジブリの影響強すぎる…